- 作者: 吉田健一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/02/09
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眠いのであとは後報。
解説が坂崎重盛って、やはり業界は狭いのか。
【後報】
まず、頁35の献立、
caviar frais,consommé aux pommes d'amour,suprême de foie gras au champagne,timbale de ris de veau toulousaine
を写してエキサイト翻訳してみましたが、
よく理解出来ませんでした。
中華のほうがよっぽど分かりやすい。
(2013/11/16)
【後報】
頁180は京都ですが、
このイギリス建築の中国料理店は、
ポツダム宣言受諾が連合国関係者に通知され野火のように情報が伝わったのに、
肝心の日本国民には知らされなかった数日間
(だから受諾条件不履行とみなされて大阪空襲)に、
いち早く情報をキャッチした華僑の人が、
どうせ空襲で焼かれるんやからと自暴自棄の持ち主から
二束三文でゲットしたと聞いた気がするんですが、
大阪の同名菜館とごっちゃにしてるかな?
(2013/11/16)
【後報】
頁359の禁酒のおすすめは、まあ冗談、韜晦を装った本気の否認だと思います。
酒と女に身を持ち崩し、といういい方があるのをここで思い出したが、女のことはいざ知らず、酒で身を持ち崩すというような結構なことをやった人間に一人も会ったことがなくて、どうすればそんな具合になれたか想像してみる前に、やたらに羨しいという気持が起って来るばかりである。
ここまで書いて来て、酒に身を持ち崩しの話が中途半端になっていることに気が付いた。そんなのは想像も出来ないと書いたのだったが、事実、身代を潰すまで飲むのには大変な量の酒を飲まなければならない。この頃は百貨店で十何万もする西洋の酒を売っているそうで、その値段に驚いての身を持ち崩しなのだろうか。しかしそんなのは会社が会社にお歳暮にでも送り付けるもので、普通の酒を飲んで身代を潰すとなると、飲むのに忙しくて酔っている暇もないはずだし、そういうことをやって得意がるのは飲み助というものではない。仮にお銚子一本三百円もする高い酒を一石分飲んでも三十万円で、今日では三十万円を一身代と見做すことが出来ないのは、それこそ説明するまでもないことである。
毎日積み重ねたら身上潰れるやん、その間働かん、
酔って働けへんから収入も途絶えるわけやし、
てな方向にわざと考えない、もってかないですね。
だいたい身上潰す人は、ぱーっと散財もするので、タカリというか腰巾着というか、
茶坊主コバンザメみたいなんがくっついておこぼれにあずかってるわけですが、
ケニチ先生はそっちのほうのひとだったのだろうか。それはなぞです。
(2013/11/16)