『大市民 最終章』 (アクションコミックス)読了

お高いので買うつもりはありませんでしたが、何度もアマゾンがしつこかった。
この作品に関してはアマゾンのAIが贔屓してた気がする。
全編書き下ろしとかで、だから、江川達也日露戦争物語なみに、セリフばっかです。
この主人公は、アクションキャラクターで西遊妖猿伝のついでに読んでましたが、
そこで私は時が止まってしまっているところがあり、
山形はクーラーのないアパートに単身住んでいて、女性三人に仕送りしてんじゃなかったっけ、
と、今回、この本で、「妻」とか「マンション」が出てくるたびに違和感でした。
で、作者が外に出ないで引き籠っているからなのか、マンションにしてしまったからか、
かつてのアパートの濃密な人間模様が一切なくて、イコールストーリー展開もなくて、
そこは物足りなさ過ぎました。作者はスマホもネットもやらないそうですが、
北方健三だか船戸与一だかも自分ではネットやらないが、気になったことは、
週三半日くらい来るITバイトに検索とプリントアウトさせて紙で読んでるそうなので、
作者も編集者やアシストに頼んで検索&プリントアウトしてるかもしれず、
こうした市井の声に反応してくれるかもしれないと思いました。
どう考えてもこの「最終章」で終わりそうもない。
糖質ゼロの発泡酒に切り替えてから痩せた話は、いい話だと思います。
逆立ちは、私も大事だと思うのですが、(昔見たN特の手塚治虫も逆立ちしてた)
足を押さえてもらわないと出来なくなってます、私は。
あと、自炊のはずが、調理シーンがほとんどないのが疑問です。
ギョーザも具を練って包む描写がないし、カツは衣をつける場面がなかった。
ホントは「妻」に作ってもらってるのではないか、そこが疑問です。
あと、太巻食べる場面で、今自分はここまで口が開かないな、と思いました。
以上

【後報】
あと、主人公の目が、そこだけ花輪和一の人物みたいになっていて、おぞましかったです。
いつからあんなタレ目になったのか。
(2015/10/12)