『少女』湊かなえ(双葉文庫)第一章 "Shōjo (Girls)" by MINATO KANAE chapter.1 読了

これも、『ヘルマン・ヘッセがカレーライスを食べる話、ありますか うろ覚えから学校司書が探した、十代が読みたい本』少年写真新聞社刊*1に出てくる本。高校図書館に通い詰めた高校生たちは単行本表紙の少女二人に見果てぬ夢を追い求めていたようですが、私が読んだのは廃屋にベッドが置かれたような表紙の文庫本。下の上の左からふたつめの、顔出しNGみたいな少女ふたりが単行本表紙です。花粉症の頃はためらわれたマスクによるビジュアル匿名宣言も、コロナカで社会的に認知され、すっかり今の十代の当たり前になりました。この小説はその遥か前、2009年の刊行。コロナカどころか、東日本大震災よりも一年も前の年。ベルマーレがJ2三位昇格で、ひらつ化時代の降格から最初にJ1昇格を決めた年でもあります。その頃、上記本の高校図書館に通う今の高校生たちのオカーサンがいっしょうけんめい読んだマンガ、否、本がこれ。

映画は、ダッシュボードにピザも置けるヨ、の「ばっさー」と、2ちゃんねるで「ぼくは山本美月ちゃん!」というアスキーアートがあったことで知られる(知られない)(そのAAは探し出せませんでした)人なんですね。見ないかな(先入観)上の下のいちばん左が文庫本表紙です。

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バングラディシュの小説に出てくる、布をかけた聖廟、聖櫃。本書の文庫本表紙で、これを連想しました。

ハヤカワは書き下ろし単行本だったそうで、なんというか、巻頭の「子どもなんてみんな、試験管で作ればいい」で、村田沙耶香サンの近書ディストピアワールドにも表れる、女子のあいだで連綿と受け継がれた思想キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思いましたが、第一章になるとまず、「公立の女子校」宣言で断絶を感じました。神奈川の高校生には敷居が高いというか、怖いもの見たさの世界になってしまうというか。

関東の公立女子高はみんな偏差値が高く、本書の「伝統と礼節を重んじるたいして優秀でない女子校」なぞ存在しそうにありません。(私立ならあると思う)作者の湊サンは広島出身で武庫川女子大卒なので、「ああ、そういうことね」と根拠なき上からマウントの愉悦に浸りたい人もいることでしょう。私とか。まあ私はその報いで孤独死予備軍で咳してもしとりなので、世は因果応報(本書文庫本解説にも本書を評して出てくることば)

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女子高の人権映画鑑賞会で、クーラーのない体育館で夏休み前に鑑賞させられる「マイ・フレンド・フォーエバー」という邦題の洋画が本当にあるとは思いませんでした。主人公二人の少年の吹き替えをしているのはジャニーズの人気アイドル二人組と書いてあったので、検索したらタッキー&翼でした。これで翼ふたりめ。次は与沢かな。2009年当時は、それから十数年後に、そのことばに痛みを覚える人がいるという理由で、ほとんどの媒体から「ジャニーズ」という呼称が消えてしまうとは想像も出来なかったにちがいありません。スタルト。ぬんべり。

前田敦子がモデルかとリアタイの読者の大半が誤解したと思われる敦子が誕生日プレゼントに由紀(柏木しか連想しなかったと思います、当時は皆)からもらった「リズのハンカチ」が分からず、検索しましたが、本書から17年も経っているので、AIにも確とした断定は出来ないようでした。

2009年の仏花、否物価で一枚二千円もするそうですが、今から見るとどれもそれくらいしそうに思えます。キャラクターグッズはいろいろ上乗せされているので…

『ヨルの綱渡り』は、YOASOBIとかヨルシカのような、コロナカの時短営業、休業補償、三密回避のテイクアウト奨励時代に生まれたネーミングとは無縁の2009年作品ですが、施川ユウキ『ヨルとネル』ならジャストかなと思って検索したら、『ヨルとネル』は2014年なので、本書より後でした。

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これらがみんな由紀の小説の盗作だと思った人は病院へおや誰か来たようだという話はどうでもよくて、小倉という國語?教師が交通事故で亡くなったからといって、遺作になった新人文学賞受賞作が刊行されないなんていうことあるんだろうかと思いました。遺族に了承取れば出せるんじゃいかと。出版するなと遺書にでも書いてたのかな。

この女子高は公立なのにナマイキにも学食があるんですね。公立校で学食があるっていうと、川崎の、漫画『オフサイド』の土手高のモデルになった高校に行ったひとが、この学校には学食があるんだ、定時制が併設だから、と言っていたのを思い出すだけです。カレーライスはともかく、ハンバーグドリアがある学食。うどんとかでいいのに。まだ少子化が本格化してなかった時代の産物でしょうか。

イーユン・リー『自然のものはただ育つ』で、『理由のない場所』時点では書かれていなかったこと、長男のヴィンセントが自裁の前に、両親には何も告げなかったのに、友人のうちふたりにはメールを送っていたことが分かる場面があります。メールを送られなかった、別の友人(女の子)が、死んだヴィンセントの親に文句を言いに来る場面。私は浴室自殺というと、ねこぢるうどんのような、どうやってやるのか知りませんが、ネットには出ているらしい、上から吊り下げないロープ首吊り自殺を連想するのですが、この小説ではそれは手首を切るという古典的手法で、前世紀末から広まった新手法はヤバいので差し替えたのかもなと思いました。

由紀が片手を損傷した理由の祖母の認知症、体罰をくわえまくる認知症については、こんな認知症はいねえ、と思いました。もっと支離滅裂で、内容の分からないことを吠えたり、つじつまが合わなかったりすると思う。暴力は振るうかもしれないが、体罰の形をとるほど理路整然とするのだろうか、と。

