帰宅時にコンビニで買ったマンガ。cover deign 関 善之 for VORALE inc. 「週刊漫画ゴラク」2020年12月~2021年2月掲載の表題作(完結)と、2018年9月掲載の読切『白ヒゲとボイン』、おまけまんが二ページ収録。今年の四月発行初版が九月末の今、コンビニにあるということは、書店から帰ってきた紙版どうしようか、コンビニに配本してみるか、なのか。
裏表紙
氷刈真子、29歳。
極度の潔癖症であり、
汚いものに触れると鼻血が出る
という特異体質を持つ。
故に男女の触れ合いが困難。
そんな彼女が、愛を求める物語。
予測不能、奇想天外。
「BEASTARSービースターズー」の
板垣巴留が満を持して贈る
“人間漫画”―――。
ここの、「満を持して」を「初の」だと脳内誤変換して買いました。初ではないでしょうね。
コロナ前の、さいごの忘年会でしたか、この人が板垣退助、否、板垣恵介のお子さんで、女性であると聞いたのは。それまでもその後も、動物漫画読んでないのですが、キャラに着せる服のブランドやセンスから、そういう属性も納得であるというような話も聞きました。動物もダッフルコート着てて、ダッフルコートが好きなのだろうなという感じで、このまんがの主人公も読切の主人公もダッフルコート着てます。読切のほうは、このもこもこした襟でダッフルはどうかと思いましたが。
その主人公が、その辺の衣料量販店、スーパーの二階のパシオスとかそんなんで買われたような¥2,100の柄シャツを着せられるあたりから、運命があやしく暗転するという話です。
(1) 小汚いレバーメインの居酒屋でふつうに飲めるんなら潔癖症ではないだろう。
(2) その店長にまでのぼりつめた男が、中学時代デブで「虫まんじゅう」という綽名だったとかあるのか。
(3) と思ったらそう来たか、という「クズの世話をする運命」(頁170)
(4) 阪神大震災の朝は、揺れが来る前に、大量の烏が神戸から南へ飛び去って行ったとか。
このまんがも読切も、「Fカップ」というキーワードがあります。今度職場のオナクラクンに、21世紀の今でも、若者はそういうキーワードに、悩殺されるんですか、と聞いてみます。主人公もオナクラクンも、性病にはきをつけてけさい。
このひとも、上のような路線を目指すことにしたんだろうかと、少し思いました。売れない紙版は完全に捨てて、LINE等で。多作路線にして不評は打ち切り、読者に先読みされてあたってたら、即路線変更して裏切ってみる。一話ごとの課金でブツ切りに売れるのが主体で(だから各話の整合性よりヒキ)読者は女性の方が多い。電子版であれば、わざわざ女性誌に載せなくても、ニチブンとか関係なく女性が読むのかなと。
カバー裏に、二の腕と、ジーパンと、牛乳だかプロテインだかを飲んでる作者の写真があります。バルだと思ってました。パルなのか。出てくる男性がぜんぶ、板垣組まわりにモデルがいる気がして仕方ないかったです。このひとは、日本でいちばん真子さまのきもちに寄り添えるひとかもしれません。でもこの話の結末がサジェスチョンだとすると、やっぱ、「切れよ」になるのか…
以上です。