『中国麺食い紀行 全省で食べ歩いた男の記録』再読

中国麺食い紀行 : 全省で食べ歩いた男の記録 (一星企画): 2001|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

これも苦し紛れ。

神保町の中国専門書店の新刊情報で刊行を知り、行って買ってみた本。自費出版というのか、同人誌というのか、という。大きさはB5で大きい。ツルツル紙も使ってますし、中は写真がたくさんあります。価格は書いてませんが、無断転載禁止の一文はちゃんとあります。中国關係の本だし、それはしておくべきこと。

あとがきに参考文献一覧と、各氏への謝辞。近畿日本ツーリストの中国担当として、本書刊行の定年前後までに27年間中国旅行をアテンドした中で、食べた麵をピックアップして記録した本。はっきり明記してはいませんが、天安門前後が味の転換の契機だったような感じです。私も、中国内地の麺は乾麺を戻したものに出来合いのスープで、具で特徴をつけてるだけのが多く、蘭州牛肉麺雲南の過橋米線のように、辺境ほど美味しい麺があると思っていて、それは何故かとか、あるいはその考えは間違っているのか確認したくて本書を読みました。

作者は、2008年にはやはり中国の麺関係の本を、小学館101新書から出してます。今はじめて知った。

この本も、行った、注文した、食ったの繰り返しは否めませんし、乗りテツとかもそうですが、全省制覇のため、アリバイ的に食した地味な省もありますので、その辺も踏まえて、個人の旅行記として読む本かなと思います。以上