垂れ幕の人物写真を自分用にメモしておくと、左の帽子の男がムシタロー、右のやさ男がじゅうざ、下のじじいがセーシ。
「新青年」なるものがどういう雑誌でどういう盛衰があったのか、まず説明があり、戦前は人気があって、戦中の言論統制や物不足を経て、戦後せっかく復活したのに、売れなくて廃刊したというわけの分からない歴史です。その次にイラスト展示があり、竹中英太郎なので、湯村温泉に来たかのような気分になりますが、ここは蘆花公園。みみずのたはごと。
次は横溝正史で、横溝正史もまた、成城の自宅が現在山梨市に移築され横溝正史記念館として開放されている、その、何故山梨?というのが誰の説明もなく、不条理で、かつ横溝正史館を見に山梨に行く人はだいたい竹中英太郎記念館もハシゴするという、そういう話で、それがぜんぶ芦花公園にあると妙な気分です。
横溝正史館 - 山梨県山梨市オフィシャルサイト『誇れる日本を、ここ山梨市から。』
例の角川文庫の、黒地のおどろおどろしい横溝正史シリーズや、つのだじろうや影丸穣也の漫画の表紙が見れます。悪魔が来たりて笛を吹くは東スポ劇画だそうで、影丸穣也のプロダクション、JKプロの由来を帰宅後検索しましたが分かりませんでした。
亂 昭 酒 詩 琴
歩 和
戌
寅
上は、乱歩が正史に贈った扁額。
ゆいいつの写真撮影可ゾーン。この連載中初登場時のイラストが、金田一耕助のイメージを決したんだとか。
それから、虫太郎や十三の展示があります。どの人も直筆原稿は朱が入ったりなんだりで、とても読めませんでした。書簡も、全然読めない。パネルがついてるものもありますが、海野ジュウザが大兄ヨコミゾに送った毛筆の手紙などは、途中までしかパネルの活字が対応してません。編集者とか、けっこう読めるもんなんでしょうか。そのうち読める人が途絶えて、誰も読めなくなったりするんでしょうか。
ご自由にお取り下さいの小冊子が置いてあるのですが、展示の説明ではなく、展示し切れなかったその他の情報がてんこ盛りになっていて、🐜太郎と西中島南方、否、十三(じゅうそうとは読みません)の将棋対決の棋譜なんかが印刷されています。うれしいのか、これ。
文学館一階から外を眺める。
これが入口。駅からみちなりにあるってきて、曲がるところで、道の反対側に文学館はコチラの表示があるのですが、サミットのあたりとか、ウテナの前とか、じゅんじゅんに表示があるとさらにうれしい気がします。新宿の漱石山房みたく、ウザいほど表示があるといいのでは。いや、あれは多過ぎか。
鯉です。
道標です。いや、入口です。
鯉。
なんかこういうスペースがあります。リファレンスコーナーなのか、読み聞かせ、朗読コーナーなのか、いろいろなのか。赤ちゃんのケアも出来た気がする。
藤原辰史さんという人は、自身の著書のほうが面白そうなので、読んでみます。高野文子が、おすすめの中に、みんなで再版した先輩の漫画と、自分の本のハングル版を入れていて、ネタがないのかと思いました。ベトナム語版もあっていいと思う。
在天才學生宿舍遇見未來大科學家: 打開奇想的大門, 走進科學的文學、詩意與美 - 普及科學 | 誠品網路書店
巴士四點見: 高野文子短篇作品集 - 動漫畫 | 誠品網路書店
ドミトリーともきんすと棒がいっぽんは、台湾でも出てるようです。絶対安全剃刀とラッキー嬢ちゃんも訳せばいいのに。
高野文子のおすすめ漫画のもう一冊。何処かに転がってたら、読みます。最近は舞妓漫画も転がってない。
階段
これだけ新しい施設なのに、和式便器があるんだ、へーと思いました。ウォッシュレットの有無は、忘れました。あと、館員に事務員的な制服があるので、やはりへーと思いました。博物館の学芸員は、なんとなく私服ってイメージなので。
アンケート。神奈川近代文学館は通称「かなぶん」ですが、世田谷文学館は、「セタブン」だそうです。
コピーすると分からなくなりますが、アンケート用紙はわら半紙です。
おしまい。