「ワイン展 ―ぶどうから生まれた奇跡― ひとしずくの軌跡をまなぶ。 Wine The Exhibition」見物

水曜日に、
いまこういうの
やってるんですよ、
とゆった
しとがいました。

その日、11/18(水)、
たまたま
とんかつ屋*1
読売新聞
開いたら
その記事があって、

同じ日に
ふたつ
重なって
聞くなんて、

こりゃ
観んならんかな、
と思い、

それで、
お金もないのに、
上野迄行きました。

まあ、ほかに、
東北東京に、
用事も
あったんですが。


公式 http://wine-exhibition.com/
国税庁のコラボイベントhttps://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/event/pdf/wine.pdf

(1)
上記読売新聞の記事はウェブにないみたいですが、下記のキバヤシ氏の写真が出てました。
神の雫のコラボで、12月にはトークイベントもあるとか。お姉さんとふたりの写真でした。

安達哲のお天気姐さんだと、オハヤシ氏という名前で、「オレの言うことを聞けよう」
と連呼する人でしたね。海老蔵夫妻が博多に逃げていた時期には、
やはり関西ホテル暮らしだった、とどこかネットだかTwitterに出てましたが、
ホントかどうか知りません。安田大サーカスのクロちゃんみたいだった。
あと、幾徳工業出身の田崎真也も出てました。
この人の著書を読んで*2、この人の本質はワインではない、
との思いをますます強くしました。まずサービスマンですよ、この人は。

(2)
チケットカードで買えるかと思ったら現金のみで、それを事前に問い合わせて、
コンビニで発券料\108払ってカード決済するかとも思いましたが、それもなんだし、
新宿の金券ショップに行ってもさして値下がりしてないだろうと思いまして、
そのまま上野でチケット買って観ました。ワインリストを模したカタログが非常に良い出来で、
https://www.yomiuri-eg.jp/php/image/goods/831/1_1.jpg流石にグッズはカード使えるだろうと
思い、買おうとしたら、カード払いは
三千円以上のみで、
しかたなくブドウジュースとか
買いました。とほほ。
決済マシンは例の、
タブレット端末に指でサインする奴で、
アミュー厚木の映画館も、それです。

カタログには
神の雫とかなくて、
神の雫とのコラボは
後付けなのかな、
と思いました。

https://www.yomiuri-eg.jp/goods_detail.php?id=831
(3)
というか、ガイドブックであって、カタログではないみたいで、
展示品一覧とかないです。古代オリエント博物館の所蔵品より、
平山郁夫シルクロード美術館の所蔵品のほうが、量が多く、質も高かった、
ヒゲの殿下… みたいなことを見ていて少し思ったのですが、
改めてそれを説明出来ないのは残念です。

この本は、走馬観花の展示を、改めて文字できちんと記した本、という感じ。

玉村豊男は出てきませんが、麻井宇介に言及する一文があってもよかったかな、
と思います。動画展示は、サントリー提供ばかりでしたが、
メルシャンもきちんと協賛に入っているので、まず日本のワインを語るなら、
麻井宇介は外せない、と思います。フィロキセラの実物が(さすがに)なくて模型とか、
剪定と仕立てのスタイル、高温多湿で雨季のある日本独特のブドウ栽培の苦労、
などなど、展覧会と読書を重ねることで、より理解出来ると思いました。

(4)
香りあてクイズが場内にあり、本にはカリフォルニア大学デービス校のアン・ノーブル博士
提供のアロマホイールを元にした図版が見開きでどーんとあり、これはどちらも楽しい。
新潟の豪農を調べていると必ず出てくる、川上善兵衛も登場しますし、
冒頭展示、世界でワイン畑の最も多い国(1000haあたり)が仏伊西と中国で、
アメリカは二番手、オーストラリア、チリアルゼンチンは三番手)
中国のワイナリーって?と思いながら展示を見てゆくと、最後に、
窑洞の山西省の、乾ききった黄土高原のブドウ畑の写真があったりして、
これはいいなあと思いました。アルコール分解酵素の少ない遺伝子の人は、
中国南部発祥の突然変異だそうで、欧州やアフリカはほぼゼロ、
ビルマやメキシコが5〜6%、中国南部と日本が23%強、北朝鮮中国東北が15%、
なんだそうです。で、日本では、東北や九州より、関西、中国、北陸にその下戸が多い。
これもおもしろかったですね。総じて、楽しい企画でした。作り手の愛と、
21世紀博物館の発展連携による横断貸出の成果、展示の充実ぶりに圧倒されました。

お手をふれないでください 肩車禁止

(5)
一般展示も見たかったのですが、時間がないので、ティラノサウルスならぬ、
アロサウルスだかなんかと、零戦だけ記憶にありますので、再会しまして、
恐竜がすごく増えてて、びっくりしました。あと、ミイラとニホンオオカミと、
なんだっけ、まあいいや、と思いながら帰ろうとすると、
帰路にフーコーの振り子と、出た外にクジラのでっかい模型があり、
そうだよ、そういうのもあったんだよなあ、と懐かしかったです。

新たな日本の科学技術の発展

(6)
一部を除いて、動画とフラッシュはNGだが写真撮影自体はおけ、
という姿勢にも感心しました。科博、そういう領域に入ってるんですね。

(7)
まークジラは屋外だから写真撮影禁止自体はありえないですけど。

集合写真を撮影される皆様へ
クジラを背景に階段で集合写真を撮影される際は、出入口のお客様の妨げにならないようご協力ください。
※お客様の出入りが多い時を避けていただけますようお願いいたします。


ロケット・ランチャ
Rocket Launcher
火箭发射台 / 로켓 발사대

(8)
恐竜とかその他いろいろ、年月が経ったので、当然展示物も増えていて、
しかし民博みたいにブローカーのえじryではないと思いますので、それもよいな、と。

日本が、資金難でいろいろ収蔵品を手放したり散逸したり、
キュレーターとかが腐敗してナゾの紛失が続いたり、
戦乱でヘンな原理主義者の偶像破壊みたいなのでボッコわされたり、
そういうことが(戦後)さいわい今までまだない状態が続いていて、
本当によかったと思います。むかしイランのテヘランの博物館に行ったことあって、
コミテとかがのさばってたころですが、博物館は、がらんとしてましたが、
でも働いてる人の矜持は感じられました。混乱期ロシアのエルミタージュとかでも、
それは感じたことです。でも、バグダッドとかは、その矜持より命でしたので、
結局やられたわけですよね。カブールはどうか知りませんが、
ダマスカスもどうなんですかね。最後、そんなこと考えながら上野東京ラインで帰りました。
以上
【後報】
ガイドブック冒頭に、ワインの定義があります。

ワインは広義には果実酒という定義に含まれますが、本来"wine"とは、ブドウを原料とした糖化工程を経ないで製造されたお酒として定義されるべきと考えます。

あと、地球館は、上野公園のギンナンを踏んずけた子どもたちの靴から、
ほのかにあの銀杏の臭みが漂ってましたが、ワインの各種フレーバーのコーナーに、
ギンナン踏んだ靴でうろうろしたら、さぞ嗅覚が混乱するであろう、
と思いました。(同日)
【後報】

(2015/11/24)