紀伊国屋のポイントを上乗せしようと思って買いました。 COVER DESIGN YUSUKE KURACHI (ASTRORB) 初出「コミックDAYS」2021年3月~6月
表紙は青幇の殺し屋のはずですが、あんまり出ません。なぜ表紙に採用したんだろう。
正直、そんな白系ロシア人勢力が強かったとも思われないので、もうこの辺は砂上の楼閣というか、中国人ロシア人ホントに好きなんだなと。日本人もかもしれませんが。
潰れてて老眼では読めないのですが、たぶん青幇は「チンパン」と半濁音、哈爾濱は「ハルビン」と濁音でルビを振っているはずで、私はこの日記では逆にルビ振ってます。私にはチンバンとしか聞こえないし、ハルビンと濁音で言ってしまうと、タダの漢字音で、そのもとになったロシア語のはっちょんが消えてしまう。私の好きにさしてもらっただ很。不得了。役割語。麗華もマンガではリーファで、私はファーウェイもホワウェイに直してるので、ここでも同じことをしています。馮英九もインジウとすべきですが、この、前台湾総統(国府)と同名の人はけっこうどうでもいいので、インチューのままスルーです。
写していて、この漫画は三点リーダー「…」を使わず、二点リーダー「‥」を使っていることに気づきました。もうみんな目が悪いので、そのほうがいいのだろうか。
次は吉林が舞台で、満州八旗の旗人たちが主人公になるそうですが、私にはあんまり吉林が満州人の古都という気がしません。承徳なら、もうじゅうぶんに満文老檔気分ブイブイなのですが、吉林、どうかなあ…‥
吉林工業大学に留学してた東山彰良サンならその辺分かるかも。私としては、吉林というと、郊外の飛行場にミグ19が置いてあったこととか、朝鮮族しか思い出せないです。この医者も、最初そうかと思った。だから十字架のタトゥー入れてるのかと。
ここまで驚異のペースで単行本化されてきた本作ですが、この三ヶ月後にヤンマガに移籍したそうで、休載による連載ペースの鈍化と、読者層から来る、無駄な拷問シーンとエロシーン多用が懸念されます。たぶんウェブオンリーだと誰がキャプチャーとるか分からないから、現在進行形で連載されてる作品は、過激シーン自主規制で描いてるはず。そこがくだらない方向にリミットが外れ、エロとゴーモン以外で読者の興味を惹こうという努力が減ぜられるのではないかと。いや、でもヤンマガもウェブ版あるので、その考えは無理があるか。
あとはハロルド作石の『七人のシェイクスピア』連載再開に向けてアヘンスクワッドも努力してくれれば、いうことないです。ほんと、事情通を探して土下座して事情を訊きたい。以上