装丁・本文デザイン=宮川和夫事務所 挿絵=オオサワアリナ 初出は夕刊フジ「街談巷語」2018年5月~2019年7月。単行本化にあたり、大幅に再構成・加筆・修正したとのこと。
その辺にあった本。作家デビュー40周年(2019年)のシーナの人が、80年代から(70年代から?)の旅先の写真を一枚ぽんと置いて、それにまつわる四方山話をするのが50回。まえがきあとがきあり。この人の『インドでワシも考えた』はシロウト、と自称インド通によく言われたものですが、私はもっとドシロウトなので、この人と渡辺和枝、否、一枝サンがどこまで一緒にチベット旅行してるのかすら知らないのですが、数回チベットの話があるので、それで読みました。中国も四川省とか出ます。韓国は済州島か。あと盛岡ネンミョン。
海外ネタも、過去にこういう時代があった、というネタにならざるをえないので、途中まで読んだ範囲でいうと、頁52の、モンゴルウランバートルで、一時期、普通の家庭用電話機を市街に持ち出して通話してる風景というのが面白かったです。市内中心に巨大な親機があって、街中で人々が持ち歩く家庭用電話機はすべてその子機なんだとか。そういう仕組みの携帯電話。
あと、頁147のラオスの数字が、よく分からなかったです。少数民族かな。私もラオス語読めませんが、泰語と基本おなし、江戸ことばと京ことばのちがいくらいの差異しかないと東外大ラオス語学科のしとから聞いて、それを信じているので。
昨今の活字不況を反映してか、そこで手をこまねくしとではないので、全出版社横断して、シーナマコト全写真作品一覧をカバー折に載せてます。いいですね。以上