以上

『森籠もりの日々』森博嗣 "Thinking everyday in the forest" by MORI Hiroshi 未読

今日は読書の日*1だそうなので、未読の本を置きます。これも、『ヘルマン・ヘッセがカレーライスを食べる話、ありますか うろ覚えから学校司書が探した、十代が読みたい本』少年写真新聞社刊*2に出てくる本。著者2017年7月から12月までの公開ブログを書籍化した本だそうで、この人は1996年、まだブログという言葉がなかった頃からブログを書いていて、最初のは研究室のワークステーションがサーバだったというから、未公開だったのかな? それは幻冬舎から5冊書籍化され、その後メディアファクトリーで始めた公開ブログも13冊の本になっているそうで、で、その後これも本になったという。世は活字不況と言われて久しいですが、ウェブで無料で読めるものをわざわざ紙でもう一度18冊も読んでやろうという読者がこの人にはいるのですから、富野由悠季ふうに言えば、「僥倖」です。ただしこの人のウェブ日記アーカイヴは無料会員になってログインせんければ読むことがかなわないそうで、つい二週間くらい前までは会員垢作るくらいどうということはなかった行為でしたが、今現在は個人情報流出の恐怖と戦いながらでなくては出来ない行為ですので、よくぞ生き残った勇者ヨシヒコ、みたいな話です。

本文データ制作 講談社デジタル製作 カバー・本文デザイン 坂野公一(welle design)

私は『ヘルマン・ヘッセがカレーライスを食べる話、ありますか うろ覚えから学校司書が探した、十代が読みたい本』でこの本のくだりを読んだとき、ホントに森にこもる話かと誤解し、南木佳士『阿弥陀堂だより』みたいな話かなァと勝手に想像を膨らませていました。全然ちがうっぽいので、それでがっくししたのもあります。

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また、本書は最初からデジタルなので、どうしても過剰で、過剰な文体は自分のブログだけでたくさんなので、それもあった二の足を踏んだです。いつか読めればいいかなあ。本日記が書かれた2017年はコロナカのような巨大なパラダイムシフトが発生した年でもなく、7月から12月のあいだには座間で生協でない白石サンの超連続シリアルキリングが発生したり(この事件の犯人は、犯罪を遂行することで瞬間的に得られる精神的な飽和状態とまったく無縁にかなり短いスパンで犯行を繰り返したので、心理学等々から見ても特異点な存在らしいです。やまゆり園のしとは、おそらく本人が当初妄想していたよりかなり早い時点で精神的に飽和、疲弊し、家に帰ってしまった。ロボットのような持続力がないかった。ヤクの力を借りていたのかいないのか分かりませんが、借りていたなら、それでもこのくらいでピークに達してしまうのが常人デスヨと)アムラーの教祖が引退したりしたそうなので、時事ネタに関する作者の感想を読もうかとも思いましたが、見つけられませんでした。時事ネタ書かない主義なのかもしれません。私も昔はそうでしたが、ある時点から、じっさいに現実に自分の心が揺さぶられたのに、それをスルーするのは真ではないという気がして、公開可能な範囲でちょこちょこ書いてみたりもしています。時事ネタを書くことで座標軸というか、測量の基準点みたいなものが散漫なブログ中に存在されてゆく気もするし。杭を打つ。

森博嗣 - Wikipedia

2017年の著作では「現在、海外のどこか涼しい国にいるらしい」と書かれている[8]。

こういう状況だとすると、あまり日本の時事ネタは出せないし、その国のネタを書くと國バレするから書けないですかね。このお名前を私は「ひろし」と読めず、「ひろつぐ」と読んでしまいます。何故かな。

以上

『パニワラル 駐日スリランカ大使が見たニッポン』ダンミカ・ガンガーナート・ディサーナーヤカ "පැණි වළලු" කර්තෘ:ධම්මික ගංගානාත් දිසානායක "PÆṆI VAḶALU : Japan as seen by the Sri Lankan Ambassador." by Dhammika Gaṁgānāth Dissānāyake 読了⑳

第二十話「オフロ」ඕෆුරෝ(නාන කාමරය)ஓஃபஉரோ(குளியல்)"OFURO"(Japanese bath and/or bathroom)

題名がカタカナだったので、おそらく原文も音を書いて意味をカッコかなんかでつけてるんだと推測します。イラストなし。読んで字の如し。外国人にとって納豆と並ぶ日本の二大双璧、同語反復兼否、二大障壁である入浴です。最後までこれに縁なく在日生活を済ませる人も多いでしょうが(例:駐留米兵)ダンミカサンの場合筑波大学でまず学生寮に入り、当時の筑波大学学生寮にシャワーはなかったそうなので、いやもおうもなく共同浴場生活に放り込まれたことになります。『悪魔の詩』事件の犯人も同じ境遇から個人的な怨恨を大学に募らせたのだろうか。

風呂 - Wikipedia

Furo - Wikipedia

ダンミカサンにパイセンのスリランカ人留学生、チャンドラサンが詳しく日本の浴場のお作法を教示してくれるんですが、彼自身はこうです。

頁194

「でも、俺が行ったのは一回だけだけれどね。なぜかって? 俺が入ったら、中の日本人がみんな見るんだ。俺たちは色が黒いだろ。それよりも、奴ら、俺の股間をじろじろ見るんだ。なぜって? 俺たちのは、日本人のよりもデカいか形が変わってるって思っているんだろう。だからそれからそこには行かないんだ。(略)ここで働く医者たちの官舎に共同のシャワールームがあるんだ。(略)そこをこっそり使っているんだ。(略)オフロは怖えぞ。前に、バングラディッシュ(ママ)から来たやつが恥ずかしいからって水着を着て入ったら追い出されたっていうぜ」

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シンハラ人の入浴というか行水、マンデ風景は上記動画参照。男性版デス。というわけでダンミカサンもこっそりパイセンから教わった別の場所のシャワーを使い、寮の浴室は回避、のちに風呂付アパートを借りてその問題を解決します。ダンミカサンを世話してくれた邦人の中には、娘さんが大きくなるまでいっしょに風呂に入っていた御仁がいて、大きくなってからも一緒に入っていたら大変なことですが、ちいさいうちだったら、と邦人なら誰もが思うことですが、ダンミカサンにはとても珍しいことだったようです。その人はわざわざ、古代からの日本の伝統が近代生活に入ってからもどうのこうのと、てきとうに口から出まかせ?の理論武装で、ダンミカサンに日本の親子混浴習慣を説明してあげることになります。そうでもしないと収まりが付かなかったのでしょう。

