下田昌克 画 装丁:本文デザイン 木村裕治 川崎洋子(木村デザイン事務所)
相鉄瓦版278号(最新号)の「コンサートリーディング」(音楽を流しながらの読み聞かせ)の記事*1で紹介されていた本。もともとはNZの育児支援施設の壁に貼られていた詩だったとか。関口香さんという、伊藤比呂美さんの知人が編集の仕事の後、キウイの土地で育児や福祉の勉強をしている時にこの詩を見て、伊藤さんに邦訳を頼み、その後、ネットで拡散。本になったのはその後だそうです。一ヶ所、明らかな誤訳があるが、そのままだとか。原文も併記されています。アメリカ英語ではないと思いましたが、どこがどうと言われても困ります。
育児と家事の両立に悩む人への応援メッセージというか。
詠み人知らずの常として、今一行目を入れて検索してみたら、二行目の後半からもう違うバージョンが上位に来ました。下記はネット上位文。
Today I left some dishes dirty,
The bed got made around 3:30.
The diapers soaked a little longer,
下記は本書。
Today I left some dishes dirty.
The bed got made about two-thirty.
The nappies soaked a little longer.
The odour got a little stronger.
The crumbs I spilt the day before
Were staring at me from the floor.
オムツが布オムツだった時代の詩が、21世紀に至っても子育てなう&経験者たちの共感を呼び続けるとは、お釈迦様でも以下略
訳者あとがきのつぎに、同様に英語圏で流布している、詠み人知らずの、ペットロスの人に届く詩の犬版の邦訳が載ってます。原文は、自分で探すのかな。
子育てに注力してるんだから、ほかのすべてが完璧であらねばならないなんてことはないし、それまできちんと出来てたことが出来なくなっても、ポテサラ、否、日本死ねよ、否、…………そういえば、今年来た年賀状の中で、お子さんが高校だか大学卒業する人が、「3月には子育て終わって自由の身です」と書いてました。子育て18~22(or23,24)年、下天の内に比ぶれば、比ぶれば、自由とは何か。