『部落の女医』(岩波新書)再読

https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001034836-00

これも場つなぎ。

知ってる人は知っているというか、一度は読んでおくべき本だと思うのですが、ずっと持ってるのもどうかという。むかし居候先で読みまして、その後、どこかで酔って五百円本体で買ったのが写真の手元にある本で、いちよう初版です。

ヤンマガの『ナニワトモアレ』のマーボの入浴シーンとか、新潮新書『被差別の食卓』のかすうどんとか、なぜ関西は関東より数十年先駆けて自動改札化を達成したのか、とか、ゴチエイとか、を、その後の時系列として思い浮かべてしまう先駆的書物です。

22歳のうら若い女医さんは,医者のいない未開放部落へ巡回診療に出かけていった。そして彼女は,いつしか部落に住みつき,差別故の貧困と因習に悩む人々のなくてはならぬ存在となり,やがて, 人々の美しい善意と協力によって,入院設備までそなえた大きな診療所をつくりあげる.ここに綴られた十年間の記録は,現代における一女性のヒューマン・ドキュメントであるとともに,未開放部落の現実を伝える書として読者の感動をよぶであろう. ¥130.

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以上