『酒のほそ道 (35)』 (ニチブンコミックス)読了

あとがきは俳優の渡辺大という人。
知らずに申し訳ありませんでしたが、
検索すると、渡辺謙の息子さんで、杏のお兄さんとか。

Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E5%A4%A7

あまりお酒は強くなく、つまみが大事で、地方ロケのさいにいい店に巡り合うために、
先輩俳優諸氏の力を借りて回っている――いいですね。お気をつけて。

本編も、登場人物が年を取らない設定で、作者と読者だけ年輪を経てゆくズレが、
「酒」「飲み」というテーマであるだけに、少しずつ、あるかな、という感じ。
作中世界では時間が経っていなくても、読者からすると、
三十代独身サラリーマンの主人公が同僚OLを「待たせてる」印象が、
巻を追うごとに強くなる。
そんな重い話でなくても、シメにラーメンなどは、若い人にあわせようと、
無理して自分を奮い立たせて頭で描くような気がしてしまう。

あっラジオ体操。以下後報。
【後報】
女子大生は二話。そういえば、コラム「飲むのが仕事!」や旅行記も、
巻ごとに書き留めておけばよかったです。
そういう目録を、作者(の周辺)や出版社がやればいいのですが、
アーカイヴの重要性を理解してるからこそあえてやらないのか知りませんが、ないので。

というか、ビール券のはなしが、35巻にしてやっと出てきて、
しかもそれが使いにくいとかそういうのでは、ちょっと悲しいです。
(同日)