学生時代は共同浴場を回避したダンミカサンですが、邦人と東京を遊んでるうち夜が更けて、カプセルホテルに泊まらざるを得なくなり、そこで遂に共同浴場を体験します。カプホを知らないしと向けに僭越ながら私が説明しますと、カプホには共同浴場があります。というかそれしかない。個室シャワーはない。ネカフェとはちがう。サウナの場合寝る場所も個室ではない。以上。ダンミカサンはかなり覚悟して過緊張状態で脱衣所に入るのですが、並み居る邦人たちは誰もダンミカサンの股間に注目しなかったそうです。ヨカッタデスネ。小柄だったからかな。

浮岳和尚はここで、スリランカには日本の手ぬぐい及びそのサイズの「フェイスタオル」が当時なく、バスタオルのみで、またハンカチは日本より大きいので、日本の手ぬぐいをスリランカ人が形容しようとすると「ハンカチのような小さなタオル」となり、邦人の考えるハンカチだと小さ過ぎるので、ややアンバランスというかミスマッチというか相互誤解の温床だが、そういうことですと訳注してます。特にここは、「ハンカチのような小さなタオル」で前を隠したが誰も注目しなかったというくだりなので、いろいろ想像をたくましくされてしまいがちで、はみ出たのか出てないのかなど、妄想してもいいが、しなくても、いいよ、ということらしい。

ダンミカサンが生まれて数ヶ月の娘のサキを連れて世話になってる邦人の家に泊まると、その家のご主人が娘さんをオフロに入れようと言ってきて、引き渡すと、赤ちゃんの娘サンがギャーギャー泣きわめく声が聞こえ、日本だからお湯が熱いんだな、しかしそれも日本文化受容の一環なのだから、ここは親としてガマン、だったそうです。その邦人がエプスタインじゃなくてヨカッタデスネ。

産湯もそうですが、生後一ヶ月経った後での入浴は、実は我々自身あまり認識してないじゅうような日本文化な感じで、検索すると、出るわ出るわ、赤ちゃんは入浴させ「ねばならぬ」が前提で、そのワンオペ手順がいろいろ、腐るほど出ます。確かに、赤ちゃんに垢がたまってヨゴレの首の輪とかあったら、やさしくお湯につけてふやかしてぬぐってあげたいですよね。でも世界はそういう文化ばかりではない。

jp.moony.com

st.benesse.ne.jp

妊娠中の腹帯、サラシを巻くやつも、たぶん日本特有の文化です。白人がそういうのするの聞いたことない。中国もないかな。

さいごは温泉。ホットスプリング、ロテンブロ。なんと、ダンミカサン一家というか、ダンミカサンと娘ふたりは、世話になった邦人一家と、ハコネに行きます。ホテルは観光客で芋を洗うような混雑ぶり。ダンミカサンはPTSDが蘇って、今でいう風呂キャンセル界隈になり、気配を察した邦人一家のご主人は、前には赤ん坊のサキが泣いても風呂に入れたのに、今回は、混んでるから自分も温泉に行かない、とつきあってくれます。ザ・ホモソーシャル。

風呂キャンセル界隈 - Wikipedia

しかし邦人一家のオカミサンは、せっかくだからとルチとサキの二人を連れて温泉に行き、とっても楽しかったと娘さんふたりはご満悦で帰ってきたそうです。ヨカッタデス。

中国にも浴池や澡堂と呼ばれる公衆浴場がありますが、そこに黒人が行ったらどんな空気になるんだろう。今まで考えたことはなかったですが、う~ん。別に日本だって何も考えない、平常運行という感じではないからな。地元の銭湯には常連の黒人やインド人がいた時期もありますし、銭湯スタンプラリーをやってた頃は、銭湯でインド人に出っくわしたこともあった。そこで、何の緊張もなかったといえば、やはりウソになる。向こうも、俺は平気だぜと大仰にアピールしてる感があった。なんでかな、白人がいる場合より緊張のレベルが高いんですよね。気の持ちようひとつなんでしょうが。

装幀者未記載。冒頭に建築家隈研吾サンによる、スリランカが生んだ前世紀屈指の建築家ジェフリー・バワをからめた序文。巻末に、本書を訳した、野口忠司センセイの弟子筋にあたる川崎の僧侶の方の一文とあとがき。

下記は著者の英語版ウィキペディア。

Dhammika Ganganath Dissanayake - Wikipedia

シンハラ語版パニワラル表紙一覧。

この話は、最初と最後がスリランカで、最後の場面は自宅で使用人のアヌラーという人がマンデをバシャバシャやってる音で終わるので別にふつうですが、冒頭が墓場で、雨が降りしきる夕暮れに埋葬される棺を見ていると、突然見知らぬ男、色黒でずんぐりむっくりな男が傘から顔を出し、「あんた、『パニワラル』を書いている人だね。いつも読んでるよ。もっと日本の文化について書いてくれよ」と、苦しそうに息を切らせながらしゃがれた低い声で言ってきて、雨に打たれてるし、じろじろ見ながらだしで、かなり不遜な態度だったようで、その場にいた「ガイリカ」という人も不愉快に感じたと書いて言ってるのですが、その場面がなぜ「オフロ」の話の出だしになるのか、かなり不思議です。ガイリカというキャラも初登場で、浮岳和尚も註をつけておらず、誰だか分からない。シュールだ。

下記、これまでに書いたパニワラルの感想。

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第一話は「パニワラル」

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第二話は「母親」 අම්මා "MOTHER"

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第五話「地震」භූමිකම්පාව "EARTHQUAKE"

