諸星大二郎特選集 3 遠い世界 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/12/27
- メディア: コミック
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知り合いに頼らず、Yahoo!知恵袋とか2ちゃんねるとかを使えばよかった。
あと、教えて!gooとか人力検索サイトはてなとか。
上の歌とは関係ありませんが、作者の近況を揺さぶる女性観の変化の隠喩として、
うまい動画なんじゃないかと思いましたので上の動画を掲載致します。
高橋留美子、萩尾望都と来て、今度の帯が京極夏彦は連環として?と思いました。
藤田和日郎や高橋葉介、星野之宣だと河出のワクを超えたことにならないので、
編集者の力量が問われると考えたのでしょうか。でも確か京極堂も河出にいた。
私は、せっかく小学館なので、ハガレンの人とか、浦沢の原作の人とか、フハッとか、
さいとうたかをとか藤子Aとかが出てきたらすごかったと思います。続刊に期待。
あと、夢の木の下でとユニコーン狩りの間にスラッシュ入れ忘れてます。
やはりデジタル時代になって確実にゲラ段階のケアレスミスは増えている。
マガジンハウスから来た一群のマンガは、最初の話はとりみき同様無論私も好きですが、
以降のはマガジンハウス時代はマガジンハウスのゴリ押しみたいな空気が感じられて、
いまいちでした。今回配列が変ったせいか、少し寝かせたせいか、以前より面白かったです。
海の中は安定して好きなマンガ。
通り過ぎた鮫が尾ひれを振る描写など、いつ見てもうまい。小さな動きでアクセントをつける。
マンガの力だと思います。
ヨシコちゃんと首たちも相変わらず。
鯖イバル、今読むと、なんで黒人がアルジェじゃインテリなのか分からん。
セネガルやマリでインテリなら分かるんですが。
アラブ系優位のマグレブ社会でアフロアフリカンが高学歴取得するのは大変だと思います。
ダオナン、久々に読んで、ふなっしーみたいだと思いました。動きが。
ブラック・マジック・ウーマン、作品の本質と関係ないところでちょっとびっくり。
喫茶店の名前が変っている。「トルコ」から「バール」になっている。
そして、スペシャルという喫茶店の名前負けのメニューがなくなっている。
それに伴い、終りのほうの手書きのフキダシ「あの、おスペ…」が、
「あの、コーヒー」に変えられている。なんということでしょう、匠のしわざ。
この変更は今回変わったものでなく、最初に収められたコンプレックス・シティーのあと、
どこかのアンソロジーで変わったようです。文庫本『壁男』では変わっていたのですが、
小さいので気付かなかった。今回大判なので、寝た子が起きて、
私は気付いてしまいましたというわけです。びっくりした。
諸星大二郎の作品は版を重ねるたびにどこかしら変わっている可能性があり、
おそろしく油断のならない作家なのですが、今回のは、
少年チャンピオンコミックスのオンゴロの仮面が第五版くらいから少し変わってる、
西遊妖猿伝の竜児女の死に様等が全く変わった、などのアーティスティックな理由ではなく、
さりとて鳥が森へ帰る時や、今回の短編集の食事の時間みたいな、
時事ネタをその瞬間その瞬間のものに換えよう換えようという得体のしれない衝動でもなく、
生命の樹の、「こいつらまるできちがいか白痴だ」これは改変が妥当だったと思いますが、
同じ動機にしても、これはやる意味あったのかなあ、
松田優作の探偵物語とかどないすんねんな、と思う出来事でありました。
あと、スーパーの名前も漢字からカタカナになってます。これは今回の変更と思います。
ユニコーン狩りは、今読むとギャグとして正しく?理解出来ますが、
モラトリアム時代は、真剣にそう生きたいと願ったものでした。
その割になんの努力もしませんでしたが…だからうわべだけの真剣。
文系から理系への進路変更は、伊達や酔狂では完遂出来ないわけで、主人公はすごい人です。