なんで見たかなあ、これ。英語と漢語のタイトルは上海映画祭から。「ツォンライメイヨウカイチャン」
リチャード・ギアが北京で冤罪にハメられる役を演じた映画「レッド・コーナー」で、脱獄して米国大使館に駆け込むため塀の上を走って逃げる主人公を追う中国公安が仲間同士で、”别开枪”(ビエカイチャン)「撃つな!」と言ってるんですが、これが英語も日本語も字幕がついてなくて、中国語が分かる人だけが、多少その映画の公平性に思いを馳せるという…
なんか最近読んだ本で、「I SHOT SHERIFF」に合わせてくねくね踊る黒人姉ちゃんの場面を読んだのですが、何で読んだか思い出せません。
この辺の役者さんは売れてるんだからキャスティングしなくてもいいだろう、柄本明も岸部一徳も。新崎人生、前田亜季、堀部圭亮、渋川清彦、こういうセンでもっと増やせばよかったのに、と思ったのですが、公式の監督インタビューを読むと、大鹿村、原田芳雄追悼からの流れで集ってしまったみたいなので、しかたないな、見てしまった私のほうがおじゃまだったのだ、と思いました。岸部一徳は麿赤児に置き換えるとか、そういうノリでいいんじゃいかと。
妻夫木聡も、この映画には贅沢だった気がする。渋川清彦もですが、井上真央も気付きませんでした。濱田マリは即気付きましたが… あと実はトヨエツにも気付いてなかった。関西弁しゃべらなかったのに「(中国人のはずが)関西弁???」といぶかしがられる場面は、トヨエツだからの内輪受けギャグだったのかと後で思いました。井上真央でなく、門脇麦で見たかった気がしますが、大河に出たから無理だったのかな。
佐藤浩市は、「KT」からの流れで、自分の中では納得しています。パワハラが下手で、下剋上ハラスメント喰らいそうな感じでしたが。この映画、原作があって、それが光文社から出てると思って見てたのですが、ないのかな。音羽グループ現地ロケ。
このふたりはこれでいいです。金井美恵子が「夜になっても遊び続けろ」と言ったのを実践してるだけという感じのちょい悪ジジイ&BBA映画と判断しましたが、その疲れはしじみの味噌汁飲んだくらいではとれないだろうと。私の先祖も、七十過ぎてから深酒したらもう家族が大変で大変で。この映画で、桃井かおりは昼富士そばで働いてるという設定なので、それで夜遊びする体力が残ってるわけないだろう、年金メインで、おこずかい稼ぎに週二くらいで入ってるくらいでないと、死んでしまうと思いました。
映画評サイトのあらすじはぜんぶウソでした。小説家が殺し屋のふりして、嘘からでた真にびびる映画ではないです。そして、トヨエツが最後、なあ。あれはないよ。別の方法で主人公は窮地を切り抜けてくれないと、柄本明と渋川清彦がすごいバカということになってしまう。
そんな映画です。なんで見たかなあ。今日から俺はを何故小劇場でやるのかとか、いろいろ考えてるうちに、七月公開を今見ないともう終わりだろうと思って見ました。終わった後、ペルー料理でテイクアウト頼もうかと思ったら店が開いてませんでした。それが残念閔子騫です。
噂のヒットマン!?
でも本当は売れない小説家
一度も撃ってません
私、ダマされてたの?
人生最後の悪あがき
報酬はまけてくれよ
以上