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以上

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』鴨志田一 イラスト🐰溝口ケージ(電撃文庫)"RASCAL DOES NOT DREAM OF BUNNY GIRL SENPAI" W-by Kamoshida Hajime I-by Mizoguchi Kēji〈DENGEKI BUNKO〉読了

https://m.media-amazon.com/images/I/81JH00QkazL._SL1500_.jpg『ヘルマン・ヘッセがカレーライスを食べる話、ありますか うろ覚えから学校司書が探した、十代が読みたい本』少年写真新聞社刊*1に出てくるラノベ。私は本書と『桐島、部活やめるってよ』と『野ブタをプロデュース』の違いも分からないのですが、これだけ、タイトルが名作のもじり、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?の換骨奪胎なので、そこはちょっとアレです。もう、飛ぶ夢は見ない。で、本シリーズは「青ブタ」の略称で親しまれてるそうなので、学校図書室の司書にそう問いかけて司書が分からなかったことの方が問題かもしれないと思いました。ウィキペディアにも日本語のみならず英語版でもそう書いてるし、アニメのURLはアオブタドットコムだし。英語名のラスカルは、青春ブタ野郎の意味が分からない(私も本書を読んでいて、なんでブタ野郎なんだろうと不思議でした。健全な男の子じゃナイデスカ。ライ麦のホールデンのほうが歪んでると思う)ので、関係者会議の上でイタズラっ子みたいな意味のラスカルにしたそうです。中文版はチンチュンジュートウシャオニエン、青春猪头少年で、ハングルはチョンチュン・デジ、청춘 돼지 で、どっちも青春ブタ野郎の直訳です。英語も勇気をもって、アドレッセンス・ピギー・ガイにでもすべきだった(どうでもいい)

青春豬頭少年系列 - 维基百科,自由的百科全书

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/zh/a/af/%E9%9D%92%E6%98%A5%E8%B1%AC%E9%A0%AD%E5%B0%91%E5%B9%B4%E7%B3%BB%E5%88%97.jpg?utm_source=zh.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail_unscaled実在する鎌倉の高校がモデルだそうで、湘南高校ではないんですね。さぞ聖地巡礼のインバウンドがアレだろうとも思いますし、スラダンほかに比べればさほど、かもしれません。

作者の鴨志田一サンを存じ上げませんでしたが、鴨志田というと、映画では浅野忠信サンが演じたサイバラのアルコール摂取障害の元宿六の方(故人)や、座間高出身の元Jリーガー、森山塔のエロマンガや山本直樹名義『極めてかもしだ』*2の主人公を想起します。全鴨志田一族の相関関係は知りません。

青春ブタ野郎ということなので、ろくでもないキモオタ主人公が異世界ならぬ作中世界で大目に見られたり、持ち上げられたりウハウハな話かと思ってましたが、違いました。とてもしっかりした主人公でした。田中芳樹『夏の魔術』*3の主人公並みにしっかりしてる。夏の魔術のイラストをこの溝口サンにしてもらって、青春ブタ野郎のイラストをふくやまけいこ画伯にしてもらったら、どういうことになるだろう。どうもならない。と思いました。AC、アダルトチルドレンではありますわね。スクールカーストの一軍ではないが、二軍でもない。孤高の士。

청춘 돼지 - 위키백과, 우리 모두의 백과사전

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ko/e/ec/%EC%B2%AD%EC%B6%98_%EB%8F%BC%EC%A7%80%EB%8A%94_%EB%B0%94%EB%8B%88%EA%B1%B8_%EC%84%A0%EB%B0%B0%EC%9D%98_%EA%BF%88%EC%9D%84_%EA%BE%B8%EC%A7%80_%EC%95%8A%EB%8A%94%EB%8B%A4_%ED%91%9C%EC%A7%80.jpg?utm_source=ko.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail_unscaled本書ハングル版の縦書きタイトルが、右から左ではなく、左から右に読ませているので、そうだっけと悩む私。

まだ読み終わっていないのですが、頁26にはやくも名前が登場する牧之原サンが誰で、どう絡んでいくのかが非常にスローモーだと思いました。

頁154でお尻を蹴らせるJKがおかしいと思いました。頁22の妹もおかしいですが、豊田行二サン*4に書かせたら、主人公は登場人物全員とふつうに関係を持っていたと確信します。なんでこんな寸止め時代になったんだろう。いや、未成年なんだから淫行条例もあるしこれでいいのだ。ばけがく部のJKは巨乳という設定と読解したのですが、イラストはそうでなく、まあ一時期のなんでもかんでも巨乳に描かれていた風潮(萩原一至のバスタードを全巻ぱらぱらめくれば、世の中がだんだんおかしくなっていったのが理解出来ると思います)とは無縁なので、それはそれでよいと思いました。

カラーページが八ページあるのですが、主人公の同性の友人や、その彼女、局アナは描かれません。本編のところどころに出るブチヌキイラストにも登場しないんじゃいかな。ビジュアルが知りたければマンガでもアニメでも見ればいいんでしょうが、登場人物が少ない小説なので、全員カラーで出してあげてもバチは当たらないのにと思いました。

https://thumb.wikimedia.org/wikipedia/fr/thumb/e/ea/Seishun_buta_yar%C5%8D_Logo_anglais.png/960px-Seishun_buta_yar%C5%8D_Logo_anglais.png?utm_source=fr.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail右はインターナショナル版アニメロゴだとか。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/54/Seishun_Buta_Yarou_logo.png?utm_source=pl.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail_unscaled右は日本語版アニメロゴ。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3a/Seishun_buta_yarou_Logo.png?utm_source=it.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail_unscaled

頁74

「お兄ちゃん、壺を買わされていませんか?」

「ないな」

「絵画を見に行く約束はしてませんか?」

「してないよ」

「英会話の教材を……」

「勧められていないから安心しろ。デート商法に引っかかってるわけじゃない。この人は、学校の先輩だ」

ひきこもりで、思春期症候群(というびよきが跋扈する世界という設定)でネットも遮断して生きてる中学生が、なぜこんなに詳しいのでしょう。この小説は17冊出て完結したそうですが、登場人物が成長しているなら、社会人になったこの妹さんは警察官の動画詐欺もぜんぶ見抜けるのかなと思いました。

頁248

「ハードル高いなぁ。僕を困らせて楽しいデスカ?」

 片言の日本語でお茶を濁した。

「どうかしら」

 表情ひとつ変えずに麻衣がそんなこと言う。

「楽しくないのにその態度って、酷くないデスカ?」

カタコト日本語って、けっこうみんな使うんですね。私だけかと思ってた(そうではない)

