「閉鎖病棟 ーそれぞれの朝ー」"Family of Strangers" 劇場鑑賞

http://t-34.jp/

映画の日でしたので、バルト9ロシア映画を観に行こうと思ったのですが、時間がやや遅めでしたので、(本当は前日行くつもりでしたが、映画の日が翌日なので気が変わった)調べると港北で12:15からの回があることが分かり、ぎりぎりだけど南無三と向かい、果たして間に合いませんでしたので、その二十分後に上映される釣瓶の映画をヤケで見ました。

 全露No.1メガヒット!
《新次元》戦車アクション・エンターテインメント!!
宿敵を撃て。
T-34 レジェンド・オブ・ウォー

 やっぱりサンケイの第二次世界大戦ブックスの名著『無敵!T-34』を読んだ者としては、パットン戦車団なんてウソっぱちだし、イギリスのチーフテンもどうでもいいし、ドイツ機甲師団艦隊に打ち勝てるのはT-34だけ、チハチハって感じだったのですが、この映画、えらく☆数の調子がいいのは、こないだの潜水艦映画(厚木でもやりましたが結局観てません)と同じスメルを感じます。

www.youtube.com

www.youtube.com

釣瓶の手にビールのロング缶があるのは無視してけさい。「クワイエットルームへようこそ」と何処が違うんじゃいと事前には構えてましたが、釣瓶が違いました。家族に乾杯がドーランなのか、この映画のしみがメイクなのか。

閉鎖病棟 Closed Ward - Wikipedia

原作は”Closed Ward"という英語タイトルがあるみたいですが、私の感想では、ポスターに書いてあった英語をタイトルに添えました。1999年にも映画化されてるバブル期のベストセラー小説を、何故か令和に再映画化。バブル期と令和のいちばんの違いというと、今の保険商品は、まず精神疾患を対象としていないことでしょうか。過去に何があったか知りませんが。だから本作は、見えない行政の支援の患者か、自腹しか出ません。たぶん。

 居場所をなくした人々が、
ここで出会い、
ここで癒され
ここからまた自らの人生へ
旅だってゆく――
その優しさを、あなたは咎めますか?

 見張り役の屈強な看護士が目を話した隙に事件が起こるわけですが、病院自体が信用されてないのか、患者たちは事件を病院に知らせないので、その看護士はお咎めなしなんだろうなあと(ずっとつかず離れずそれとなくなんて無理なので、責められないとも思いますが)そもそも、精神病院はDVの駆け込み寺でも中間施設でもないのに、さまざまやレイヤーの人間が併存してるので、こういうことが起こってしまうのではないか、という問題提起小説が、映画では苦難を刻苦するストーリーに置き換えられているのではないかと眉をひそめながら見たのですが、それはうがちすぎな見方だったようです。私は未整理のまま見て、今でも未整理で、パンフは買ってません。

前に、アルコールの人が、アルコール病棟でなく、精神の長期のほうに入れられて、酒害教育やら院内ミーティングやらから隔離された状況だったので、そこで欠落が生じて、ほかの患者と違う歩みに私はなってしまった、と私に個人的に愚痴ったことがあり、空きベッドの関係なのかなあ、う~ん、とその時思ったのを思い出しました。架空の家族外泊を繰り返すくらいなら罪はないですが、主人公のように商売する人間や(実際に疾患もあるわけですが)、吾妻ひでお失踪日記に出てくる、宗教の布教にボディ-ガードの男性ともども偽装入院で来てたのではないかの女性など、閉鎖であるがゆえに、もしあったらこわいね、ということもあると思います。半グレとか。むかし2ちゃんで、アカギの野獣のセックルの書き込み見たなあ。

www.heisabyoto.com

主演女優を、「愛が、なんだ」の人だと思い込んでいて、しかしエンドロールを見て、あれっ、連ドラ決まった杉咲花じゃんと思ったのですが、それは、木野花のみまつがいでした。別の役者さんです。

関西弁キャラがふたりしかいないのに、警察のキャラバンみたいな1BOXが京都ナンバーに見え、関西ロケなのかなあと思ったら、長野県の上田のほうでロケしたみたいで、じゃああのキャラバンは太秦で大部屋俳優輸送に活躍してる車かと思いました。

婦長役の人が、ウドウ語録でも始めそうなイキオイに見えました。あと、カメトメのちんくしゃのオババがいました。

閉鎖病棟のある精神病院なのに、飛び降り出来る屋上って、それもどうなのと思いました。屋上に出れること自体は、シーツとか昔は洗濯して干す場所だったかもしれないので、そこに外来患者が逃げ出しても、おかしいとは思いませんでしたが。今はどんな病院も洗濯は業者外注だろうけれど。

#それぞれの閉鎖病棟

ブログでハッシュタグつけても意味ないやということで。

PG12。いい映画であっても、見なくてもいい人はヘタに見る必要ないかもしれません。BGMを極力排除してます。娘さんがどのように救われたのかは、描いていないのですが、尺とか、緊張感が持たない関係かも知れません。前髪がうっとおしい人を出したのは、観察の勝利と思います。以上