- 作者: 石原たきび
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/09/29
- メディア: 文庫
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この本がひっかかったので読みました。
mixiの同名コミュをまとめたものとのこと。
六刷まで行ってるそうですが、買ったのは五刷。
衿野さんの本では、
頁7
ブラックアウトについても、女性は「女だてらにみっともない」という意識が強いからか、なかなか認めないことも多かったが、
とありましたが、この本は女性の体験談が多いです。
基本的に女性のほうが文章を書くのが好きだからではないか、と思ったのですが、
mixiだから言えるのかも、とどこかのレビューに書いてありました。
フェイスブックで同じこと言えんのかよ的な。
それもありますが、
高価なものの紛失癖や、危ない目にあわなくて(偶然偶然)よかった、
みたいな話も多く語られているので、
実名だと二度あることは三度あるで狙われちゃうからダメだろ、
という話もあると思います。
危ない話でいうと、崖から落ちかける話や、
車によくひかれなかったなという話もあり、
やはり酒飲みは長生きしないのだなと思いました。
依存症にならなくてもね。
問題飲酒として眉をひそめられるようなエピソードはほとんどありません。
Web段階で炎上削除されちゃうんでしょうね、ネットの自浄作用。
ただ、依存のケがあるかもしれない、と思った投稿者はいました。素人目線ですけどね。
頁34
久々にときめいた人も参加する飲み会がありました。
飲み会に行く前から「鍛高譚」を半分空けて、気分上々で合流。
頁41
知り合いから男性を紹介され、初めてのデートの日。
緊張のあまり昼頃からお酒を飲み、待ち合わせの時間がドンドン近付き、でも、さらに飲みも進んで、待ち合わせには2時間の遅刻。速攻で謝って居酒屋に行き、お酒が飲めないという彼を前に飲みを再開。
飲み会やデートの待ち合わせに酔って現れて、意中の相手にどう思われるか、
という判断をするかしないかが、壊れてる。
で、お酒をツールにしてると思いました。
専門医とかに気付きをもらえる機会があればいいのですが。
いや、断酒を勧められたらよくはないか。
今、続編読んでますが、専門家のチェックが入ったのか、
この本のような危ないエピソードはまだありません。
いちおう、虚言癖とかは出てきてんのかな。
この本の元のコミュ見たことないですけど、
断酒の自助グループがミーティングで、
ブラックアウトの失敗談を過去形で語って進行を食い止めているように、
mixiでも現在形で語ってそれ以上の進行を食い止める効果があればいいのにな、
と思いました。(ほっとくと耐性がついて量とかいろいろエスカレートする気がする)
問題飲酒や複合依存(なんとか法トラッグとコンボとか食べてはリバースとか)などが
発覚した奴はmixi八部でおしまい、じゃあないといいなあ。
それでは、さびしすぎる。