カラーページのイラストを見ると、三人もこの、「へ」を逆にした口のかたちをしています。溝口サン表情の引き出しあまりないネ、とは1㍉も思ってません。

デザイン🐰木村デザイン・ラボ

読んだのは15刷。2014年は平成26年。

本書は書き下ろしだとか。それにしても、最初字が小さくてウッとなりました。ラノベはまだ2014年もこの小さな活字でやってたんですね。みんなどんどん小さな字が読めなくなって文庫本も字が大きくなっていったのに、さすが若者向けラノベ。この字の小ささで354ページもあるので、読めないかもと最初思いました。サクサク読めて、よかった。ほんと助かった。

『断酒酒場』とか『自然のものはただ育つ』とか、感想に困る本が溜まってゆくので、こういうのが読めてよかったです。イーユンサンの自裁した二人の息子も、こういうの読めばよかったのにと思う。

こんな感じ。

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しかし、一巻ごとに完結ではなく、スターウォーズ帝国の逆襲やバック・トゥー・ザ・フューチャー2のようなエンディングだったとは、お釈迦様でも気づくめえ、でした。というか、牧之原サンのストーリーくらいは、回収して収めてほしかった。分からぬまま二巻へ。でも二巻読まないだろうなぁ… 

なんとなく読んでたらクリームパン食べたくなったので買いました。

以上

二〇二六年最後の真夏日から颱風参拾號前夜まで(『イン・ザ・ミソスープ』は再開発で一時的にゴーストタウンになった東新宿の風景を的確に切り取っていたと思います)

人形シリーズ 2026年 7/29㈬ 南林間編 

読書感想肆廻あげて雑記一回というルーティンがどれだけ続いてるか数えてませんが、今回はそれを崩そうと思ったのですが(そもそもこの前の四つの読書感想の順番も対象もああいうふうにするつもりはないかった)AIと違って人間はつかれますし、だから持続力もなくて、なんだかけっきょくまた雑感、日常のメモを書くことにします。一日後に見直して、日記タイトルから「これ以上ないほど」を取りました。

ما شاء الله PARADISE TRADING CO.LTD

アラビア文字が知りたくて撮って文字を起こして翻訳してもらうと、ただたんに「マーシャアッラー」でした。インシャアッラーとマーシャアッラーの関係は、シンパシーとエンパシー、コモンセンスとグッドセンスみたいなものでしょうか(ちがう)

といってももうルーティンに飽きていて、しかも持続力もなく夜になると疲れてしまうし朝は時間がないしで、ぜんぜんメモとってないので、うろ覚えの日記です。

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モアイサンすげー辛口だなあと思ったら、みんなそう思ってるようで、このコーナーの傑作選をまとめた本の題名は『辛口サイショーの人生案内DX』でした。ミシマ社。

管理地

チャリのJKが写り込んでましたが、これくらいならなんとかと思った。でも何を撮ったか自分でも覚えてません。日の丸かな。

10/21㈬が2026年、令和8年最後の真夏日だったわけで、帰宅するととても暑く、ろくに何をするでもなく終わった気がします。

私は法定速度を守りますので お先にどうぞ!!

ラーメン店のレビューを読んでいると出てくる、「完まく」の意味が分からず、検索しました。

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Yahoo!知恵袋ですと上記ですが、AIだと下記です。

もともとAIは集合知なわけですが、そのスピード、範囲、集約力において、もう人類はAIの敵ではないのかもしれません。おそろしい進化だ。

トンボと呼ばれるシャーシのみのトラックヘッド。中津に車検場があるので、仮ナンバーでよく走っています。陸送業者の人たち。

ピーラー・バラカンサンは夏にノルウェーの音楽フェスに行って骨折してたそうで、どうりで夏以降無駄口をきかなくなったというか、余裕がないんだと思いました。痛いとそうですよね。ご自愛ください。一昨年のように彼岸過ぎに残暑で開口一番「暑い!」と叫ぶような心の余裕がない。

トイレの水場にホースをつなげて花卉に水やりをする、朝のホームセンター。

ちゃんみなの本名がフジテレビで報道されたそうで、チャンというからにはチャン・グンソクなどの韓国、アグネスやレスリーなどの香港・広東、チャン・ツイィー、北京五輪CG花火監督チャン・イーモウなどの北京、あるいは北朝鮮(「永遠の逆賊」として処刑されたチャン・ソンテクサンがやたら検索で出る)どれでしょう、ベトナムではチャンはトランになるから越南ではないし、と思っておりましたが、岩手の稀少姓だそうで、非常にビックリです。以前『ギャングース』

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という漫画に「ユイカチャン」と呼ばれる少女が登場し、「~ちゃん」という日本語の人名の後ろにつける呼称かと思わせておいて実は中国系だったというギャフンがあり、ちゃんみなもそれかと思っていのたですが、それは勝手な思い込みでした。フジの内部にも同じ思いの人間がいたのかと思う。いちばん外国人の実名報道にこだわってるところですからね。ちなみに、台湾のチャンが思いつかないので検索したら、田中みな実さんと「顔立ちがそっくり」「姉妹のように似ている」とよくSNSやネット上で話題になっている張鈞甯サンという人が出ました。米国のSF作家テッド・チャンも台湾系で、カンヌでグランプリを獲りながら事実上お蔵入りの中国映画《鬼子來了》「鬼が来た!」の監督・主演俳優姜文サンと、邦画「月はどっちに出ている」で岸谷五朗が演じた「生姜のガーサン」と同姓です。要するにカンサンジュン。張姓とちがって姜姓は中国のチャンがハングルでカンになる。愛は勝つ。

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上のような知恵袋もAIならさらに磨きがかけられるのか、それともあやふやな知見が多いので、それに惑わされて歪曲してしまうのか。上の知恵袋も完璧ではありません。ソウル五輪などの歴史的契機が書かれていない。

