『乙嫁語りの歩き方』 (英和MOOK)読了

乙嫁語りの歩き方 (英和MOOK)

乙嫁語りの歩き方 (英和MOOK)

乙嫁語りというマンガが中央アジアを舞台にしていると聞き、
本編にはまだ読んでないのですが、どの程度書き込んでるのか知りたくて、
買った本です。アマゾンのレビュー見てから買えばよかったwww
別出版社による非公式考察・副読本で、作者にアイサツとかしてんのか、
「ちゃんと仁義切ってますよ〜人聞きの悪いこと言うのやめとくなはれ」的アリバイ挨拶だったら、
それはダメだろう、みたいな。

本編を読んでないと、なにがなにやらであることは疑う余地がありません。
身を以て体験しました。
兄弟婚とかは、私もチベット遊牧民とかで見ましたが、
カラカルパク人という民族は知りませんでした。総じて、
アマゾンのレビューで、アラル海について初めて知ったという人がいたり、
検索も出来るけど、本でまとめてみるのが必要な人もいるかも、
的なレビューがあるのもうなづける、というくらいの叙述、本だと思います。

というか、そうした内容いっさいの信憑性やら正確性について、
責任を負うべき執筆者たちが、
制作 乙嫁考察研究室という匿名集団名ひとつでゴマカシているのが、よくないです。
各文章について執筆者イニシャルも何もなし。
奥付に上記集団名があるだけ。作画グループだって超人ロック聖悠紀だろうに…
なんだろう?社員18人の出版社*1だって、その辺手が回せないことないだろうに。
歴史ムックとかいっぱい世の中にあるので、ライターの人もたくさんいるでしょうし、
マンガ好きの大学教授とか准教授とか非常勤講師とかオバドクとかは、
ものっそい人口ピラミッドを形成して、ちょこちょこ書くんなら書きまっせ、
的な世界だと思うんですが、ただ、便乗本とかいわれてしまう本だと、
確かに実名ではまず書きたくないかもしれないですね。
でもペンネームで各パートの文責を明確にするくらいはすべきだったと。

カシュガルを宇宙で最悪の場所だと形容したのはヘディンでしたっけ?
なんかそういうアレコレを読めるマンガなのかな〜と空想していただけに、
森薫という人と、いるのかいないのか分かりませんがこのマンガの考証スタッフ、
そうした人びとにまで当初、こんな感じの話なんですかね〜的な想いを抱き、
次に、でもこういう本は相手にせずスルーしかないという選択をしたのだろうか、
だとしたら大変だなあ、と思って、でもたぶん乙嫁物がラリは当分読まないです。まだ。
【後報】
歴史ライターでなく旅ライターが書いてるのかもしれないですが、
それでも名前はちゃんと記載すべきだと思います。
地球の歩き方が責任の無い読者投稿の寄せ集めで信憑性が云々された時代、
英語ではロンプラのように著者が全責任を負う?ガイドブックがあって、
で、日本でも旅行人なんかが出来た。その辺の流れは絶対知ってるはずなので。
旅行人、今どうなのか知りませんが。蔵前国技館
(2015/5/31)