『辻征夫詩集』 (岩波文庫)読了

辻征夫詩集 (岩波文庫)

辻征夫詩集 (岩波文庫)

今日ひさしぶりに献血に行きまして、その後2時間は風呂に入れないので、
時間調整で読んだ本。いろんな辻さんがいますが、相互に関連はないのですね。
ボーツー先生がワセダの図書館を使うのに、坪内逍遥と関係がないかのように。

辻征夫 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E5%BE%81%E5%A4%AB
辻邦生 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E9%82%A6%E7%94%9F
辻仁成 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E4%BB%81%E6%88%90
辻潤  Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E6%BD%A4

谷川俊太郎によればいつも飲んでいた酒好きということですが、
特に飲酒の詩を書きまくってはいないようです。

著者直筆の年譜に死亡日時と理由、死後の刊行物がつらつら並んでいて、
自分の死後を見通すチカラがあったのか、と、ゾクっとしましたが、
なんのことはない、近親者の補遺でした。

住宅公団に奉職しながら詩人として生きることにした、
とのくだりは説得力がありました。

肝腎の詩ですが、耳朶などよかったです。以上

『酒のほそ道 31―酒と肴の歳時記』 (ニチブンコミックス)読了

あとがきは強豪野球チームピエール学園の創始者ピエール瀧
静岡おでんの思い出を書いています。

長かったツアーも今日で最終日。なんだか霧が出てきたみたい。
…この巻で酒ほそ全巻読書感想を書き切るので、感慨深いものがあります。

この巻で、スピンオフ作品かすみたなびく*1のパリ編とリンクする話が出てきて、
ツイッターに写真を投稿しまくってたら、ストーカーというか、
 邦人を鴨にして食っている巴里在住スケコマシに感知されてしまう話)
で、かすみが髪形を変える話や、バレンタインデーホワイトデーの話があり、
ダリの動乱の予感のように、何かが変わる、産まれる予兆があったのですが、
結局その後進展はなく、酒のほそ道は大いなるマンネリズムの海に沈むことを選択した、
というエポックメーキングな巻であることに、気づきました。

女子大生は一話。

この巻はためになるウンチクも、宗達のキャラ(他人と違うことを選択する)も、
多彩でしたので、よかったです。あと何か思いついたら、また書きます。以上

*1:1巻の読書感想は書いてませんが、2巻を書いてた http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20140621/1403353540