紀伊國屋で買いましたが、まちの本屋さんにもあったマンガ。「くらげバンチ」というウェブサイトに2023年11月から2024年2月掲載された分を収録。デザインー竹内亮輔[crazy force]寝付けないので読んでしまい、寝不足です。
帯。空き家問題なのかそうでないのかみたいな家と雑草が生い茂った空き地を草刈り機で刈った後の写真をキャプチャーで取り込んで、問題の「異生物」の絵を置いた表紙。
こんなんです。「霧」です。世界が覆われて、ネットもテレビラジオも通じません。後半テレビは映ります。
場所は離島です。たぶん伊勢志摩。中京の大学の海洋研究所があって、そこの学生がひとり、ほかの職員がみな年末年始郷里に帰るのに、わけありで研究所に残って事件に遭遇します。島にはほかにふたつ集落があって、そこでは… という。
「異生物」は昼間は人間そっくりで、睡眠で意識が途切れると怪物になり、人を襲います。本人も気づかない。が、変身状態でも意識を持った個体も複数都市部には存在するようです。襲う側と襲われる側は当初混在で悲劇が多数起こりますが、徐々に分離して集団を作り、というところまで。で、「異生物」は共食いもするかもしれない。
関連単語らしいことば。ふたつ。
『竜女戦記』を描き下ろしながら、こんな新連載が始まるとは思ってもみませんでした。異世界ではありませんが、百合要素です。設定をまとめて書き写していると、教えながら描く立場、上橋菜穂子サンの友人でもある文化人類学者としての作者、などが組み合わさって、読者にこの作品というショーを見せてくれているように思えました。学生の将来を案じて口論する父母のくだりなど、じっさいにキャンパスで聞かされる話なのかなあ。マンガ学科に進むなんて、この子何考えてるのって言われましたけど、やりたいことだったので進学しちゃいました、etc.
以上