『サウダーデ』② "Saudade" vol.2 by Ikebe Aoi 池辺葵著(KCDX)読了

cover design : isamu ishimura[zélas]「Kiss」2011年No.11・15・18・23、2012年No.03掲載。巻末におまけ漫画。

池辺葵 - Wikipedia

茶店を営む二人の女性と、同じく女性のアルバイトと、お客の話。主人公は身寄りを失って児童養護施設で育ったという設定なので、この巻はその描写もあります。前髪だけリーゼントというか、後ろでまとめていて、それはソバージュくらいの髪の時も、肩まで伸ばした時もそうしています。( ´_ゝ`)フーン

そばがきのエピソードは、メニューにそばがきと書かず「ガレット」と書けば解決した気瓦斯。先輩コックの私服がスタジャンなのが、よかったです。いそうでいないと思う。スタジャンの調理師。最後どんどん客が来なくなって終わるのが、おそろしい。遠恋のオトコが、リモートで束縛し続けているのですが、彼が帰郷して終わりという予感に満ちていて、それもおそろしいです。

パラフィン紙に包まれた本で、カバーは中に入ってました。今度スキャンします。

帰らぬあの人を待ち続けるのは、慈愛か、情念か――。
女店主・芳乃が営む喫茶店『サウダーデ』。
一途な彼女の奇妙な魅力に惹かれ、今日も味のある面々が訪れる。

パラフィン紙ごしに撮った、カバー裏の煽り文句。「慈愛」と「情念」て、全然対じゃないじゃない、この編集者頭悪いのかしら、と言いそうな主人公です。以上

【後報】

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(2023/5/29)