『成都・重慶物語』 (中国の都城)読了

成都・重慶物語 (中国の都城)

成都・重慶物語 (中国の都城)

【後報】
積ん読シリーズ

町田の、焼き鳥屋の隣だかの、
古本屋にバラ売りされてたので、
買った本です。300円くらい。

ずっと歩いてくと、高原書店の、
あのスジ。

著者のと、しんのすけ先生のと、
松浦友久のとを買おうと思ったのかな。

何と何を買ったのかは、
調べて見ないと、思い出せません。

集英社が、胡耀邦死去、
天安門事件発動の二年前に出した
シリーズ本の一冊。

竹のカーテンが外されて、
漢籍や戦前の情報、フィルタリング
された公式発表を通じて、
遠くから眺めるだけだった世界が、一気に目の前に広がった、(と錯覚した)あの時代の鼓動。

著者
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%A7%E6%96%87%E7%94%9F

<CiNiから抜粋したシリーズ構成>

(中国の都城 1)北京物語 黄金の甍と朱楼の都 林田慎之助 1987.5
(中国の都城 2)長安・洛陽物語 悠久たり王城の地 松浦友久, 植木久行 1987.7
(中国の都城 3)敦煌物語 仏教文化のオアシス 中野美代子 1987.8
(中国の都城 4)蘇州・杭州物語 天に天堂 地に蘇杭 村上哲見 1987.9
(中国の都城 5)上海物語 激動と混沌の街 丸山昇著 1987.10
(中国の都城 6)成都重慶物語 花は重し錦官城 筧文生 1987.12
(中国の都城 7)南京物語 江南佳麗の地 石川忠久 1987.11

なんで広州香港がないのかとか、大連と承徳で一冊編んでみてはとか、
ならアモイ、泉州はとか、そうなると台北は、とか、
ウルムチカシュガルトルファンラサフフホトはとか、
編纂過程を想像するだけでも楽しいシリーズです。また書きます。
(2015/11/29)
ドイツの学者でしたか、ドイツとアフリカの2〜3世紀間の関わりを分析して、
知らなかった頃より、人の行き来、交流、実利益損を伴う関係が深化した後のほうが、
相互誤解、偏見は深まって行く、との著述を発表したと書評で読んだ記憶があります。
ようするに、プレスター・ジョンとか、东瀛とか蓬莱とかジパングとかやってた頃のが、
知らないから、ケチのつけようがないわけです。あらさがしも出来ない。

日本のように、長きに渡って、書籍文字を通じて、延々漢文化を受容し続けた例は、
ほかのどこと比較すれば理解がフラットにしやすいのか、時々考えますが、
まだ好適な、よい比較事例が思いつきません。
私たちは、漢籍古典にみられることばや感傷を、わがことのように考え得る。
(同日)