酒米かな。

10/20㈫はお湯を沸かして、ラジオ体操して、お茶をあげて、燃えるごみを出して、ストレッチして出かけたはずです。

10/23㈮はお湯を沸かして、ラジオ体操して、お茶をあげて、燃えるごみを出して、ストレッチして出かけたはずです。

マッチの頭の部分がくっついてました。

おそるべきAIの朴李力。

カメムシをよく潰すので、せっかく秋にたくさんパクチーが生えて来たのに、あまり食べる気にならないです。

側道から新相模大橋の246に合流する一時停止の手前。合流するとすぐ左手に県央イチのモスクと、そのアラビア文字と日本語の看板、「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはその使徒である」が見えます。

10/24㈯は雨で、車庫入れのさいに少しスッてしまい、ペンタッチthisでふぉろーしましたが、やはり少しがっくりしてます。雨なのでこれさいわいと洗車しようと気が流行った逸ったのがいけなかったか。

No Vehicle Entry(車両進入禁止)

最後の真夏日に強風で飛んだ垂れ幕。ドソキ。

下り坂に ご注意ください

痛風は風が吹いても痛いから痛風で、ネガティヴな文句を見つけるとすぐ日本経済に関連付けて考えてしまう人は、なんといったらいいのか。

Who is Brijid?

村上龍死去。

小林信彦死去。

特別展「佐藤春夫展 情(こころ)あらば伝へてよ」神奈川近代文学館

https://www.kanabun.or.jp/exhibition/28561/

今でも私は村上龍の最高傑作は佐藤春夫『田園の憂鬱』のパスティーシュ『テニスボーイの憂鬱』だと思ってます。ブラジルに飛ぶのもいいし、スワッピングが趣味のチーフコックもいい。

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『トパーズ』を読んだときかな、バイブのヒダにつまったウンコのカスを掃除する、といったようなデリヘル嬢の描写まで中文訳されてるのか知りたくなり、台北の精品書店に行った時日本作家コーナーで立ち読みした思い出があります。結局その時は矢内原忠雄『帝国主義下の台湾』南天書局復刻版を買って帰っただけで、中文訳にも確かいろいろちゃんと訳されてたとは思うのですが、詳細覚えてません。

電動高枝切鋏やトリマーのセット(中国製)が安くポチれるので買ったという人がいて、①バッテリーが重い②トリマーはすぐ歯の噛み合わせガー❸鋏はよい とのことでした。

村上龍が最近まで「カンブリア宮殿」という番組に出ていて、小池栄子サンと軽妙なやりとりをしていたとは知りませんでした。

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8/8㈯のラジオマンジャックでかかってた曲。

『限りなく透明に近いブルー』『コインロッカー・ベイビーズ』『愛と幻想のファシズム』など初期三部作は、すべて中国で読んだです。持ってる人がいて、日本の活字に飢えていて、ヒマだったので読ませてもらった。ハルキの初期作も同様。肉は豚の脂身だけを食べる生活というのは、一時期真似した気瓦斯。今でもときどき、豚の脂身をもりもり食べてます。ブラジルスーパーで週末売ってる、塩を振って炙った、皮付き豚バラのいちぶぶんですが…

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四十九日に包んだお金を立て替えてもらっていたので、それを渡すのと、給料から少し下ろそうと思って、土曜ですが手数料無料のATMの金融機関を検索したら、郵便局も百姓ユニオン(仮名)も無料でした。そんなこともあるんですね。都市銀はなべて有料なのに。

日本農業新聞「おはよう名歌と名句」10/22㈭。公式はロクにこのコーナーをあげてないので、電子版のリンク張れません。誰だよ担当者。私はこの烏を複数だと思っていて、雁ではないですが、ニ、三羽が並行飛行してるさまを思い描いてました。選者は一羽だと解釈してますが、チョトちがふ。

また、この記事で、ひこばえの別名、「ひつじ」を知りました。そんな言い方あるんですね。

柿。

さつまいもが、植えた場所が水の多いとこなのでまるで育たず、ぼけた葉っぱばかりのものになったので、せめてもとズイキを煮たところ。

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座間。

2/19㈪と2/22㈭はどちらも朝六時十五分にトイレに行ったので、ラジオ体操には行かず、家でラジオを聴きながらしました。これから日が出るのが遅くなって、冬は六時半にようやくやっと明るくなってくるわけですから、行かなくなる日も多いかな。

ビーツの葉っぱが虫にかじられて、まるゲーハーになったところ。

インディアンサマーでがごめザクラが狂い咲きサンダーロード。

日が暮れるのがはやくなったので、日がとっぷり暮れたあとも懐中電灯でマルチに作物を植えて、少ない休みに日程を消化しつくそうの図。ヘッドライトも買ってるのですが、足袋を脱いで家にあがってヘッドライトを探すのがめんどうだったので、勝手口にある懐中電灯を使いました。

水。

ラッシー。ストローはいらない。

日替わりカレー。

たぶん豆チキン。

インネパサラダ。

ギーを塗ってないナン。

ナンの先端。

完食。

食べ終わってから看板のメニュー撮ろうと思ったら、豆チキンが品切れになって、ただのチキンカレーに書き換わってたの図。自分で馴染みのない文字を頑張って書く風潮がヒンディーの店にはあり、ムスリムにはそれほどそれはない気瓦斯。

オダサガと相武台前の中間地点に三軒あったハラル料理屋も、吉野家の近くのは閉店。高田馬場のラージプートの弟さんがいた店は、居抜きで別の経営者に。弟さんが、若い奴の肩をぽんぽん叩いてなぐさめてるのを、通りすがりに見たのが最後かな。私はパキスタンカレーが好きですが、食べれるような店はもう出てこない気瓦斯。味がよくても店はヒゲの野郎ばっかだし、運が悪けりゃ客ゼロが続いて水っぽいカレーになったりだし、女性が入れるようなふいんきの店はなかなかないし。味が甘い店もあるし、何かとダメ。つくづく、味とアトモスフェアが両立しないジャンル。どうかしすぎ。

今日も、明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。

『ディス・イズ・ザ・デイ』「第九話 おばあちゃんの好きな選手」津村記久子 "This is the day" 'Chapter 9: My Grandmother's Favorite Player' by TSUMURA KIKUKO

