- 作者: 栗山圭介
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- 作者: 栗山圭介
- 出版社/メーカー: 講談社
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下記の吊革広告見て、読もうかと思って借りました。
最後のおいらくエロ噺と、最初のプラスがどんどんマイナスになる人生話、
記述の順番逆だったら、どうだろうと思いましたが、
読む人はこの順番で読みたいんだろうか、少なくとも編集者はそうなのか、
と思いました。私は、プラスがどんどんマイナスになる人生、
家族とかツラいなあ、と思いながら読みました。女きょうだいしかいない、
その女きょうだい四人は一ヶ所しか出てきませんが、そこの記述忘れた。
で、下戸でしょう。シャブ中になって、無類の女好きではありますが。
う〜ん。下戸。刑務所はマイナスがどんどんプラスになってくので、
楽しく読むことが出来ました。コネってことになってますが、人徳もあるかと。
作者の日当一万三千円(頁15)週四で五万二千円、
四週間で二十万八千円。手取りだとしたら、
ワープアではないなとは思いました。なら店主オヌヌメの尾の身、
食べれるな、と。でも初回来店時、Wikipediaはなかったと思います。
人たらしであることは十二分に分かりましたが、
本職がさらにその上を行く描写は、任侠が変容する現状での、
ノスタルジアなのだろうと思いました。というかロマン。
頁161
「所詮、昔ばなしだ」
「昔ばなしだからって、酷すぎない? 反省の色とかまるでないじゃん。おもしろおかしく話してるけど、要はどれもこれも人に迷惑かけた話ばかりじゃん」
「事実を喋ってるだけだ」
「いくら事実だからって……」
「聞きたくなければ聞かなくてもいいって言っただろ」
「わかんない人だな。人に迷惑ばかりかけた過去を、武勇伝みたいに語るのはどうかって言ってんだよ」
失言だった。(以下略)
頁163、“呑み屋での話はその場限り。なんでも喋る呑み屋はすぐ潰れる”
で、このお店が店主の癌による逝去後、どうなったか、
書いてあるはずですが、読み飛ばしたらしく、今記憶がないです。
京都にいた頃、おかみさんの旦那さんが隅っこでちょこんと飲んでる、
お店によく行きました。本書の店主と違って、控えめな方でした。
でも、そのお店も、やはり経営者の健康問題で、もうありません。
すべては光芒の彼方。以上