『ふしぎの国のバード 2巻』 (ビームコミックス(ハルタ))読了

特に読むつもりもなかったのですが、その辺に転がってたので読みました。
いい意味でいいほうに転がってるマンガだと思いました。

バードの踏査経路とか、ナニが彼女の日本紀行の野望だったかとか、忘れてたので、
いい勉強になりました。ほかの西洋人が訪れたことのないルートを踏破したくて、
日光から会津に至るルートを選び、そこから太平洋岸でなく日本海側を北上しようという、
そういう野望を、背中の痛い持病持ちの彼女が決行する展開が素直に描かれており、
それをハマのスラムドッグ・イトがどのように理解してゆくかの描写も、
まあまあ自然じゃイカと思いました。英語書籍読んで納得するんですね、彼は。
背中痛い特殊ベッド必須、は、解説でも避けて通れないバード大名探検旅行の骨子なので、
描かずに済ませることは出来ますまい、です。

頁179、お守りの中身を見せろ、は、私も昔中国人にやられました。
素朴な信仰程無遠慮な興味の対象となるようです。見せませんでしたが、
簡単にお守り開封するような性格なら、私も伊藤もどうなっていたのだろう。

私も東北旅行ではやり目に感染して10日間会社休んだことありますが、
偶然でしょう。

欧化されたイトと土俗のイトが、バードの前に交互に現われ統合される様も、
よかったです。頁067、現代は混浴基本禁止の時代ですが、
刺青の女性って、どこに行けば見れるのかなあ。刺青祭りも、ウェブで検索すると、
男性はよく写ってますが、女性はどうなんだろ。

一巻読書感想
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20150806/1438846456

関係ないけど、バードの中国奥地紀行を読んで思ったのか、
ほかの旅行記で思ったのか忘れたのが、四川あたりだと、ホントに、
貨幣の単位を"块"で数えるのは伊達じゃない、銀や銅のカタマリを、
切ったり計ったりして通貨として使ってる、でした。以上