「第九話 おばあちゃんの好きな選手」'Chapter 9: My Grandmother's Favorite Player'

名は体を表すというか、ネタバレになるので言いませんが、そのままタイトルがオチにつながって、「ほっこり」になればいいな、なるかな、という話です。全十一話中、もっともありえなさげな話。

https://thumb.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6d/FC_Schalke_04_Logo.svg/500px-FC_Schalke_04_Logo.svg.png?utm_source=ja.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnailカバーだと男性の足が切れてるのですが、この話の扉絵だとちゃんと足あります。レイアウトは難しい。白黒だとただのマフラーに見えますが、カラーだとタオマフにも見えます。少なくともこの男性が応援する松江のクラブカラーにはなってる。そういえばこの小説、点が入るとハイタッチしたり拍手したり立ちあがってガッツポーズしたりする描写はあるのですが、タオマフ使われてないかもしれない。点が入った時、あるいはコーナーキックなどのチャンスの時、サポがいっせいにタオマフをブンブン振り回すのは、今はもうスポーツの垣根を越えて、野球でも何でも見られる風景ですが、その描写はこの小説にはないかもしれない。タオマフ自体は第一話ですでに登場してるのですが、表紙の第一話のキャラはタオマフしてないです。

以下あらすじ。

https://thumb.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bb/Tokyo03_20230309_%28cropped%29.jpg/500px-Tokyo03_20230309_%28cropped%29.jpg?utm_source=ja.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail若い頃父親が失踪して母方の実家で育った主人公が、父方の祖母がサカオタであることを知り、自分もまた地元のクラブにハマっているので(沼るとは私は言いたくない)最終節、両者のゲームに招待する話。父方の祖父もまた若い頃に失踪しており、女親がそれをやると育児放棄、ネグレクトだが、男ってけっこうそういうの、特にニューヨークの黒人とかで、よく聞くな、という。

https://thumb.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Logo_Mainz_05.svg/500px-Logo_Mainz_05.svg.png?utm_source=ja.wikipedia.org&utm_campaign=parser&utm_content=thumbnail個人で和装店を営んで、そこそこ儲かっているという父方の祖母が、なぜにしてサカオタで、しかもおひとりさま観戦してるのか、かなりあり得ない設定と思いました。そこの理由は書いてない。ごひいき選手に関してはネタバレがあるのですが、クラブ自体への思い入れの理由は不明。

我孫子、否、柏、否、松戸にはウイグル*1とチベット*2絡みで一度行ったことがあるのですが(ほんとはもっと行ってるが、ちゃんと街を散策したのはその時くらい)和装店がドカンとあって、カクタサンもそれを見て、松戸を舞台にしたのかなあと。商店街絡みでシーチケとかとっていて、それで見に行くようになった、でもいいのですが、老齢の女性おひとりさまの観戦はやはりとても珍しいので、不思議です。商店街小口スポンサー絡みの老夫婦観戦はとても多いと思われるので、そういうマジョリティーの物語にしてもよかったとは思います。考えたらこの連作はあまりマジョリティー側の描写がない。津村サンが実際におひとりさま観戦の老女を見て感銘を受けて本作に仕上げたとも考えられるのですが、

松戸は梨が名物らしく、エンブレムにも梨が描いてあります。ベルデーの稲城も梨が特産物。クラブ名のアデランテロは作中で意味が書かれておらず、のー先生のマンガによく出るアヴァランチ仙台(雪崩)みたいなものかと思ってましたが、ちがった。

うーん、フロンターレとかけてるんでしょうか。川崎は中文ではときどき《前锋队》《前卫队》などと意訳されてるので… 松江のクラブ名は、ドイツのシャルケ04を安直に使ったのか、カクタサンが東京03が好きなのか、東京23というクラブがあるのを知ってるからか。

シャルケ04 - Wikipedia

東京03 - Wikipedia

東京23FC - Wikipedia

1.FSVマインツ05 - Wikipedia

スタグルはしじみ汁が出ます。この話は流石に同工異曲が続くから自粛したのか、主人公の気になる異性は出ません。書いてみて、「僕も貴方を捨てて蒸発するかもしれない」なんて告白をする主人公と「それでもいいよ」とそれを受け入れる女性、もしくは、「あなたはそんなことしない」と否定する女性の展開が陳腐だと思ってやめたのかも。

正直、この話を読んで、ネタ尽きたのかとちょっと思い、で、次の話は満を持してコアサポの話です。ライトサポのネタは尽きた。もうコアサポが出るしかない。

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ディス・イズ・ザ・デイ - Wikipedia

初出:朝日新聞 2017年1月6日~2018年3月30日 単行本化に際し大幅加筆。

装画 内巻敦子 装丁 名久井直子

巻末あとがきで個人名25人へ謝辞。朝日新聞金曜夕刊連載担当柏崎歓サン、校正久保田智香サン、前任書籍担当山田京子サン、現任書籍担当水野朝子サンほか。

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以上

『ヘルマン・ヘッセがカレーライスを食べる話、ありますか うろ覚えから学校司書が探した、十代が読みたい本』神奈川県学校図書館員研究会著 "Is There a Story That Hermann Hesse Eats Curry Rice? Books for Teenagers, Tracked Down by a School Librarians Based on Students' Fuzzy Memories" by KASL 読了

日本農業新聞の書評欄に載ってた本。その時写真撮って置かなかったので、いつの書評か分かりません。いちおう八月からの日本農業新聞書評欄「あぜ道書店」を貼っておきます。リクエスト順番待ちだったので、書評が出てから手に取るまで、少しあいだが空いてます。

[あぜ道書店]「女性農業者と社会参画」など3冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「そのシカ、どこから来たと思います?」など6冊 / 日本農業新聞

[書評]酒を主食とする人々 エチオピアの科学的秘境を旅する 高野秀行・著 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「最新版図解 知識ゼロからのコメ入門」など3冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「微生物学者、発酵食品のマタギになる」など6冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「47都道府県・自然災害と防災百科」など3冊 / 日本農業新聞

