『雪を待つ』《བོདཀྱི་གཅེས་ཕྲུག》"bod kyi gces phrug" 《成长谣》ラシャムジャ ལྷ་བྱམས་རྒྱལ། lha byamsrgyal 拉先加 読了

10月に買って、1月に読み終えていたのですが、読書感想を書けていませんでした。帯も写したいのですが、どうなるか。

拉先加_百度百科

百度は、チベット文字がぜんぜんありません。以前、《冥》という映画の百度を見た時は、チベット語の題名も書いてあったのですが、もうそういう多文化ナントカをやらなくなったんだなと。

༄༅།།ལྷ་བྱམས་རྒྱལ་ལགས་ཀྱི་སྒྲུང་རིང་ཐོག་མ་《བོད་ཀྱི་གཅེས་ཕྲུག་》ཅེས་པའི་མཚམས་སྦྱོར།--མི་དམངས་དྲ་བ།--人民网

人民網のチベット語版で、邦訳出版を記念して、これは邦訳の手書き地図を表紙にした特別版を作ったということなのかな? 読めないので、そんな記事かどうか知りませんが、そんな写真の載ってる記事がありました。

bensei.jp

10月時点で、版元在庫なし再版未定でしたので、在庫のある書店を探して買いまして、今でもアマゾンを見ると、ボッタの出品が見えますが、版元では増刷というかたちをとらず、同じ価格でオンデマンド版を出し、版元直販も行っているようです。送料は、現在では書籍は三千円以上は無料とありました。多少システムの手直しをしながら走ってるので、前と変更してる気もします。う~ん、二刷出すより、同価格でオンデマンド版出した方がいいのか。ふしぎ。

以下後報

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ある雪の日、ぼくは文字と出会った。 村長の息子である「ぼく」 やんちゃな洟たれ小僧「タルペ」 お姉さん肌のしっかりもの「セルドン」 化身ラマとなった「ニマ・トゥンドゥプ」 チベットの村で生まれ育った4人の子供たちの 成長と挫折、そして再生の物語を描く、 新しい世代による現代小説!

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 雪を待ちわびていると、マルナン村でのあの日の朝のことが繰り返し思い出されてくる。ぼくの思い出の全てはあの雪の日の朝に辿りつく。あの日、ぼくとセルドンとタルペ、ニマ・トゥンドゥプがそれぞれ興じていた遊びは、それぞれの人生の未来を予見する青写真だったともいえる、深い意味に満ちていた。今ぼくはようやく、こうして雪が降るのを待ちわびるのが自分の心の問題だということに気づいた。それはぼくが故郷のマルナン村を思い出す心の動きであり、幼なじみの友人たちを思い出す心の動きだったのだ。  しかしこの都会では、長い間、雪の降る気配もない。 …………………………………………………(本書より)

(2021/5/16)