"ස්ථානයේදීම වාර්තාව! ලොව පුරා දෛනික ජීවිතය දහතුන: ශ්රී ලංකාව" පෙළ සහ ඡායාරූපකරණය: ටොකයිරින් මිකී | අධීක්ෂණය: අරයි එට්සුයෝ
"நேரடி அறிக்கை! உலகம் முழுவதிலும் அன்றாட வாழ்க்கை பதின்மூன்று: இலங்கை" — உரை மற்றும் புகைப்படம்: டோகைரின் மிக்கி ; மேற்பார்வை: அராய் எட்சுயோ
ペルー関係の新刊何か出てないかとチェックしたら、このシリーズの新刊*1 が八月に出るとのことで、しかし値段を見たら本体四千円もするのでこりゃあかんと早々に見(ケン)を決めたのですが、念のため既刊ライナップを見たらスリランカがあったので読むことにしました。図書館で借りて。
www.poplar.co.jp
図書館でもこのシリーズはあるところとないところがあって、あるところでも、書誌情報がよく分からないのか、あるいはワザとか、書名を『現地取材!世界のくらし』でインデックス登録してます。このシリーズ35冊すべて『現地取材!世界のくらし』でしか登録されてない。表紙画像がなかったら、その国の本に辿り着くのにけっこう時間がかかったと思います。確かにこの奥付だと、『現地取材!世界のくらし』がシリーズ名と分かりづらいし、正タイトルのみ打ち込んで、副題は長くなるので打ち込み略すべしというルールが図書館書誌情報登録にあったら、どの巻もどの巻も、分け入っても分け入っても『現地取材!世界のくらし』しか打ち込めない。どの国の話なのか分からない。ポプラ社、流石水嶋ヒロに賞を与えた会社(関係なし)
著者のとうかいりんみきサンを私は最初スリランカ料理本の著者の誰かだとカンチガイしてましたが、そうではなく、海外青年協力隊でニジェールに行ったのが縁で、写真家兼ライターとして活動を始め、そののちサウナマスターとしての顔も持つようになった人だとか。
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ポプラ社『現地取材!世界のくらし』以外に、偕成社『世界のともだち』シリーズも何冊か書いています。トウカイリンサンが書いた『現地取材!世界のくらし』の特徴のひとつは、表紙が少女であること。エチオピアだけ少年のような気がしますが、フィンランドの右側もよく見たら女の子だったし、十中八九少女。それも美少女率高し。ほかの人が担当したエジプト編の少女を見よ*2 そもそもこのシリーズの表紙は家族写真とスクール写真に大別されるのですが、トウカイリンサンは後者の亜種で、こどもの民族衣装が多いです。フィンランドやスリランカのように姉妹や友人を置くこともあります。家族写真でないのでオサーンやオバサンの成人は写らない。
そんななので中身もかなり少女の家庭や少女のスクールライフが活写されます。オカッパやらおさげ髪やらぬいぐるみやら、バンバン。松本人志サンが以前、新宿のサウナであやしい男性に盗撮されかかった話をしてたと思いますが、同性だからと気を許さず、盗撮リスクにも気を配ろう。※本書と関係ない話です。百合炉利…いや、なんでもありません。ショタコン好きの半ズボン少年も出るよ!
スリランカや、マレーシアでもタミル系の学校では、女の子が髪をおさげにしてるのですが、それは実は校則で決まってることだそうです。ネクタイと同色のリボンで結べとまで決まってるらしい。頁24。でもまあ、太陽光線がキツいせいか、若いわりに枝毛率も高そう。しかしこうやって見ると(見なくてもいつも思ってますが)インド亜大陸南部の人間は、色は黒いのですが髪はカールせず直毛で、にしゃんたサンは京都のガイジン好きコミュニティ界隈では黒人のカテに入れられてたそうですが、そうではなく、彼らはやはり「色黒のコーカソイド」なんだなと思う。ネグロイドではなく。シンハラセントリスモの原理主義者シンハラ人は、自分たちはアーリア人でタミル人はドラヴィダ人などと言ってるそうですが、彫りの深さと肌の色など五十歩百歩で、どちらもコーカソイドでFAという気瓦斯。もちろんインド亜大陸中央に残ったオーストラロイドの人やアラビア半島、紅海の向こうのアフリカとの交流もあるでしょうから、そりゃいちがいにはいえないですが、だから逆に、突き詰めて考えない。それでいい。アフリカ東端のエチオピア人なんて、私が会った数少ない人でも、スリランカ人のウィッキーサンにそっくりだったり、エジプト人のフィフィサンを色黒にした感じだったりした。彫りが深いネグロイド。