右はカバ折。

[あぜ道書店]「怖い熊 傑作アンソロジー」など6冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「地方が溶ける」など3冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「農業の協同・協業の課題」など6冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「ノルウェーのコミュニティ音楽療法―社会変革のミュージッキング」など3冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「温州ミカン今昔物語」など6冊 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「隣の畑は青々と」など3冊 / 日本農業新聞

[書評]「おせっかいなイタリアの社会的農業」中野美季・著 / 日本農業新聞

[あぜ道書店]「江戸の大規模開発」など6冊 / 日本農業新聞

イラストは寺崎愛という北海道出身で千葉県在住の人。

装丁デザイン:柴山雅彦 DTP、本文デザイン:服部智也 校正:石井理抄子 編集:新井吾朗 編集長:山本敏之 四六判 152ページ ソフトカバー 表紙4色、本文2色

右はもう片方のカバ折。

神奈川県学校図書館員研究会とは、学校図書館員を研究する会(どういう奴にエサを撒くと食いついて盗撮しそうになるか、とか)ではなく、学校図書館員による労働組合、否、ワークショップみたいなもの、なのかなァ… だそうです。公式を見ると英語名は"KANAGAWA ASSOCIATION OF SCHOOL LIBRARIANS"で、ファウンデーション、否、アソシエーションなので、「研究会」ではなく「協会」だと思うですが、ドーシテソウナルノカナ? だいたいにおいて私は"LIBRARIAN"をリブラリアンと呼んでおり、図書館はライブラリーなんだからライブラリアンでFAのコモンセンスを完全無視したまま、リブラリアンとリベラリアンは似てるよな、と恥の上塗りの知ったかを咳してもしとり状態で続けていました。リバタリアンやリベラリストという単語はあっても、"LIBERARIAN"リベラリアンという言い回しはないそうです。殘クレアルファード的センスの前世紀ノリなら、リバタリアンが出た時点でバタリアンやオバタリアン、恐怖のやっちゃん、等々の語彙を駆使してもいいのですが、そこが世紀を跨いだオタク、ラスト・バタリオン"Letzte Bataillon"の方を出してしまおうとするという…

ラストバタリオン (らすとばたりおん)とは【ピクシブ百科事典】

バタリアン - Wikipedia

本書は実話による大喜利ですが、そもそものインスピが福井県立図書館公式の「覚え違いタイトル集」で、そっちは天下の講談社から『百万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』という、DVをした谷川俊太郎サンでなく、DVをされた側である谷川俊太郎サンエクストラワイフに突っ込んだ題名の本になっています。う~ん、福井県と神奈川県の違いというと、「ばかじゃん」が「ぬくてーい」になるくらいの誤差しかないので、両者がどう違うか、ちょっと分かりません。本書は高校図書館なのでヤング110番の事例しか載っておらず、対する福井県は、公共図書館なので「ジジイいい加減にしろ」なのか、なァ… 

ヘルマン・ヘッセがカレーライスを食べる話、ありますか | 少年写真新聞社のホームページ

少年写真新聞社という会社を存じ上げなかったのですが、1954年(昭和29年)創業のとても古い会社のようで、公式を見るととにかく学校教材で勝手にコピられないよう、著作物の利用や無断転載について目を光らせてる感じです。で、上記公式を見ると、10月8日の日本農業新聞に書評が載ったことが分かり、しかもそれ以外メディアから取り上げられていないことも分かりました(´;ω;`)ウッ…

ちなみに、今検索したら、フランス書院文庫には少なくとも二冊、『図書館と痴指 羞じらう君の顔が見たくて』『魔指が這う図書館【隣家の娘を…】』という官能小説があることが分かりましたが、現在フランス書院公式はおそらくPHP案件で閉鎖中で、なので内容の確認まで出来ませんでした。アマゾンで確認すればいいだろうという人はいないに0.1ペリカ。

私も某久美堂で堂々と「となりの軽音部ってマンガが見つからないんですが」と声をかけたことがある人間なので、なんとも言えませんが、「にしき」で綿矢りさとか、「アオブタ」で青春ブタ野郎とか、よくやるなと思いました。ゴミ人間は、私の予想ではダサイの人間失格一択だったのですが、「最近出た本」という縛りがあったので、図書館司書もダサイを推すわけにはいかなかったのだろうなと思いました。同様に、三秒後は村上龍『五秒後の世界』一択だったのですが、気ままに嫌な夜は五秒後でなく五分後でした。最高に難易度が高いのは湊かなえ『少女』と思います。港かなえと世界のハルキ・ムラカミと重松清だけ二回出ます。重松清の再登場はかなり意外でした。故ボーツー先生にイジられるだけのキャラと思っていたので… だいぶ前ですが、NHKラジオの朗読劇で、タクシードライバーが無事故無違反でもうすぐ個人タクシーの資格がとれそうなところで、かつての同級生だった女性を乗せて東名からオダアツで、高速道路と自動車専用道路の上限の差という孔明の罠でスピード違反してしまう話は記憶に残っています。

いちばん言い得て妙だったのは『82年生まれ、キム・ジヨン』の、「又吉の髪型で顔のないやつ」だと思います。

ストレートなので又吉では全然ないのですが、いや、ここでいうストレートはヘアーの話で、そして、稀覯本は、神奈川新聞社が高校生向けに出しているフリーペーパー『H!P』でした。そんな本があるのか。

私は小学生の時はかなり学校図書室を利用していた(なんなら公民館の図書室も利用していた)のですが、中学校の図書室はだいたいいつも閉鎖されていて、どういう本があるのか把握はしていたのですが、あまり利用したことはないかったです。高校の図書室は開いていたはずで、しかし司書の人がいるのか図書委員がやっていた(マンガのバーナード嬢のように)のか記憶がさだかではないです。新潮文庫がすべてハードカバーでした。自治体図書館の新潮文庫はそうではないので、学校図書館用にだけ新潮社はハードカバーの文庫を作っているのか、ご苦労なことで、と思ったのと、講談社現代新書がズラリあって、マニアックだと思った記憶があります。理系の強い高校でしたので、ブルーバックスを借りる生徒が多かったんじゃいかな。ブルーバックスも講談社か。

以上