- 作者: 眞壁潔
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: 単行本
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サポーターには既知の話が多いので、その周縁の「ファン」、
TV観戦(スカパー!以外ほとんどありませんが)や市民デーに招待券でたまに来る人、
関心はないわけじゃないけど、よく知らない、という地域住民に向けた本だと思います。
と同時に、今まで積み重ねた思い、
特に2011年、折れかけたとウワサされて立ち直ってからいま、
書き残しておくべきと思った事柄や気持ちを矢継ぎ早にぶつけてきた、そんな本だと思います。
紙のクラカン、公開可、みたいな。
朝日新聞 be 2011年7月16日 フロントランナー第77回
http://doraku.asahi.com/hito/runner2/120619.html
オサスナ提携やパラグアイ下部リーグでさらに下位に沈む日系ベルマーレ
(Twitterでパラグアイのサッカーマスコミの人がたまに流してくれる)など、
いまどーなっちゃってるの?的な歴史を、現状は書かねど、トピックスとして触れています。
黒歴史にはしない。
書いたからな、忘れないからな、的な意思を感じました。
同様のことは、グッドウィルや日本振興銀行といった、
有力スポンサーになるはずが、
戦闘機は片道でブラック企業もうダメかもしれないにも触れてます。
書いたからな、活字にしたからな、忘れるなよ、みたいな。
その一方で、スタッフについては一切触れてません。
胸スポ見つかる迄叩かれる営業、移籍レンタルで叩かれる強化部、
前回昇格時やべっちで取り上げられたはいいが、
番組Pに悪意があったんじゃないか的な演出を施された広報、
オサスナ提携等を仕掛けたはずの人(なんかアカデミックな役柄でしたか?忘れた)、
マリノスフロントから来て大いに力を発揮するはずが消えた人、等々。
クラカンのくだりを読んでも分かるとおり、サポーターとクラブの距離が非常に近いので、
直接知らなくてもサポーターブログ等で知った気になっている人は多いはずですが、
そういうところは一切書いてない。真壁の壁で守る、みたいな。
各競技の顔というか、各GMの名前は書いてますけどね。
そういう物差しなのだと思いました。
あと、ジャパンニューアルファがスポンサーとは知りませんでした。
なかなか表に出れない業種だから、本に書いたんでしょう。
コンディショニングセンターが馬入にあるとも知らなかった。茅ヶ崎だけと思ってました。
CSRのくだりなど、非常に面白かった。
のー先生のマンガのセリフ思い出しました。うろ覚えですが、確か、
人は理念にはカネを出さない。
理念を実現しようとする人にカネを出すのだ。
- 作者: 能田達規
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: コミック
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サッカースクールや海の水泳教室、ビーチバレー、自転車等、
黒字部門をたくさん挙げているのもよかったです。ほっとする。
頁126に、平塚の全小学生約一万四千人に、今年は、
平塚市の予算で無料パスポート取ってもらってるとありますが、
ならもっと観戦に来いよ、という感じで、そこで以前から思っているのが、
①スタに来ると非常に金銭的誘惑が多く(スタグル)、
カネのない小中学生がガキ同志つるんでカネがなくても楽しめるメソッドを作れないか。
②ナイターの場合、引率者等を配慮出来ないか。
万博で中学校間のトラブル揉め事を見たことがあり、
さらにカツアゲ等見たことはないですが危機管理予防として、
保護者同伴でなくても、ヤンチャでない子ども同士でも、夜でも、
なんとか安心して楽しめるよう、引率者というかリーダーみたいなのいればいいな、
と思います。
③大好きなサッカーで、試合のあと、
夜遅く子連れでファミレスや居酒屋で騒ぐバカ親みたいのを見たくないので、
しかもレプユニだったりすると嫌なので、そこは啓蒙出来ないかな、と。
パスポートは出すが、神が宿る細部は親、学校、地域社会の三本柱に丸投げでは、
ならもっと観戦に来いよ、という状態はなかなか改善されないかもな、と思います。
クラカンでの質問メールに書いたことあったかな?これは。