『恋とゲバルト (5) 』"LOVE AND GEWALT" vol.5(モーニングKC)MORNING KC 読了 読書

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2022年6月~9月にコミックDAYS掲載。カバーデザイン 角田正明(ツノッチデザイン)巻末に次巻予告なし。下は裏表紙。

美智子に誘われてジャズ喫茶へ 任務として潜入した東儀ひろし。 暴力的な革命を是とし、権力を憎む 公方の演奏に感情を揺さぶられる東儀だが 目的のためならば仲間をも裏切る男を 改めて恋敵として認識する。 全共闘への支持が学生たちの間で拡がり 大学との団体交渉を強気で推し進める中 新たな舞台へと進む大きな集会が動き出す!! 恋とゲバルト、第一部クライマックス!!

というわけで、第一部完です。「民若」と全共闘内ゲバに敗れたのか、それとも。

革命の序曲は嵐を呼び込む新舞台へ!!!

帯。けっこう、途中、絵が荒くなった時があって、また、美智子というキャラもすごくもっさくなったので、体調でも悪くなって休載と好意的に考えようともしましたが、ビッグコミック蔵漢、否増刊で『ギャラリーフェイク』同ビッグコミックオリジナル増刊で『1978年のまんが虫』を連載し、夏にはヤンキン関係誌で『マンキツBLUES』なるシリーズものの新作読み切りを発表してるので、忙しければ絵は荒れます罠と思いました。

革命と恋のはざまで譲れぬ想いがぶつかり合う―――!!カァァァ ヒュゥゥゥ ましてやヤクザごときに臆して革命が成るかっ!! 今ここが全共闘闘争の天王山であーるッ!!

帯裏。「であーる」という言い回しは、ほんとにゆうきまさみのまんがで多用されてると思いますが、「URであーる」とか「カスである」とか、ほかにも用例は多いので、特にないかなあと。解体の重機が、70年代からこんなんでしたっけ、ということ以外、特にないです。第二部は別にいいので、第四部「vs勝共連合編」第一話「レーガン来日歓迎一万人集会を阻止せよ!!」で、現実とは似ても似つかぬが、描かれたものだけが歴史になるというアレをやったらすごいと思います。『七人のシェイクスピア』に続き、このまんがも休載後の行方がようとして知れぬ、になったら私はけっこう驚くと思います。

頁110の九段坂は、現在の大鳥居は昭和五十年代の建立だったかと思いますので、それ以前の絵になっていて、なるほどと思いました。以上