『チャイ飲む?』क्या पिओगे? नागासावा मासामी "Would You Like to Drink Some Chai?" by NAGASAWA MASAMI 読了

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撮影:山本絢子 ブックデザイン:米谷テツヤ 編集:茅原秀行(幻冬舎) アーティストマネジメント:長野隆明(東宝芸能) 協力:東宝芸能、井上如、Sudama Kumar、東映、メ~テレ 2008年8月30日初刷

ヨコナガの本をウェブ上でタテにしてるわけでなく、タテのA5の本です。写真と題字が横向きになっている。

こんな感じ。日本語を右に倒したら、ヒンディー語のデヴァーナガリー文字が上下逆転してしまったという。

中表紙が二枚あって、これはインドの地図がある方のページの、ヒンディー語のみの題字。この次の中表紙では、正しい上下で、黒字の日本語と青字のデヴァーナガリー文字が併記されてます。

長澤まさみをデヴァーナガリー文字で書いてることは簡単に推察出来ますので、そのままグーグル翻訳しました。「まさみ」が"मासामी"で、「ながさわ」が"नागासावा"です。チャイもヒンディー語の単語ですので、グーグル翻訳で"क्या"を出して、それでおk。「飲む?」が出なくて、「飲みますか?」「drink」「你喝杯奶茶吗?」など、いろいろグーグル翻訳で試して、ことごとく"पिओगे?"が出ませんでしたので、ウィキペディアのデヴァーナガリー文字一覧表を見て、ひと文字ずつコピーアンドペーストしました。

デーヴァナーガリー - Wikipedia

全三章の各タイトルも、ごていねいにヒンディー語が併記されてますが、そこまでは打ち込みません。どうせスマホだと自動判別して文字化してくれるアプリがあるんだろうし。

なんのニュースだか忘れましたが、ヤフコメに、長澤まさみ主演テレビドラマ「ガンジス河でバタフライ」とこの本を熱く語っていた人がいたので、それで、図書館でこの本を借りました。DVDはディレクターズカット版二枚組が¥4980で売ってるみたいですが、ちょっと手をだしづらいかったというか、買っても観ない(時間がない)だろうので、ペンディング

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李闘士男監督で、脚本はクドカン。原作は同名の旅行本で、原作者は1971年生まれ。

たかのてるこ - Wikipedia

この本のアマゾンレビューを見てたら、蒼井優の2005年のアメリカ旅行フォトブックに類した本だという声があり、摂氏五十度を超える世界という点で、両者は共通してました。

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でもまあ後は共通点はなさそうで、長澤のひとは、撮影時点では成人式前だったとか。で、ロケ前から緊張から下痢するタチだったので、インドではそれが加速しただけだったとか。

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ムツゴロウのどんべえ物語に、ケネボク島時代、熊のどんべえが下痢した時の描写があり、夢の超特急からトウメイ高速へ、と書いてあるのを思い出しました。

ガンジス河で泳ぐこと自体は椎名誠も『インドでわしも考えた』でやってますし、パキスタン側のインダス川はダコイトがいて泳ぐ以前に危険なので、泳げることは平和な証拠、くらいに思います。蘇州とか無錫とかの魚米の郷で、その辺の茶色い掘割で泳ぐオヤジを見たことがあり、ガンジス川と長江、泳ぐならどっちか選べと言われたらそれも究極の二択問題ではないかと考えています。黄河は干上がってるので泳げません。

ナイル川も回教圏なので、肌の露出等、気を遣うでしょうね。アマゾン川で泳いでもけっこうピラニアに襲われないものなのかな。私の長年の疑問です。下記の本の著者は、ミシシッピ川で泳いだ後、ロシアのウクライナ侵攻時、ドナウ川を下っていたはず。

stantsiya-iriya.hatenablog.com

本書の時点のレビューを見ると、清純派がインドで体当たりみたいに書いてあって、清純派だったんだなと思いました。ジュビロ黄金期が1997年で、このドラマのロケが2007年か2008年。マネジャーが、ぜひこういう仕事を受けるべきだと熱弁したそうで、そういうものでしょうか。19歳でもう、自分がどういう仕事をやっているか、プレゼンのひとつも出来る感じですので、よく分からない。ただ、こういう仕事を受けることで、同世代が旅行などで視野を広げているのと同等?の体験も出来得るとマネジャーの人が考えていたなら、それはそうだと思います。業界スレッカラシにならない。

スタッフが、食べなければ下痢しないで食べないでロケ作業してたとか、通常の海外ロケより帯同人数しぼってたとか、監督も最後は点滴受けながら仕事してたとか、いろいろありますが、頁100で、自分の夢を匂わせて書かないのが一番印象に残りました。今はもう少し前に踏み出せているのでしょうか。

頁92、ハスに構えた、子どもの笑顔礼賛は「旅の決まり文句みたいで面白くないんだけれど」とか、頁89、たくさんの人がいて貧困層もすごそうだけど、実際、すごい狭い店舗の人や、路上で寝ている人が、一日トータルでみてどのように生活してるのかが想像出来ず、これが心残りと書いている点など、バックパック旅行だと逆に見栄もあって言えないんじゃいかと思いました。

頁82に、将来この作品を自分の子どもに見せたいとあり、いまこの本を読み返す人がみな、同じことを考えたと思います。うーん。

手書き文字やイラスト、インドあるあるのひたいの印だけ撮りたかったですが、しません。以上