『青の戦士』読了

諸星大二郎の4コマごっこ掲載の週刊漫画アクションの、
単行本広告の文章を見て、読んでみようかと思って。

アマゾンレビュー*1や、
他の方のはてなダイアリー*2を読んで、
雰囲気はだいたい掴んではいたのですが。

狩撫麻礼

頁230
「高等動物では、退化しつつある闘争本能を司どる部位脳幹上部のR領域の過激な高揚と、大脳皮質の高度な知性がせめぎあっている。内なる不条理で危険な闘争に耐えきれずに……」
「アルコールを必要とする……」
「……まだ解明されていないホルモンは無数にある。格闘の場で彼の“生”に対するラジカル根元的な怒りが未知のホルモンを誘引し、R領域と大脳皮質の矛盾に連動する。核融合という比喩を用いたいほどの……」

そんなわけあるか、と言いたくなりました。
昼でもサングラス、狩撫麻礼

レゲエが好きなのはいいとして、
ラスタが世界を救うわけでもないし、
エチオピア皇帝ハイレ・セラシエについて語るわけでもない。
三木道山について語ったかどうかも知りません。
迷走王ボーダーの後半から天子派リョウにかけて、
ブルーハーツにも傾倒してましたが、
ボブ・マーリーブルーハーツの共通点が分からなかった。

土屋ガロン名義のオールド・ボーイ
パク・チャヌクが映画化する際に、「復讐の動機」について、
遥かによい方向に原作を改変され、
それでカンヌグランプリというぐうの音も出ない結果に終わったことで、
以降この人も少し変わったように思いますが、
この作品は変わる前のひどい時期ですので…
なんでラスト、ノーウーマンノークライなのか全然分からない。
アルコールについての知識は、ないと思います。

巻末広告に原作者の別作品として、
弘兼憲史と組んだ『エイント・チャウ』という作品が出てきますが、
弘兼憲史にせよ谷口ジローにせよ、狩撫麻礼と組む経験というのは、
なにかその後人生の糧になる部分があったのかどうか、気になるところです。

鳥取まんが王国も、このマンガにはどう接してるんだろう。
ポカラで瞑想したから、だからなんだ。