ラ・マヨネイエーズ 暴虐の彼方に

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人形シリーズ スーパーのケウピー(キューピー)はん編2 しかしこうやって見ると、ほんままつ毛が長いでんな(さんまの関西弁風)

さてこれから『この世の果て』の感想を書こうと思ってますが、もう食事して歯も磨いて入浴してヒゲも剃って扇風機にあたりながらの夜九時前なので、書かずに寝るかもしれません。下はウインナーコーヒー。

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「カツ丼作ろうとして茶碗蒸しになったのかな、茶碗蒸し作ろうとしてかつ丼になったのかな」

茶店で聞こえてきた会話。おばあさんたちが喫茶店で涼をとっていると、老宿六がスマホに電話かけてきて、老女がやさしく教え諭すように、食べるものは冷蔵庫にありますよと答える風景。

今日は床屋で髪を切ってガイヤーン(鶏のテリヤキというか山賊焼きというか)を食べようと思っていて、髪を切るまで順番待ちで時間がかかるだろうと思っていたのにまったくそれがなく、サクサク髪を切れたので、お昼時になるまで喫茶店で本を読みました。まったくひさしぶり。前川健一の『タイ様式』に登場するカナダ人作家で現国際ペンクラブ会長の『パラダイス・イーター』(徳間文庫)を読んでるのですが、

ジョン・ラルストン・ソウル - Wikipedia

タイに慣れ切った白人たちの、バンコクビエンチャンを舞台にしたハードボイルドストーリーという大枠はいいのですが、前代未聞の、主人公が淋病を患ったままお話が動いてゆく展開が、なんともいえませんでした。何度も何度も感染してるので、耐性菌になっていて、そのへんの抗生物質がもう効かなくなっている。ハードボイルドなので、思い付きで少女を拾うというか助けて庇護するのですが、その少女も淋病(プラスクラミジア、おそらくプラスコンジローム等いろいろ)で、こちらも何度も感染して卵管にまで達して爆発して切除手術を受けており、もう赤ちゃんが生めないからだ、というか妊娠出来ないからだになっています。そういう理由で娼婦は生殖能力を失うのか。前川健一はひとこともそういう小説だと書いてなかったのに、なんということでしょう。淋病ハードボイルドロマン初めて読んでます。淋病は膿のついたタオルからでも感染するんじゃなかったかなどうだったかなと思いながら読んでいるので、抵抗力を削ぎ、抗生物質の効きを悪くする飲酒の場面含め、誰かと会食する場面など、どきどきしながら読んでます。これがブッコフオンラインで百円強で入手ですから、堪えられません。いい買いものをした。

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そんでまあタイ料理食べました。思うに、京都ではラーメンがわりと好きで食べていたのですが、関東では、食べてもかつてのような味わいを感じられず、こってりではないからだろうか、しかし天一で食べてもなんか味が違う、と思っていて、今日ふと、それはやはり水ではないか、京都の水はラーメンに合うのではなかろうか、こちらの水では、ラーメンはおいしく仕上がらないのかもしれない、とまで思っています。

それとは関係なく、最近タイ料理に行こうとして行ってるのは、前川健一の本をズビシと読んだからで、中国を避けているわけではないのですが、中国語もぜんぜんお休みのままで、もし再開しても、忙しくて、夜、授業に行って身を入れて勉強するイメージが湧きません。中国料理も特に食べたいと思うものがなく、一生懸命今考えて、銀座の武漢料理ならもういっぺん行ってもいいかな、という感じです。中華街どころか横浜すらぜんぜん行ってませんが、行ったとして、ブラジルくらいしか行く気がしません。私はへそ曲がりなので、あえて八王子の同名喫茶店に行ったりして。近くの銭湯ついでに。

そうしてると、ネトウヨと話してる時に、「中国人はおことわりだよ、もう日本に来ないでほしい」「あっちも日本のほうが感染率高いから来たがりませんよ」「それがうそばっかりなんだよな、あいつらは絶対感染者数隠してる」「そうかもしれませんけど、それで安心出来てるのが今の中国人で」なんて、何も知らないのに見てきたように言えてしまうとそれはイカンゴレンなので、少しは中国人から面白い話も聞きたいです。

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ガイヤーン定食、もしくはガイヤーンコンボ、ガイヤーンランチ、ガイヤーンプレート。むかし、タイ料理店のコックが日本の居酒屋が好きで、「タイに帰って商売始めるための資金稼ぎなんだから無駄遣いしないようしよし」と雇用者に言われながらも、気晴らしに時々行って、焼き鳥を頼んでは「ガイヤーン」「ガイヤーン」と笑っていたもので、それを思い出しながら食べました。¥680。

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うっかり、いっしょに頼んだソーセージを箸でつまみはじめてしまったので、箸で食べましたが、どうも箸でタイ料理を食べてると、華僑になった気になる。私はエアコンバスはハジャイ行きしか乗ったことないのですが、途中の夜食が、数人の客ごとにテーブル分かれて、長箸で大皿料理取り分ける、まったくの中華で、なんじゃこりゃと思った記憶をひきずってしまう。前川健一の『タイの日常茶飯』だと、やはり箸食は都市の華人系の文化で、農村部は、スプーンとフォークですらあれで、手食が見られだすとあったのを思い出します。この人はほんとこの本に関しては金字塔です。手食というとインドですが、アラカン山脈の東側もこの辺まで実はあるという。

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ソーセージ二種。私はソーセージはタイで食べたことなく、横浜駅西口地下二階の、今はもうない元ムエタイ選手が店長だったタイ料理店で何度となく食べたです。あの頃は、ひたすら家に帰らなかった。

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これがイサーン風かな。

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これがチェンマイ風かな。なんだかさっぱりです。
箱根は静岡県にあると思ってる厚木生まれの人がいました。
家に帰って、草むしりや掃除、風呂洗い、野菜取り、枯れ葉集めなどをして、ふと寝てしまい、起きると、アースノーマットに手をくっつけて寝てたらしく、手に跡がついてました。平熱、空咳なし、結膜炎の症状なし、嗅覚あり〼。モロヘイヤをゆでたので、食べるのが楽しみです。
今日も、明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。