これはジャフナのタミル人スクール。本書だけの特色のひとつとして、ジャフナを取材して、タミル人社会の現在地をさりげなく読者に紹介してる点があります。80年代には日本山妙法寺の僧侶も惨殺されるなど、長いこと民族紛争の爆心地だった彼の地の現状って、意外とレポートされてないんですよね。さすがJICA出身。かつて庄野護サンも紙一重で自爆テロの巻き添えをまぬかれたりして、JICA現地事務所のあるホテルの隣は陸軍のオフィスやんけ、こんな危ない立地にオフィス借りんなやと『スリランカ学の冒険』*3 で吠えてましたが、おそらくJICA内では代々スリランカの民族紛争は長く語り伝えられていたのだと思います。それだからトウカイリンサンもそれを書いた。分かる人は感涙しながら読んだかもしれない。
これはムーア人、回教徒の学校。本書のカラーのもうひとつは、回教徒に意外と頁を割いてること。このシリーズは本のQRコードからポプラ社公式サイト「こどもっとラボ」の関連動画や画像に飛べるのですが、本書の動画三つのうちひとつはゴールの回教徒学校校長のメッセージです。
スリランカの国旗 - Wikipedia
国旗
緑色はイスラム教、オレンジ(サフラン)色はヒンドゥー教を表し、シンハラ王朝以降のシンボルである剣とライオンがえがかれている。四すみの葉は菩提樹で、仏教徒を表している。(頁1)
そんなこんなで、本書はイスラム教徒に意外に多くページを割いています。スリランカの回教徒の発展については、海外からの資金や人的リソースがどれだけ関与してるか、知りたい気がするのですが、そのうちそういう本にたどりつければいいなと。
低学年はまだブルカをかぶらなくてもいいが、高学年になるとかぶれという図。私の家の近くの公営住宅だと、ちいさいうちから、自分たちは何者かということに自覚的になるのか、かぶりたがってかぶってる気瓦斯。で、これ、マレーシアやインドネシアと共通の、ジャミラスタイルですね。人口の5%しかいないのに、国旗でもヒンドゥー・タミルと同じスペースをもらってるからか、本書ではあれこれ紹介してます。キリスト教は国旗にないせいか、そこまでの紹介はないです。ソルコクタニ・ベキ妃の天幕にネストリウス派キリスト教の十字架があるとか、そういう絵はない(当たり前)
本書のさいごの特徴は、サウナマスターなので関連事項として「アーユルベーダ」に触れている点。私はアーユルヴェーダはインドのものだと思っているし、特に興味もないので別に、でした。スリランカで日本のラジオ体操が大流行とかそんな話なら食いついたかもしれない。それで、自然と共生する暮らしという観点で、サルなど野生動物やジェフリー・バワ設計のホテルなども登場します。猿に関しては東條さち子サンがまんがで、どの種のサルがよくヒトのものを盗むか書いていて、その情報はとてもためになると思いました。なんでほかの人は書かないんだろう。トバシのデマとも思われないですが… 彫刻家で画家のラキ・セナナヤケサンという人とその作品が紹介されており、取材後記で、ラキサンがコロナカで交流が難しくなった時期になくなったことが記されています。
Laki Senanayake - Wikipedia
さいごの特徴といいながら書き忘れていたので付け足すと、本書のシンの最後の特徴は、JICA出身らしく、現地で活躍する邦人を実名で書いている点。①SDGs界隈でいろいろやってる石川直人サン。この人は、スリランカコーヒー栽培の本*4 にも出て来たかなと思いましたが、それは吉盛真一郎サン だった。②日系ホテルの日本食レストラン料理長の長浩也サン。③教育支援馬場繁子サン。④宝石関係大槻隆行サン。シギリヤで岩見荘とカフェ*5 を経営する東條さち子サンは出ません。ヒーコの清田サンや、養子*6 の香山サン、ミツティーのひと*7 、ルッキズム*8 の前川サンも出ません。理由は不明。大河の一滴、万国の邦人団結せよ…
ツボクサという和名の書かれないゴトゥコラ。これが江ノ島にもふつうに生えている草とは… 鎌倉にジャヤワルダナ元大統領の顕彰碑があるそうなので、それで江ノ島にツボクサが生えてるのかしらというと、それはちがう。左のイスタイプのヒラマネヤは初めて見ました。ほんとにヒラマネヤはおいどで隠れてしまうので、イマイチ何をしてるか分かりにくい機械です。スパイスの説明もあります。私がまかないの本*9 で読んで絶望したゴラカ*10 は載ってません。『マーリ・アルメイダと七つのポーヤ』に出てくる調味料メース、偶然入手して以来私のお気に入りの調味料メース*11 も出ませんが、メースはスリランカ料理店のオヤジも知らなかったしな…
