『となりの代理人 フットボール⚽エージェント FOOTBALL AGENT (3) 』"Neighboring agent" by NODA TATSUKI(ヒーローズコミックス)読了

装丁 竹内亮輔[crazy force]    発行人 白井勝也  編集担当 高部格  「ヒーローズ」'21年9月~'22年2月配信

前と同じ感想になってしまうのですが、どうしても代理人が嚙まないといけないプロスポーツ業界の現状というのも健全と思えなくて(中抜きに見える)、しかしプロ契約ひとつとっても、インセンティブがものすごく多い細かいものだと、以前ベルマーレの組織側の人もなんかで言ってましたので、選手のほうもそういうのをちゃんとしてくれる?存在としてエージェントに期待してるんだろうと思います。

で、作者もアイデアを出す人も、もうだいぶ長いことサッカー漫画やってるので、いい加減枯渇というか金属疲労というか、ヒロシがソロキャンプやめて家で布団で寝てえとか言い出した瞬間にも似たにおいを感じる時もありました。槇野モデルが出て、ひょっとこのほうの久保が出て、古いと思ったときなど。

中国サッカーで、ファンビンビン*1と同じ理由だけど性格はたぶん違う女優さんが出て、スパイ大作戦張りにゲートブリッジでどうこうやら、飛行機のスッチーにまで会話を聞かれないよう注意するなどしてましたが、主人公ひとり「なんも分かってない」と言われるわりには、ほかのキャラも読者に何の説明もしてないと思いました。日本の腕利きエージェント四天王のひとりが中国出禁というのが、ほかの貿易なりなんなりの隠喩にも見えます。

サポが代理人を囲むってのも、ほんとにあるのかな、あるんだろうなと思いました。地方開催代表戦の帰りのサービスエリアという場所が、なんかリアルでした。

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選手の移籍決定が仕事のゴールじゃない。 プレイヤーの人生を共に歩む新人&敏腕代理人コンビを『ぺろり!スタグル旅』の能田達規が描く!!

最後の地域リーグの話で、首都圏はほかの地域とちがうというのは、地域リーグじゃないですが、ゼルビアがなぜこんなに躍進するのか、そこまで皆望んでいるのかという点で、なんとなくうなづいたり。しかし千葉はなぜ、という疑問点も依然残ります。ベルマーレよりジェフにJ1にいてほしい(よりプロビンチア臭が少ないらしい)、と言われるたびに複雑な思い。ソーセージ盛り。フクアリヴァンフォーレサポもそういうこと言われてたのだろうか。

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第3巻ではあの女子サポふたりが特別参戦!! 【となりの代理人 -フットボールエジェント-】は ヒーローズのマンガサイト「コミプレ」にて配信中!

首都圏以外の、例えば関西や中京は資金の集中どうなんだろうなと、二川の名前で検索してみたりしました。カバー折や巻末まんがでのー先生が愛媛J3降格について語っているのが、シャレにならないというか、ほんとに、長年見ててズバリと言えない理由もまたあるんだろうかという。

裏表紙

いよいよ新シーズンの開幕を
迎えるNリーグ
けれど、まだ所属チームが決まらず
宙ぶらりんのサッカー選手や
監督にとっては心細い日々が続く…。
そんな時こそ、
クライアントに寄り添う
代理人の出番!!

以上