東京国立近代美術館企画展「没後50年 鏑木清方展」MOMAT "Kaburaki Kiyokata: A Retrospective"

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/kiyokata/

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東京国立近代美術館

午後から雨ということでしたので、えいやで行きました。

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2019年12月に築地明石町を見に行った時、「3年後のお約束」という文言で2022年の大回顧展が告知されていて、じゃー行くかと思ったのですが、それから僅か一ヶ月後にコロナカスタートとは、全く予想してませんでした。

武漢新型コロナウイルスがまん延し、“挺住武汉!”とか言ってるうちに火の粉が飛んで来て志村けんとかおなくなりになって、一斉休校で非常事態宣言ステイホームの頃(初期のころ)は、私はSARSの記憶があったので、さいあくの事態を常に想定して動いてましたが、日本はなんしか軽かったし、どんどん重症化しなくなったので、末期のオミクロンのダイロッパとか、王様の耳はロバの耳状態だと思っています。で、私の場合リモートワークとかありませんので、けっきょくさいごの最後まで出勤して接客ほか働きますた。感染自宅待機者にさしいれにも行きましたが、それで終わりです。

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そんなこんなを乗り越えての来訪で、ホントは平日に行きたかったな~と思いつつの土曜でしたが、2019の明石町公開の混雑に比べると、ぜんぜんスカスカでした。まんぼこ解除で、予約制の員数制限とかないはずでしたので、これはもうみんないろいろに身に染みてるのかもと思いましたが、いやいや都立美術館の石岡瑛子展とかすごかったし、GoToEAT半額アプリクーポン責めの都内飲食店もヒドかったので、その後のデルタで痛い目に遭って、きゅうにものわかりがよくなって密を避けるようになったのだよと説明されても、ホントですかぁとしか思いません。

煽り文句「なんでもない一瞬が、なによりも美しい。」は、少し、ご時世にやられた気もします。考えすぎた。

入口の注記位撮りたかったのですが、それもさつえい不可でしたので、東京がテーマ別三部構成で、京都は年代別、もようがえは全五回とか、肉筆でメモりました。

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そういうわけで、撮影禁止なのですが、なかには東京近代美術館所蔵品もあり、それが2019年のMOMAT展に出ていた時は、撮影可で、バリバリ撮りましたので、そういう作品(「17 墨田川舟遊」)はニヨニヨしながら見てました。我ながらせいかく悪い。

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今回は虫が知らせてMOMAT展を先に見ていたので、そこのカイセツで、「93 初東風」が昭和17年の軍用機献納作品展の出品作であると書かれているのをチートで知ってしまっており(チートの使い方がおかしい)はつこちも先入観抜きの反対のまなざしでじろじろ見ました。

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この回顧展は、英語タイトルだけ「没後50年」がなくて、ただたんにレトロスペクティブです。中文は〈逝世shishi50年nian〉ハングルは「사후50년」が題名についている。で、出品目録に「自己評価」欄があって☆がひとつふたつ三つ、あるいはゼロついていて、「清方が残した制作控帳に自己評価が記載された作品には、☆でその出来を示しました。☆☆☆(会心の出来)、☆☆(やや会心の出来)、☆(まあまあ)」とのことでした。これが英文目録になると、"Stars(★)accompanying some of the works indicate Kiyokata's own rating marked in his notebooks (not shown in this exhibition). They range from one to three stars: ★★★"gratifying," ★★ "fairly satisfying," and ★ "so-so."で、なんかおかしかったです。

中文だと、“清方遗留的创作笔记本(本展不出品)中对于作品有自我评价的记载,用⭐号表示。⭐⭐⭐(满意的创作),⭐⭐(比较满意的创作),⭐(普通的创作)” 漢語は簡潔だなあ。ハングルだと、기요카타가 남긴 제작 기록 수첩(븐 전시회 출품 안함)에 자기 평가가ㅏ 기재듼 작품에는 ★로 그 와성도를 표시하였습니다. ★★★(최고의 완성도), ★★(만족하는 완성도), ★(보틍의  완성도)

「金沢三題」は石川県の県庁所在地の絵ではなく、横浜南部の金沢八景だそうですが、「大磯の風景」とあり、大磯は三浦半島じゃないだろうとこんぐらがりました。正解は知りません。

QRコード以外の方法でWEBアンケートにたどりつけないものか、試そうとしてURL直打ちしましたが、手書きで写したURLの字が読めなくて、アンケートにたどりつけません。アンケート回答者のなかから抽選で展覧会図録があたるそうですので、アンケートしたいよう。

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なぜか明石町の手ぬぐいだけ売り切れで、再入荷予定も未定だそうです。新富町と浜町河岸は普通に売ってるのですが、そうなると明石町が欲しくなる。ほんとに手ぬぐいだけ売り切れで、うちわやクリアファイルは品物あります。Tシャツがあれば買いたかったのですが、Tシャツはありませんでした。いつも思うんですが、トートバッグでなくTシャツにしてほしい。でも世の中的には、トートバッグのほうが需要あるんでしょう。残念閔子騫

「107 十一月の雨」などで石焼き芋売りが書かれてますが、石焼き芋だと気づきませんでした。「十三里」とあるのが、例の口上「九里(栗)よりうまい十三里」から来ているのだろうと判断するくらい。

けっこう「いんなあとりっぷ」霊友会所蔵作品があるので、おどろきました。同様に驚いた人が、売店レジにその旨あれこれ話してました。

MOMAT展のほうに、伊東深水「清方先生寿像」があります。

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ここで、仕事場の机に置いてる本は、春陽堂の鏡花全集 巻之四です。その上に"SALON DE MAI"という本を置いてる。

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というわけで、約束は果たしました。鎌倉の鏑木清方記念館も、今企画展やってるそうで、たいしたものです。見てみたいですが、ひょいひょい行くとあと(写真の整理等)がたいへん。以上