『西成十字架通り』 (角川文庫 緑二六八)読了

黒岩重吾の大阪南部もの。表紙は川井輝雄。
相変わらず登場人物の死=結末という様式美の世界。
昭和四十九年西成も不況だった、という情報を得ることが出来、
当時アルバイト料亭の大半が働き手三十代以上、も散見しました。
青カンの凍死、救急車たらいまわし、などの記述を読んで、
「越冬闘争」という単語を想起したり、
『夕陽ホテル』*1ではK国人と書かれていた人たちと、
本作でズバリ韓国人と書かれていた人たちは、
同一なのかしら違うのかしら、と思いました。
あと何かあるかというと、あまり感想ないので… 以上