旧丸山福山町


白山

 樋口一葉がかつてこの町に住み、『にごりえ』、『大つごもり』、『たけくらべ』や『十三夜』などの名作を残した。そして、明治29年、24歳の短いが輝かしい生涯を閉じた。「隣りに酒うる家あり。女子あまたいて、・・・遊び女に似たり。常に文書きて給われとて、わがもとに来る。ぬしはいつも変りて、そのかずはかりがたし。・・・」
(一葉日記『しのぶぐさ』)