- 作者: 本橋信宏
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/10
- メディア: 文庫
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【後報】
ええと、アル中と、なんと呼べばいいのか、だめんずという言葉がありましたが、
それと、自身の薬物依存歴と、自身の神経症と、自傷癖の人の話で構成されてます。
- 作者: 倉田真由美
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 文庫
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E6%A9%8B%E4%BF%A1%E5%AE%8F
写真見て、いろいろな人が絡むのなんとなく理解出来る気がしました。
アル中は断酒によって進行が止まっただけで直るわけではない病気、
と本の中の当事者は知っているはずですが、
筆者はその状態かつ社会復帰を「恢復」と記しているようで、気になりました。
アル中は酩酊状態だと診察してもらえない、酒抜いてから来いと言われるとか、
肉親の同意もしくは警察の措置による入院しか出来ないとか書いてあり、
(中央線沿線によくある、知人友人だけの青春群像的人間関係では、
どう動いていいか分からない。誰も実家を調べて連絡とろうとしない?)
本当かどうか、少し自分でも調べてみたいと思いました。
また、ヤバい方向に転んだ共依存についての描写が迫真の出来で、
「そうなんだよ巻き込もう巻き込もうとしてくるんだよなあ」と、
そんな経験もないのにヴァーチャル的に知った気になってうなづいてしまいました。
頁238
初対面という場面で感じる緊張感から大量の安定剤を飲んで精神的に高揚してしまった彼は、僕にまねのできないこと、つまり顔を傷つけることでこちらよりも優位を保とうとし、さらに目の前で自傷行為を続けることで僕を振り回しコントロール下に置こうとした。そして僕はまんまと支配下に置かれ、振り回されてしまった。
自助グループでも若い人が多かったりすると、ライバルみたいなのとか、
敬して遠ざける感じとかあるのかもしれないな、と思いました。
森田療法については、
寡聞にして聞いたこともなかったのですが、
保険が効かないと書いてあり、なぜ聞いたことがないのかそれで理解しました。
補助とかはどうなんでしょうね。
自助グループや病院で饒舌に話す人話し出すと止まらない人は多いと思いますが、
饒舌に書ける人書きまくれる人はやはり限られていると思い、
本文もさることながら、解説の中村うさぎの饒舌さに目をぱちくりさせました。
作中のアル中だったライターの人は、ご自分では体験書かれないんでしょうかね。
(2014/1/19)