・特集 ロシアのマーマのおいしいごはん


中央林間


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吊革広告より、広告誌の表紙のボルシチの、ビーツの鮮やかな赤にやられました。東急沿線は世田谷や大田区を縦横無尽に走っているわけですが、その沿線にも、ロシアのマーマ(加藤登紀子ではない)がやっているロシア料理店は一軒しかなく、その一軒の料理教室にすべてを賭けた、という企画の度胸にもしびれました。

いろんなお店を出してバラエティ色豊かに企画を彩るのは、取材陣の強力な機動力広範囲なアンテナに読んでいて楽しくなる反面、時おり大人の事情で、ババ抜きのババみたいな店が混ざってしまったりすることに、読者同士の情報交換で気づいてしまう時があり、その時の、あのなんともいえないダークな感じが編集側にもあるとしたら、こうした一点集中企画もまた、時にはメンタル的に必要だと思います。ペリメニ(ロシア風水餃子)やシャシィリク(シシカバブ)を出さなかったのも吉。

ロシア料理は、江國香織の下記小説を読んだ時ちょこちょこ検索したのですが、読後からこんなに時間が経ってるとは思いませんでした。

2018-03-26『抱擁、あるいはライスには塩を 上/下』 (集英社文庫) 読了
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20180326/1522043862