『酔客万来: 集団的押し掛けインタビュー』 (ちくま文庫)読了

酔客万来―集団的押し掛けインタビュー (ちくま文庫)

酔客万来―集団的押し掛けインタビュー (ちくま文庫)

なんだちうてか。眠いので後報で。

【後報】
大竹聡さんの本は何冊か読みましたが、
『ひとりフラぶら散歩酒』
感想 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20130514/1368522107
『今夜もイエーイ』
感想 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20131109/1383985931
『もう1杯!!―『酒つま』編集長大竹聡チャランポラン酒場歩き』
感想 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20130607/1370590771
『下町酒場ぶらりぶらり』
感想 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20130610/1370829172
『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン
感想 http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20130525/1369483400
そのミニコミ誌が酒飲み有名人にインタビューした記録です。
第一回から第五回まで。物故者二名。

頁5 はじめに
インタビューとは名ばかりの単なる飲み会と化した飲酒模様。ゲロや軟便といった、人によっては眉をひそめたくなるビロウな会話も数多く出てきますが、酔っ払いにとっては避けて通れない道(?)だけに、むしろ当然のこととして、恥も外聞もなく掲載しています。

便は当然ですね。ウォッシュレットでないとダメです。

中島らも
本文中でも、この人に飲ませたらダメなんじゃないかと、
おそるおそるお伺いを立てながら、という感じでしたが、
やはりこの人に飲ませてはいけなかった気がします。
別に迷惑飲酒とか、暴力飲酒ってわけじゃないんですけどね。
会話のひとつひとつが、健常なのかなあ、と思った。
薬物の過剰摂取で、つまづいたりすっころびやすくなるという告白はためになりました。
奥さんの本*1のあとがき時点で、派遣でコールセンターかなんかの息子さんが、
この時点では父親のマネージャーになっているのを知りました。それとも別人かな。

井崎脩五郎
知らない人ですが、座間に住んでいたとも知りませんでした。

蝶野正洋
大竹さんの中学時代の同級生とのこと。

頁156
タケ クククク。オレ、ずっといるんだけど(笑)。なんでオレは三鷹にずっといるんだろうって、よく思うもん。
蝶野 早く出たほうがいい。今日はオータケにそれを言いに来たんだ。たまに昔の連中に会うと全然変わってないでしょ。コイツらと仲良くしたらダメだと思うもん(笑)。
一同 (爆笑)

みうらじゅん
特に編集部と面識はなかったようですが、このインタビューを挑戦と受け止め、
逃げてはいけない受ける、と受けたようです。
文科系とか体育系とかのカテゴライズとレッテル話が延々あってめんどくさいですが、
それがないと、酔った泉麻人の振舞いが出てこず、それが非常に面白いのでよかったです。
泉麻人は体育会のノリなんだそうです。いい話だ。下は全然違う話。

頁187
ナベ 本物の方たちが息を吞みましたからね。僕、人が息を吞むのを生まれて初めて見ましたから(笑)。以前、ある編集者に新宿2丁目のそっちのほうのバーへ連れていってもらったんですよ。男4人で店に順々に入っていくと、カウンターに座ってるお客さんたちがじーっとこっちを見ていて、最後にタケさんが店に入った瞬間! 
みうら ゲイが、息を、吞んだ!
一同 (爆笑)。
サイ ゴックンって?
ナベ そう(笑)。僕らはボックス席で飲んでたんですけど、店のマスターが僕らのほうを見ながら、あの中で誰がいいってカウンターのお客さんたちに聞いたら、全員がタケさんを。
みうら そういう人は、頭の上にランプが点いてるんだって(爆笑)。全然ノンケで、まだな〜んにも起こってないのに、あるスジの人には緑のランプが見える。トイレ入ってますぅ、みたいなランプ(笑)。だから、そんなふうに思われるってことは、先へ進んでいいんですよ。ニューワールドですよ。ニューワールドありますよっていうランプですよ。いいじゃないですか、リバーシブルな人生ですよ。

高田渡
この人で〆。
サバサンドは、私もたまに作ります。サバ塩胡椒してフライパンで焼いて、
レモン振って、タマネギスライスと青唐といっしょにバケットにはさむ。
以上
(2014/2/23)