『推しの子』10巻を買いに某エキナカ書店に行ったら、あったので買いました。
上の娘さんは、前巻の表紙では顔が切れてたので、今回ドーンと出てます。
stantsiya-iriya.hatenablog.com
かわりに、今巻では、前巻表紙メインだった子が、帯で顔が隠れてます。
「うれしい」「いぇーい」は作中に出てくるLINEスタンプ。私はLINEをやらないしスマホもまだ持ってないので、文字を打つ時の擬音「シュポ」「シュポ」に実感が湧かないのですが、そういうものでしょうか。
8/19時点の書店広告と10/10に買った時のレイアウト。差分が今回の刊行数&電子版購入見込みとすると、35万部刷った&DL見込み。正直、特装版の黄色い表紙のほうが好みの色です。でも男三人のアクリルスタンド立てる趣味もないので、買いませんでした。
初回特典ペーパーは中に封入されています。
2024
◎和山やま/祥伝社 FEEL COMICS NOT FOR SALE
※転売、複製しての二次配布や、WEB公開・転載は固く禁じます
中村先生の絵で、和山やま先生のサインの「ま」の字が伸びて、えんぴつにつながっています。「和」ののぎ偏の「ノ」の部分が中村先生のスーツのずぼんのひざのラインにつながってます。しかしこんな厳重に転載禁止を明記してあるとは思わなかった。祥伝社って、こういう気質があるんですね、知らなかった。平井和正のアダルトウルフガイを新書ノベルズで出してた会社というイメージしかないです(それはおかしい)でも和山やまセンセイを同人誌即売会場で見出したのはここの人のはずですから、大手出版社のどんな手のものより目利きなことは確か。
帯裏。私の記憶では中村先生はもっと華奢で、酒浸りでルンバに掃除させてる人だったのですが、ルンバ以外記憶と一致しません。この巻の中村先生は、私の記憶よりもっとゴツくデカくなってる気瓦斯。
中表紙は星先生と小林先生のアロハ&グラサン&麦わら帽子(ひとりだけ)で、非常にインパクトがありました。アロハの柄は、コロナカ前にスーパーの二階などで売られていたような安い柄(黒地のハイビスカス、デザートイエロー地に切ったスイカ)でした。かき氷はブルーハワイ。
正直、四巻目なので、どこまでテンションが維持出来てるか、ネタはマンネリになっていないか、開くまで不安しかありませんでしたが、最初の話、かつてこの女子校にいた初田(ういだ)先生という女性教師の話で、頭を一斗缶でガンガン殴られまくるような爽快な愉快さに圧倒され、この人はすごい人だとあらためて思いました。
頁9
仮定法ではwasではなくwereを使います
これ、私は知りませんでした。そうか、だから"If I were a carpenter"なのか、でもこれ、子どもを日本の公立校に通わせてるアメリカ人ママが、英語の宿題なら任せないと言って、ナニコレってなるやつじゃないの、ちがうかな、どうかなと思ってると、
イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター〜カーペンターズに捧ぐ - Wikipedia
とんかつの話になり、「おじさんはとんかつ屋によく並ぶ」を英語で言うとどうなるんだ? とノートの手書きを一生懸命見て、
頁13
Old guys always line up for Tonkatsu.
えっ、こんなんでいいの、と思ってると、
頁17
みんな聞いて!
特大スクープ!
これでやられました。
帯おりかえし部分のこのイラストは、縦読みの生徒と教師の手渡しおてまみに描かれたイラスト。教師が同じイラストを描くとか、経験したことも聞いたこともない。そういうネタをここにねじ込んで来るのが、すごい。しかも「加筆」で。
編集 株式会社シュークリーム
装丁 小林清+水谷香里(GEMIALÒIDE,inc)
初出
16時間目 FEEL YOUNG(株伝社)2023年3月号
17時間目 FEEL YOUNG(株伝社)2023年7月号 8月号
18時間目 FEEL YOUNG(株伝社)2023年12月号、2024年2月号
19時限目 FEEL YOUNG(株伝社)2024年4月号 5月号
20時間目 FEEL YOUNG(税伝社)2024年7月号 8月号
番外編2 FEEL YOUNG(税伝社)2023年1月号
上記掲載作品に加筆・修正
あとがき 描き下ろし
初出の字が小さいのでグーグルに読み取ってもらったら、「目」が「日」になったり、「時限」が「時便」になったり、2024年が2924年になったりしました。
カバー折のこのイラストの由来は忘れました。この人のマンガ大賞は、作品が分散されたからこんなんだったと思ってます。私はこの人を、休日昼のバラエティ番組、オリエンタルラジオの東南アジアに行かなかった方のチャラい人の番組のマンガ紹介コーナーで知りました。たしかオダサガのインド料理屋でシーフードビリヤニなるものを試しながら見たテレビだったと思う。カジキが入ってた。その番組ではほかに『無能の鷹』も知りましたが、そっちは買ってません。あとは番組を見る機会がないままです。
地名のないハードロックカフェTシャツはありうるのか、ずっと検索しましたが、分かりません。地名を書かなかった作者の意図は知りません。突っ込むなよというだけの話かも。それでではありませんが、女の子が泣いちゃうとかノーパソやスマホを置いた場所が分からなくなるとか、展開の持っていき方が、相変わらずすごいなあと思う。
私は眼鏡を買う時検眼すると、持っているほかの眼鏡の度数と合わなくなるといけないので、ぜんぶ同じ度数のレンズに入れ直してもらわなければいけないとなって、ものすごくお金がかかりそうになるので、もう眼鏡屋さんに行くこと自体こわいです。
卒業アルバムというと、写真が趣味の生徒が活躍するイメージですが、教師でもそういう人がいるんですね。出入りの写真屋さんの仕事が減りそう。(親族にひとり、都内でそういう家業を継いだ人がいる)
ただ、この話の肩パッドと真珠は盛りすぎなので、なんでこれが通ったのか不安です。特に真珠は、こんな大きさになるわけなくて(ということはイミテーションでも作らない)東急ハンズで買った発砲スチロールの球にしか見えず、そんなものを首からかけて職場に来る人はいないと思いました。
以上