- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: 新書
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大学に通勤生活とかし始めたからでしょうか、
酒飲みの本も書いたんですね、くらいの本です。
類書と大きく異なる点といえば、
〆がお姉ちゃんやチーママのいそうなバーであることだと思いました。
執筆当時の2008年にガールズバーはなかったので、ガールズバーじゃないバー。
なかなかお金に余裕がないとこういう生活は出来ないですね。
ガールズバーでヘビーローテーションを歌ってもらうだけであっても。
口説き酒の部分は、まあ、類書はホイチョイくらいしか思いつかないけど、
インターネットに玉石混交であるんじゃないかと思うので、異なる点とはいえない。
むしろ、「ジモティ」
それとつりあいのとれる、西村賢太が使うような小難しい単語がないのが残念ですかね。
危ないかどうかで言うと、下記の記述が気になる程度です。
頁12
ともあれ、どこかの店に飛び込み、気付けのビールか酎ハイを飲む。どこでもいい。下町は四時頃から居酒屋が開いている。場所によっては朝から営業している。
駆けつけの間違いじゃないの、と思いましたが、気付けととってよいような記述が他にも。
頁55
たとえば、私は大学での仕事が終わった時、講義を終えて研究室に戻ってくると、スイッチの切り替えのために一杯引っかけます。講義で喉が渇いていることもありますが、オンからオフへの切り替えのため、「さあ、これからは酔っぱらいになる時間だ」という宣言をする感覚で一杯あおる。
家飲みの場合は、頁56にあるように、仕事を終えて夕食の支度の前に一杯程度飲んで、
本番は家族との夕食と、メリハリがあるようですし、
なにより長年続けてきた生活ですから、問題なさそうに思いますが、
職場でのこれはちょっと引っ掛かりました。
タイムカード押したらロッカーの隠し酒をあおる人みたい。
そのうち報酬系の先取りをカラダがほっして、みたいな学問はよく分かりませんが。
著者は、問題飲酒については経験則からよく理解されているようです。
頁60
これをもって自己管理ができているというつもりはありませんが、「一緒に酒を飲みたいと思わせるコミュニケーションルールを持っているか」という点において、自分がどこまで飲めるか、はてにどうなるかを把握しておくに越したことはありません。
しかし、連続飲酒についてはどうなのかな、いままで大丈夫だったから、
あまり気にとめてなかったんじゃないかな、と思いました。
「軽い自己破壊衝動」「悲酒 ずっしり重い酒でとことんメランコリーの海に沈むべし」
「家飲みが無難かもしれません」そうなのかな。どうもね。
この本出版当時はニューヨークに滞在中とあるから、
そこで退勤即飲酒の行動パターンを調節出来たかもしれないですね。