『【推しの子】』❽ 赤坂アカ×横槍メンゴ "OSHI NO KO"("My Favorite Idol" or "Their Idol's Children")the eighth volume. Written by Akasaka Aka Illustrated by Yokoyari Mengo〈YJC. YOUNG JUMP COMICS〉◉ヤングジャンプ コミックス◉読了

COVER DESIGN ☆ MIKU MAKIBUCHI(POCKET)週刊ヤングジャンプ」2022年12号~15号、17~20号、22・23合併号、24号、「少年ジャンプ+」2022年21号、23号掲載。この巻のおまけは「アニメ化決定!!」見開き告知。詳細はQRコードを読み取ってちょ、なのですが、それだとスマホのないデジタルデバイドの読者(未成年含む)がかわいそうだからか、監督、助監督、シリーズ構成、キャラデザ、アニメ制作会社などの情報と、作者コメントが載ってます。「打ち合わせにも参加させてもらってる」(赤坂)「原作をとても尊重してくれている」(メンゴ)とあって、わざわざ「※この情報は2022年6月現在のものです」と断り書きも入れてます。つまり、芦原妃名子サンの一件より前ということなのですが、けっこう業界とかファンのあいだで、アニメ化ドラマ化の作品改変について縷々沸騰していたのかとも思わせます(ちがうかな)

あわせて原作公式LINEスタンプ発売の告知。19個ほど載ってます。「うちの子きゃわ~❤❤」「とはいえ顔では負けてない」「盛ったなお前!」「辛辣ぅ~」「アンタの推しの子になってやる」「えっうれしい」「よろしくね!」シュバシュバ「孵化のポーズ!孵化のポーズ!」ギィ…「バズらせのプロなんだけどぉ?」「推しのいる生活はいいよ!」「バブバブバブバブ!」「覚えちゃたぞ~」「疲れた社会人の心に思い切り沁みる…ば…ばぶー…」「まあやるだけやったんだ さぁショーダウンといこうぜ!」「なんていうか…ひどいね!マジかコレ!!」「ドッキリ大成功!!」「権力に弱いぴえヨン」「ガチじゃん」ルビー5個(前世含む)アクア4個、ぴえヨン3個、アイ2個、恋愛リアリティーショーに出てたモデル2個、有馬かな2個、恋愛リアリティーショーに出てたダンサー1個、MEMちょ1個。黒川あかねはここには載ってません。ぴえヨン強い。誰がどれか探してみよう(時間の浪費)

表紙はMEMちょ。帯がないのはグラビア的なポーズのだいじなところをよく見せたいからか。関係ありませんが、昨日畑で草むしりしていたら、農業用水のそばの農道を下校中の、体育祭の練習帰りの女子中学生たちが、スマホの搾乳動画を無理やり同級生に見せて、「マジでやめてー」「ギャー」と言い合ってました。

上はMEMちょのサイン。で、開くと中表紙が、事務所の女社長の熟女グラビア、否、芸能科の同級生で神奈川生れ神奈川育ちのエセ関西弁話者のグラビア。『クズの本懐』の頃とほんとうに絵柄が違うんですね。

読んだのは2023年7月の7刷。この巻はあんまり業界コネタはないです。22時以降の未成年労働不可の話題なんて、私は1㍉も引き付けられなかったのですが、コンカフェとかJKカフェとかの情報に絶えずさらされる今の十代にはリアルなネタなのでしょうか。私は、インスタグラマー兼映像クリエイターのアネモネ・モネモネという名前と髪型(頁157)に笑ったくらいです。

作曲家がもっと出るかと思ったのですが、宮崎の話をする都合上、後回しになったのでしょうか。ブラジリアンバーベキューは海老名にもあります。ブラジル人の行く店とはちがうジャンルであることは分かりました。私は電動キックボードに乗ったことはありません。観光協会にあるんでしょうか。頁21の歩道橋を調べようと思って「目黒 駒澤大学 自由が丘 歩道橋」で検索すると、同じようにこのマンガのこの場面を調べようとして挫折した人のツイッター(現エックス)がトップに来ます。自宅からコンビニへの動線ということで、三巻の描写では歩道橋とは思わなかった、気もします。

この巻は重いです。MEMちょの表紙なので軽いと思ったので、だまされた。殺人(教唆)者の父親は登場するし、まつ毛迄白いあやしい子供は出るし。この子はいつもカラスに囲まれていて、ピュアなルビー(前世から無菌状態。と思いきや両親との関係ではつらい思いもしてたかも)を汚そうとする。アクアの前世の医者の遺体が見つかるわけですが、今の読者だと「R-15指定」の描写に見えたりするんでしょうか。

父親に関しては、ホントに姫宮大輝の父親がアイの不倫相手で、だから双子の父親はもう死んでると思い込んだ読者がけっこういて、アレはフェイクで真の巨悪がいるんですよと作者が連呼しても理解出来ない読者が相当数発生してるに1、000,000ペリカ

黒川あかねにアクアはいろいろボロボロ話すのですが、ちょっと読んでてもやっとしました。父親のDNA鑑定五百万円のくだりでは、あかねは聡明ですから、姫川大輝の戸籍上の父親はアレだ、と得意のプロファイルで直感するのですが、失踪した医師、雨宮吾郎の場面はそうでもない。雨宮吾郎の生い立ちやさやか臨終の場面までアクアはあかねにボロボロ話し、そのあとで死体が発見され、「わざとあかねに情報を撒いてあれを見つけるように仕向けた」なんて、まるで死体の場所を自分が知ってたみたいな言い方をするじゃないですか。実際は死んだ後遺体をどこに移動されたか、自分はもう死んじゃったので分からないのに。そこに対して、偏差値78のあかねが「なに? アクアくんが雨宮五郎を殺したってこと?」と思わないのがすごい。キスされてさかってしまうし。⇒よく考えたら、生まれたばかりのアクアに雨宮五郎をがころせるわけがないか。orz

今後この芸能界サスペンススリラーが連続殺人ものになるとしたら、アクアに相談しないで単独行動したあかねが真っ先に死んじゃうのかなあ、なんて思いました。こわいこわい。以上