読んだのはPHP研究所刊の単行本。
カバーデザインー亀海 昌次
カバーイラストー堀田あきお
本文イラストー村瀬 泰央
あとがきあり、ショートショート五編収録、巻末に初出一覧。
頁42、コレット『シェリ』とサガン『ブラームスはお好き』というふたつの恋愛小説が 好きでよく読んだというので、読んでみようかと思いましたが、意外とこの手の、海外の前世紀、前前世紀あたりの有名多作作家というのは、以前モームの『この世の果て』が古書でしか入手出来そうもなかったので、どうかなと思いましたが、こっちは今でも新刊で買えるみたいでした。
頁103『女友達を大事にしない女にはなりたくない』作家になった後、高校時代の同級生で社長になった女性と再会したが、という話。口約束を平気で破るとか、男優先とか、そういうことなのですが、そういう人が社長なのかと。へーと思いました。社長になれる人って、そういう人もいるんだな。
頁118上野千鶴子『女遊び』これは、図書館でぱらぱらめくってみようかと思いました。その単語の個所だけ。
頁124ショートショート、二十代共稼ぎで五百万貯めて、マンションの頭金に使用という個所。1988年の五百万に想いを馳せます。既にバブルだったとは思う。
医療関係のドキュメントの脚本の仕事を推理小説に応募しながらの時代していたこと、新卒後、コピーライターの会社をふたつ経験した後、児童雑誌でライターをしていたこと、など、時系列の整理が出来てよかったです。作家としてデビューしてから二、三年もしくは五年ほどのエッセーをまとめたものということで、PHP社の編集への謝辞があります。既に再婚してますが、そんなに語られていません。炊事も掃除もしないし、求められてもいないという個所はありました。

- 作者: フランソワーズサガン,Francoise Sagan,朝吹登水子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1961/05/12
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
文庫本の表紙は下記。だいぶ違います。
単行本の表紙の堀田あきおは手塚治虫晩年のアシスタント出身の漫画家ですが、こういう絵柄でなかったはずで、じゃあ誰の絵柄かというのがまったく思い浮かばず、人力検索はてなで訊いてみようかとも思いました。左上の、スカート穿いてないかのようなシャツの少女の絵が裏表紙にも使われてますが、用足しなら着衣のまま出来るだろうにと、違和感を持ちました。
以上