昔、ここに行った時に買った過去の図録。茨城県というのはそれでひとつの藩ではなく、細かく小藩や天領に分かれていたそうで、その中の古河藩は、学術に造詣の深い藩主がいて雪の結晶を研究してスケッチしたり、大塩平八郎を鎮圧したりと、いろいろあったそうです。この図録も、江戸時代の様々な記録や図版を自在に編集していて、それと併せて、古河の人が記録した利根川の洪水や浅間山の噴火など、天変地異が活字になって抄録されています。これがストロングポイント。とても熱心な博物館という記憶があるのですが、特に再訪することもなく時間がたち、少し寂しいです。図録一覧を今見直しましたら、平成13年の『病よ去れ~悪疫と呪術と医術~』は、さっそく品切れになっていました。




苦し紛れ。以上