『中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧』 (文春新書)読了

福島香織『中国の女』を読み終わろうと思ったのですが、
積ん読のまま、こちらが先になりました。新書は薄くていいですね。

ウイグル人亡命者にとってトルコが安住の地ではないのは、つらいですね。

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」

漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」

こういう本をむかし読んでいたので、
トルコも結構アレだよなあと思ってました。
小島という方の語学力のすごさについて何か言ってる人に会いました。
それはそれとして、トルコには怪獣もいるし。
怪獣記 (講談社文庫)

怪獣記 (講談社文庫)

2010年にアムネスティ主催で講演会がありました。
またやってほしいと思います。
確かに中国はパレスチナ支持ですけどね。
またやってほしいと思います。

著者自身がどう思っておられるか分かりませんが、
前世紀末に中国のテレビに出演して南京アトロシティーについて語ったのが、
2009年あたりそぞろ運動がアレした発端なのかなあ。発端じゃなくて遠因か。

「反日」解剖 歪んだ中国の「愛国」

「反日」解剖 歪んだ中国の「愛国」

この本で2ちゃんとかに触れてるくらいだから、ご存じでしょうけど。
スレッド等では当時、トフティ・「タ」ニヤズさんだったんだよなあ。
西安留学生寸劇事件*1とか、なにもかも懐かしい…
日中友好に泥を塗るバカ留学生の愚行みたいなレッテル貼りされそうだったのが、
いろいろな蠢動でひっくり返ったのをよく覚えています。

この本を読んで、サイバラと同郷人であることを知りました。
次はこの本かな。

朱夏 (新潮文庫)

朱夏 (新潮文庫)

また福島が遠くなる。

【後報】
昨年は、中国サッカー3部リーグ初参入の新疆海棠隊に、
みなが熱く燃えた年でもありました。
3部リーグのホームゲームで四万五千人動員は、中国でも新記録だとか。
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http://www.uighurbiz.net/archives/3297
http://sports.cnwest.com/content/2012-05/15/content_6501342.htm
1部リーグの山東には代表入りしたりしなかったりのマイティもいるし、
2部にあがる貴州にはイリハムジャンという選手がいます。
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今年も楽しみです。(2013/2/13)

【後報】
その一方で、“切糕”問題が内地のあちこちで盛り上がってるみたいです。

http://www.haha3.com/uploads/allimg/121206/1-121206092353L5.jpg
(2013/2/13)

【後報】
インテリジェンスとか、いろいろこわいですね。
富阪聰さんがこんなこと書いてました。

週刊朝日2012.11.9週刊図書館『中国スパイ秘録*2』書評より抜粋

 今年五月には、「読売新聞」が中国大使館の一等書記官による「スパイ事件」を大きく報じている。だが、いずれのスパイ事件も、具体的にどんな機密情報にアクセスし、日本がどんなダメージを被ったのかといった肝心な事実を示したことはない。
 少なくとも私が知る中台の戦いに比べれば“本丸”の影さえ見えないレベルの迫力でしかなかった。
 中台情報戦の現実は、ある日「防衛省の情報本部長がもう何年も前から中国に取り込まれていた」といった衝撃ニュースが日本を駈け巡ったとしても少しも不思議ではないレベルだったからだ。

(2013/2/13)

【後報】
おまけ。
2008年春、長野駅前。聖火リレーを巡るアレ。
早朝到着したバス動員の留学生たちの前に、
画面奥の中華料理店のほうから突然現れた東トルキスタンチベットなどの旗。

結局多勢に無勢だったんですけどね。
留学生をひとりでまとめあげてたリーダー。名のある方なのでしょう。

孫文毛沢東も、中国人はばらばらの砂と言ったそうですけど、
この日は、インターネッツ時代の日本人のほうが砂でございました。
(2013/2/13)

【後報】
リレーが駅前を去ったあと、エネルギーを持て余した誰かが
チベット国旗を持ってロータリーの築山に登ったら、
察知した留学生に包囲されるの図。

日本人は山頂から追いやられ、
こどもの戦争ごっこみたいなけんかが始まりそうになり、
警官が介入して築山を制圧しました。

(2013/2/15)

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%AE%89%E7%95%99%E5%AD%A6%E7%94%9F%E5%AF%B8%E5%8A%87%E4%BA%8B%E4%BB%B6

*2:

中国スパイ秘録: 米中情報戦の真実

中国スパイ秘録: 米中情報戦の真実