展示会場は右上を除いて撮影禁止。ので、会場の外に貼ってあるのを撮りました。
1966年津生まれのしとだそうで、大企業にもいたのかな? 古本屋の店番をしてたところを業界筋に発見され、「彷書月刊」でエッセーを書き出し、イラストやらなんやらで活動しているしとだとか。阿漕浦血に染めて。原作映画だけウィキペディアがありました。彷書月刊や初代編集長もあるかもしれない。
第一部が、「かわいい」の発見というか、日本における「かわいい」は、バブル期に奈良美智と村上隆が創造したことになっており、そこに浅生ハルミンが斬り込む、的図式で、田村セツコとか内藤ルネとか水森亜土とかどうなってしまうのだろうと頭がクラクラするくらい天下の暴論でしたので、要するにそれが浅生ハルミンというひとの生きざまだと思いました。阿漕浦血に染めて。(見返すと、ただの「かわいい」ではなく、「キッチュでかわいい」でした。松尾貴志)
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第二部は猫ストーカー全史。西鉄バスジャック事件のように洗面器につけたりはしません。「彷書月刊」連載第一回が「男らしさとウンコの話」で、それは『深沢七郎の滅亡対談』(ちくま文庫)に入ってるそうなのですが、出だしからワイルドだと思いました。それをかわいいと言われると、マクベスの三人の魔女のようです。かわいいは穢い、穢いはかわいい。阿漕浦血に染めて。
三部は展覧会ポスターなどの、お・し・ご・と(中高年の男性がこのように打ち込んでいるのかと思うと、我ながらエモい、否、キモいです)『3時のわたし』という、毎日3時に自分が何をしているかを簡便に記載して、その一年365日ぶんをまとめて出版した本を全頁バラして、山折り谷折りにした展示が圧巻でした。多分日が伸びたり暑く成ったり寒くなったり日が短くなったりで、その時間にしてることは変わる気瓦斯です。
路上観察のパイセンである赤瀬川源平の展示が一階にあり、日比野克彦のオブジェを破壊しながら踊る誕生日パーティーのTikTokはありませんが、少しだけ写真展示があり、「赤猫の術」という稲光の写真は、赤猫が放火の隠語であることを踏まえた作品だと思いました。阿漕浦血に染めて。
「阿漕浦血に染めて」は、ガソダムの「大西洋地に染めて」をもじってます。映画だと、狂った釣り人という名前の潜水艦が出て、密航者というか間諜ミハルが死ぬ話。誰も気が付かないと思いますが。
まったく関係ないですし、前にも書きましたが、イタリア語でキスするときの擬音を書くと、"TU💛"となり、「津」の訓令式表記(現地では圧倒的)と同じになります。イタリアに行ったら、カプリなんかのエハガキには"TU💛"と書いてあったりしますので、買って津市に送ろう! 以上
【後報】
町田
(同日)