「ホテル・ムンバイ」"Hotel Mumbai" 劇場鑑賞

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映画の日桜木町で観ました。満席でしたが、席数は87席と、シネコン内ではちいさいほうの部屋だったと思います。残り二席くらいでチケット買ったので、最前列でした。意外と首も痛くないし、音も気にならないです。

見る前はこのポスターの兄ちゃん、リゾートホテルでカフェ飯をボウルによそってサーブしたりラテにマキアート描いたりする人で、本職バリダンサーそっちは閑古鳥の人と思ってましたが、それは妄想で、シーク教徒なので髪を切らず、それをまとめた上で本来ターバンをしてるのですが(上の英語版動画のように)怪我人の止血のため神に許しを乞いながらターバンを取ったです。いきなりネタバレすみません。で、妻と子どもがいます。で、ビクトリア女王最後の秘密ではイスラム教徒がターバンつけて従者やったりしてますので(英国が儀礼用にそうしたのかな)、ターバンはシーク教徒ですよというのがワケワカメになっていて、籠城中のホテルがマラバー洞窟みたいになった老女が出現したりしました。ステラ!ステラ!は欲望という名の電車杉村春子

 2008年、五つ星ホテルで起きたテロからの、奇跡の脱出劇
テルマン、そして人間としての愛と誇りを賭け、ひとりでも多くの命を救おうとした“名も無き英雄たち”

 公開直後にすっごくレビューサイトで評価が高い映画のひとつなので、そこは注意した方がいいかなと思ってました。仕込みはどうしたってあるけれどもや。発生から人質解放まで48時間とレビューにあったと思うのですが、映画では7時間以降は特にテロップが出なかった気がします。48時間はどこから。パンフかな。

ムンバイ同時多発テロ - Wikipedia

Hotel Mumbai - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/8/8b/Hotel_Mumbai_poster.jpg英語版は、群像劇っぽいポスター。

普通の日記にも少し書きましたが、この映画、テロリストに感情移入するのは御法度なのですが、ところどころそういう感情に駆られるです。山口二矢血盟団に感情移入したこともないんですが。ホテルの立食パーティ用のピザすら食べたことがないような貧困要素がまずあって、女性の肌に触れること自体禁忌なので躊躇う以前の反応をする純朴さがあって(回教圏でも都市部の穢れたオッサンになれば買春もあるわけなので、農村部もしくは難民キャンプ育ちなんかな~と)全員ヒゲがなくて、つまり成人男性のあかしである剃らないヒゲがないくらいの年齢で、それで重火器のカラシニコフはしっかり撃てるよう訓練を積んでて、ネタバレですが、下の段右から2人目の女性は南アジア出身のようなのですが、米国人建築家と結婚して民族衣装なんかぜんぜん着ないのですが、実はアラビア語コーランを唱えられるくらいの出自があって、撃ち殺されるぞ~の時に、正しいコーランの祈りで、ファナティックな原理主義者を精神的に打擲し始める時に、少年テロリストたちはそれをバレットで黙らせる大人の知恵を出せないんですね。で、最初から最後まで、携帯でイヤホンごしにネット経由でお安くなった国際電話でイマームだかなんだかから指示を受けて動くだけのロボットなんですね。ホテルマンのふりをしてドアをあけさせる台詞もオウムのように意味も分からず復唱するだけの英語だし、最後バンザイアタックの際に殉教者として叫ぶことばも当然大義に殉じる決まり文句で、電話切るなと指示されてるので、録音されて宣伝や教育の素材として活用されるのだろうと推測され、いまわのきわの遺言なのにガンダムⅢのジオン兵の「おかーさーん」程度の本音もない。聖戦士が散華したのち、残された家族が、扇動者をいい人だと信じていくであろう暗示の場面や、彼らが死ぬことで、家族に渡るはずの金が家族に行ってないことを負傷者が電話で確認する場面はせつないです。

Отель Мумбаи: Противостояние — Википедия

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ru/thumb/2/2f/Hotel_Mumbai_%28film%2C_2018%29.jpg/411px-Hotel_Mumbai_%28film%2C_2018%29.jpg英語版ポスター下の段左の女性はナニーで、赤ちゃんが泣くことで居場所がテロリストに察知されるのを防ぐため赤ちゃんの口をふさぐ場面があります。沖縄戦を連想しました。

同下の段右の男性は、インテリジェンスが一人紛れ込んでるみたいな冷静沈着で女も酒も好きな感じで、ジェームス・ボンドみたいですが、ネタバレでいうと、ロシア人で、死の商人ということで、微妙な描かれ方をします。

それでかどうか知りませんが、ロシア語版ウィキペディアには、ロシア語版のポスターが貼ってあって、ジェームス・ボンドは上の段にやや大きく描かれ、右下にはお前誰ならみたいなヒゲのアフガーニーみたいに見える男性が入っていて(こんな人いたかな、いや、アメリカ人の建築家が、フンザハットかぶってるかのように見えるカットを使ってるのか)わざわざカラシニコフのシルエットを組み込んでいます。テロの不安を煽るっぽいポスター。

話を戻しますが、全員電話しながらテロしてるのに、逆探知とか出来ないものなのかと思いました。携帯国際電話ネット経由で無理というオチなんでしょうか。首謀者はいまだに捕まっていないと最後テロップに出ます。

このホテルの挨拶は「ナマステ」です。ナマスカールじゃない。

 "UNDER SIEGE"という英語を知らないので検索しました。

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コーランを唱える女性の名前がザーラで、あっこれって新国立コンペ予算超過実現出来ずの建築家と同じ名前かなと思いましたが、それはザハでした。ザッハ・トルテ。

ザハ・ハディッド - Wikipedia

実話ベースということなので実話がそうだったのでしょうが、どこで誰が死ぬかは結構予想不能かもと思いました。ホテルが我が家の人のさい…いや、ネタバレもたいがいにしないと。

こういう感想を書くのも根を詰める感じで疲れるので、中和するためフリッパーズギターの「恋とマシンガン」を聴きました。ラブリラブリッデー、息をきらっすぅ。(それは違う歌)以上