『ロスト・ラッド・ロンドン』② "Lost Lad London" vol.2 by Shinya Shima BEAM COMIX 読了

 ブックデザイン ツノッチデザイン 月刊コミックビーム 2020年7~12月号連載 読んだのは2021年3月の三刷。初版は同年一月。一、二巻同時発売なので、一巻の初版も同じ日付です。編集担当 吉原伸一郎

 巻末に初期キャラ設定画があり、当初はアルの肌にアミカケがかかっていたことが分かります。ちょっと不良っぽい。それで実は大学生というと、デセグリゲーション(イギリスにもあるのか知りませんが)を疑る人もいるので、それで母性愛をくすぐるキャラに変更されたのかとも思いました。

本巻では、ユキ・ハワード刑事の印象的なエピソードが語られます。この人の母語はとっくに英語だと思うんですが、そこまでは書かない。

冒頭にアルのバイト先、"CHOU'S Chinese Food To Take Away"の看板が出てきて、最近私も報道でアグネス・チョウサンなどでスペル"CHOW"を見たばかりですので、このお店が中国南方系なのか、はたまた韓国系なのか、脳内に付箋を貼りましたが、その謎は三巻であっさり解けます。とりあえず読んでる時は、日本のチョーさんとは思わず。

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「アリバイなし、時間なし、味方あり」 ロンドン市長殺害事件を巡る、新感覚クライム・サスペンス。

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「“助けてやる”じゃなくて、“ふたりでやろう”って言ったでしょ」 事件の真相の鍵は、秘められた市長のルーツにあった。真犯人の情報操作によって、第一容疑者となったアル。アルとの関係を悟られぬよう、秘密裏に操作を続けるエリス。ロンドン市長殺害事件は、未だ終わらない――。

そろそろ、カラード=善、ホワイト=悪の紋切り型で描こうとしているのではない、いやいやそう読めますよ、の水掛け論が世界のどこかで始まってるのかもなあと思いつつ、以上