『いないいないの国へ』"Inai-Inai no Kuni e" 読了

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いないいないの国へ (童心社): 1978|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

レイアウト/竹内宏一 編集/千々松勲 NDC 911/32p. 22.4x15.8cm

これも、「月刊MOE モエ」という絵本の雑誌の九月号の怖い絵本特集で、土井章史という人が紹介してる本。この人の受け持ちパートは、現在絶版品切れの絵本の中から、これはというのを紹介するページ。谷川俊太郎の『なおみ』や、米倉斉加年というドグラ・マグラの挿絵を描いた本業俳優という人が角川書店から出した『人魚物語』、それからこの本が本格なんだろうと思います。長新太の『かがみよ かがみ…』は未読ですが、こわいジャンルなのだろうかと紹介の文章読んで思いました。さらに、タイガー立石の『とらのゆめ』は読んだことあるので、こわい絵本じゃないだろう、手持ちのネタが尽きたのかと思いました。ほか二冊紹介。

で、この絵本、私は画家の人を知らず、神沢利子の名前で借りたのですが、完全にやられたというか、絵ヂカラの本だと思いました。なんでヨーロッパ好きで、1958年、36歳でマルセイユ初上陸するとイタリアまで40日間バイク旅行するような男が、生涯ごぜを描き続けるのか、そのギャップがぜんぜん分からないです。

斎藤真一 - Wikipedia

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ぼうぼう 草山 あかい馬 はだか馬

馬に目鼻はあるのですが、私のアンドロイド型ガラケーがそれを写しとりませんでした。なんでや。とにかくメチャクチャ。「いないいないの国へ 風に吹かれて とんでった」「さむい」「ぼうぼう ぼうよ 髪の毛が ぼうぼう 風に吹かれて ぼうぼう」「すすきの原は いない いない いない だあれも いない」「ぼうぼう ぼうよ 呼ぶのは だあれ ぼうぼう ぼうよ 燃えるは 野火よ

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なんだろうなあ。

童心社の心意気というか、時代で、作者紹介に、両名それぞれ住所が明記してあるので、どうせ丁番変わってて特定出来ないだろうとたかをくくって打ち込んで検索してみると、見事にストリートビューまで出ました。しかし、さすがにもう別の人が住む別のおうちのようです。東京に三代住み続けるのは難しい。

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あーいないいない。オプタオプタ。ブザイブザイ(不在不在)is not in is not in 以上