シニ・サンボルと並んで、私が食べてみたいなあと思うシンハラ料理ナンバーワン、ホッパー。どうしたら日本で食べられるか。
それはそれとして、右の菓子盛った写真には、ホンモノのパニワラル(ジャレビ)が見えます。あと、シビル・ウェッタシンハサンの絵本で未訳の、空を飛ぶお菓子の話のお菓子が右だと思います。キャウムと言ったかな。狐のホイティにも出て来たんだか出てこなかったんだか。
en.wikipedia.org
頁3。ウェリガマの海岸でストルト漁という伝統的な漁をする猟師さん。この本はジャフナの漁師さんも出ます。ストルト漁は分からなかったので、例によって検索して、詳しいサイトが出る前にAIが解説。
この海岸でも、イスル・ソヤ*12 だかなんかに書いてあるように、野ぐそがいっぱいあるのか、ないのか。
本書はブラウスというか襟なしシャツの女性とサリーが半々くらいで、たくさん載っており、厨房なんかの写真は動きやすい洋装、教師は決め事でサリー、プランテーションのお茶摘みは、なんでかなあといつも思いますがサリーで、サリーはこの一枚を除いてすべてインディアンスタイルです。右肩にひっかけた、古都キャンディの上流にのみ見られるというキャンディアンスタイルはこの一枚のみ。説明は「伝統的なテキスタイル」と、はしょってます。言い出すと長くなるからか。
公式のこどもっとラボに載ってる動画は三つですが、本書には、ほかにもQRコード経由で見れる動画がいくつかあるようで、なんしか本書はカタラガマの苦行なんかも紹介されており、その動画もあるようです。私ももうスマホ持ちなので見れるはずですが、スマホカメラをまだこのQRコードに照らしてません。ふふふ。もちろんキャンディの仏歯寺やボーヤデーも紹介されているので、高地と低地の仏教の違いについても、いずれ気付きがある時に、「そういえば、この絵本にもちょっとあったな…」と思い出せるつくりになっていると推測。高地の暮らしは書いてありますが、低地に関してはオミットというか、ドライゾーンとウェットゾーンの気候のちがいの記述の方で収斂。
国旗の説明でシンハラ仏教(テラワーダ仏教)ヒンディー、ムスリムがあって、実際はポルトガル、オランダ、イギリスの統治下で一定の浸透を見せたキリスト教がない関係もあるのか、キリスト教会の写真はありますが、クリスチャンについての記述がちょっと弱いかなという気もしました。まあすべてをカバーすることは不可能なので、先住民ウェッダ人の記述も一行でさくっとクリアで、折り合いをつけてまとめたと。
監修 荒井悦代(日本貿易振興機構アジア経済研究所) 取材協力(順不同・敬称略) Barberyn Ayurveda resort/ Hirimbura Sulaimaniya Primary School Katcovalam Methodist mission tamil mixed school/J.M.B.Basnayake Lakmali Ranasinghe / Lasitha Udaya Kumara / MUSACO/Parakrama National School / Rohana Nanayakkara/ 石川直人/大槻隆行/馬場繁子/駐日スリランカ大使館 参考文献 栗原俊輔著『ぼくは6歳、紅茶プランテーションで生まれて。」(合同出版) 鈴木瞳子著「スリランカ 紅茶のふる里」 (アールイー) マイケル・オンダーチェ著 「アニルの亡霊」(新潮社) マイケル・オンダーチェ著 「家族を駆け抜けて』(彩流社) 「スリランカを知るための58章」(明石書店) 【データブック オブ・ザ・ワールド2023」(二宮書店) 地図:株式会社平凡社地図出版 校正:株式会社鷗来堂 デザイン:株式会社クラップス(佐藤かおり)
アールイーの本は未読。合同社の本も、珈琲の本の後ろに広告で入ってたと思うんですが、インド・タミルの苦難とか英国帝国主義とかの話が書いてあるのかなと勝手に思って読んでません。マイケル・オンダーチェサンの本が二冊も参考文献に入っていて、驚きました。監修の方は、中村尚志サンと同じJETRO関連ということで、JICAとJETROの絆でしょうか。
図書館用特別堅牢製本図書
こういう本です。だから高いとも言えるし、最初から図書館向け納品を意識してるとも言える。この本は¥3,200本体で奥付と今の頒価同じですが、最新刊のペルーは本体四千日元です。
以上です。これのパキスタン、イラン、アフガニスタン編が出るのか出ないのか。バングラディシュもまだみたい。