うちっぱなしのコンクリート。
それは都内。
「めりー」の字もあったけど、
うまく写真に収められなかった。
とある教会で。
わりと難民とか関連で、
活動してるとこみたい。
そう知って改めて見る、ひらがな。
日本農業新聞社刊
平成24年11月10日初版
三廻部眞己著
税込四百円
一般の書店では入手できないとのことで、どんな本かと思い入手しました。
農作業事故死の件数が建設業事故死を上回る、という広告の見出しに、
ウソだろ、と思い、読んでみたくなったのです。
日本農業新聞社Webサイトの刊行物一覧にも載ってないので、
URLの貼りようがありませんです。
しかし、読んでから著者名で検索すると、
下記サイトに似た内容の本(紙媒体)だと分かりました。
検索は、すごいなあ。
社団法人全国農業改良普及支援協会&株式会社クボタ共同運営サイト
「みんなの農業広場」コラム
農作業事故の防ぎ方と労災補償【1】
農作業事故死は、なぜ、どうして起きるのか
http://www.jeinou.com/column/cat105/2011/01/25/093500.html
農作業事故の防ぎ方と労災補償【2】
農作業事故の防ぎ方(1)「不安全行動」を撲滅する
http://www.jeinou.com/column/cat105/2011/03/03/093500.html
農作業事故の防ぎ方と労災補償【3】
農作業事故の防ぎ方(2)事故寸前のヒヤリ・ハット報告活動
http://www.jeinou.com/column/cat105/2011/03/24/093500.html
農作業事故の防ぎ方と労災補償【4】
農業経営を守る労災保険
http://www.jeinou.com/column/cat105/2011/04/18/113000.html
農作業事故死の件数は昭和四十年代から年間約四百件でずっと横ばいなのに、
建設業事故死は昭和四十年代の年間千件超から段階的に削減成功し、
平成21年から農作業事故死を下回る三百数十件台になった、ということみたいです。
就労者人口は圧倒的に差があると思うので、農業がリスキーに見えるなあ、
と思いました。定年のない仕事とか、個人経営主体とか、
そういった原因分析や、対策とかは、いろいろそのあとのところに書いてあります。
(1)
前二作はランクルチャーター取材旅行、この作品は徒歩のトレッキング取材旅行。
そういう違いがあるような気がします。
主人公はクルマの運転ができないのですが、前二作は荷台や助手席、本作は徒歩。
そのせいでかなり読みやすかった。
(2)
前作から少し思っていましたが、作者は宮崎駿病かも。
活発な十代少女とオッサンの組み合わせが今回も繰り返されましたよ。
前作の、砂漠の嵐の中カザフ少女がトラック運転して主人公助手席シーンよりマシですが。
(3)
一作目で鳥葬従事カースト?二作目でチベット遊牧民ドクパと来て、
本作ではゴロクが出てきます。
あの、西川一三*1や木村肥佐生*2にも出てくる、ゴロクです。果洛。
アムドとカムの間で、なんか一段低く扱われている、ゴロ。
ゴロ出すんなら、ゴロに商品を供給してるサラール族商人ネットワークも出してほしかったな。
ボン教徒も最初ちらっと出るんですが、作者がその後忘れたみたいで設定立ち消え。
あと、青海省ということで、民国時代に移住してかなりチベットに同化した漢族も出てきます。
上記ふたりの本だと、民国時代の漢族は金鉱掘りに連れてこられて脱走した人たちですが、
そればっかりでもないでしょうということで、その設定はなし。
(4)
この話は、ラサまで鉄道が通じる前の話です。
でも、毛語録山積みのシーンとかは、ファックスのある設定の時代なんで、時代錯誤だよな。
(5)
人民解放軍駐屯地“温泉”が出てきますが、温泉は玉樹ルートの町で、
本作のゴルムド−ラサルートに同名の地名あるのかな?と思いました。
あるのかもしれないが、鉄道路線図のある今の地図を見て調べる気にならない。
(6)
http://www.eliotpattison.com/inspector.html
このシリーズではアメリカではあと4作出ていて、ボン教や主人公の息子、
ナバホインディアンとチベットの共通点など、いろんなテーマで続いてるみたいです。
でも、日本では本作で打ち止めみたい。
よっぽど売れなかったのか、
次作のナバホインディアンとチベットの共通点つうテーマが???すぎたのか…
とりあえず、もし次作以降も出すなら、
草思社で抄訳にして、ソリッドに贅肉をそぎ落として訳してほしい、と思いました。
第一作感想:http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20121112/1352731547
第二作感想:http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20121208/1354900522
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