名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者！ “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!
2020 オトコ部門第一位だそうで。
編集協力／由木デザイン カバー、表紙デザイン／シマダヒデアキ、荒川絵利(L.S.D)
コミックス編集 柳田かな子 担当編集 林士平
「少年ジャンプ＋」2019年27号29号31号33号35号37号と週刊少年ジャンプ出張読切2019年37号収録。それとオマケマンガあり。なにがそんなスゴいのか分かりませんでしたが、ジョジョ第五部のドッピオみたいな継母の多重人格一人芝居かと思っていた継母弟が実在しており、中国公安警察、否、ジェスフィールド76号、否、特高、否、憲兵隊、否、秘密警察（ゲシュタポとかKGBとかのルビは振られていません）＝保安部所属であることが分かったので、ああこれは面白くなるんだなと。
継母はいっしゅん専業主婦になるために退社してたのかと思ったらまた職場の場面があったりで、作者もいろいろ苦戦してそうだと思いました。レトロなスパイワールドっぽいモブや背景ばかりだと読者から距離が開くと懸念したのか、頁39で証明写真ボックスが登場しますし、頁44右上のコマのモブはまるっきり現代日本の公園。いや、昭和の子沢山家族と、外出時にはかぶりものと薄手の長袖シマシャツとカーディガン、ジーパンの令和ママとの対比かも。
まんが技法でも、頁35で、端役のシリアスな表情のアップ（意味はない）を使ってみたり、頁41頁42で決めポーズの天丼でページ消費してみたり、それなりに踏襲しています。頁106のブチヌキとか。
前巻頁142のムスカよりは今を生きる少年少女のハートに響くといいですねと思いました。
でも嘘つきアーニャの顔と頭身が少し大人になっています。ほんとは四歳五歳なのに、施設で養子にもらわれるために六歳とサバ読んでた設定もあったと思うのですが。アッチョンブリケ。
もう一冊読まないと分からないかな。以上です
