『大阪おもい』読了

大阪おもい

大阪おもい

映画館にもってったら三百円安くなるかな*1と思って借りた本。
廣済堂の『父系図』も開架でしたが、読み終わらないと思ったので…
小田急線鈍行としょん横の喫茶店で読了。あとは後報。
【後報】
紙の雑誌のぴあ消失は、特筆すべき21世紀のエポックメイキングだと思うのですが、
私は高感度アンテナ人間では無論なく、それどころかアンテナが折れたまま、
ここ何年も、脳内完結ピーピーガーガーやってきただけなので、
いつなくなったか知りません。その、ぴあ関西版連載エッセーをまとめた本です。

映画館に持ってく本としては、酒中日記や書中日記のほうがよかったのでしょうが、
図書館に所蔵がなく(今の図書館は、リサイクル放出本を見ても、
             ダラダラ流行おくれエッセーが大半で、
             賞味期限の短いエッセー本を図書館側は警戒してる気がします)
かといって福田和也との共著の評論本、内容紹介でヘイト叩きがあると明記してるからか、
不当にも思える☆数の少ないレビューが散見されるあの評論シリーズも所蔵がなく、
ちゃっちゃと読める本と言うことで、これにしました。

が、JRAのあたりと、しょん横で五軒チケットショップ回ったら、
さすがにテアトルグループの優待券1,300円があって、それが映画館で使えたので、
図書館の本で三百円引きでけますか、みたいな無体な客を演じずとも済みました。
よかっぱよかっぱ。

読んでいて、過剰な謙虚さというか、PTSDみたいなアレが残りましたが、
映画のあとのトークショーで負傷事件を知りましたので、得心しました。
ゴチエイの大阪メガネも思い出しましたが、あれは別。

時の誘拐 (講談社文庫)

時の誘拐 (講談社文庫)

私が他の本で知ったり図書館で見つけた神戸や大阪の居酒屋本*2も出てきます。
頁13、中島らもと初対談の直前らもが階段から落ちて帰らぬ人となったとあり、
同じく対談した矢沢永一は、この本が出てから亡くなられたようで、
特に思い出めいた文章はないです。生きてる人あての楽しい問いかけが詰まってる。
追悼文集の読書感想*3読み直して、自分にとっては、
永遠に支那呼称のロジックが確立出来ないままお亡くなりになられた人、
のイメージのままなのだな、と思いました。私は、シロウトですが、
漢訳仏典で宋代に頻繁に支那が使われていたことを、
台湾で全文電子化された大正新修大蔵経で発見し、
日本の南北朝時代神皇正統記などでいろいろ補完したので、
支那呼称に関しては完全にフラットです。否やはない。

頁109で椎名誠に問いかけるなど、いろんな人への問いかけをしてますが、
別に論争になるでもなく、いまだとツイッターなどで、
それでメシくてとこチガウる人たち同士の論争がロハで大衆の現前に展開されますが、
そういうショーの濫費はしないほうがいいが、
かといってこの本のように、言いっ放しがレスポンス不明のまま、
相手は果して気づいたのか気付かなかったのか、気づいてて無視したのか、
反応したけれどもそれがこの本に収録されてないだけなのか、すべて不分明、
というのも消化不良でよくないと思います。
みんながみんなホンカツペンダサン論争やればいいわけでもないですが…

頁128、イヤキチは初めて知りました。インターネット社会の昨今、
地域を跨いであらゆる職場でイヤキチ蔓延してる気がするのですが、如何でしょうか。

どなたかご存知ないでしょうか?「いやきち」って何ですか Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q146351244
イヤキチとは - 隠語辞典 Weblio辞書
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%82%AD%E3%83%81

頁135、カレーそばばかり食べていて、吉行淳之介もそうだったと聞くと、
やはり酒で腹がアレで、漢方の調整作用のあるカレーを固形でなく食すのが…
と思ってしましました。

頁153、玄月との対談、玄月の両親がチェジュド出身と初めて知り、
韓国仏教の人って珍しいな、王仁博士*4が日本に漢字を伝えたかどうかで、
その人のコリア観を図るリトマス試験紙になるよな、と思ったところで、
(ヘイトな人でも王仁博士は認める人がいたりして、
 帰化して断絶してヘイトに走った人もいるだろうな、と考えたりします)
玄月玄侑宗久をごっちゃにしてたのに気付きました。
そら目付きから何から、坊さんにはみえへんわ、玄月

頁178などで熱烈に鱧の皮を押してますが、

鱧の皮―他五篇 (岩波文庫 緑 113-1)

鱧の皮―他五篇 (岩波文庫 緑 113-1)

ぼんちの文化資本と作者はシンクロニシティーしやすいと思いました。
岩野泡鳴は黒岩重吾の小説の解説*5でも見た気がしたのですが、
いまその読書感想見ても、メモってなかったです。

頁193でインデアンカレー初体験とありますが、ワセダにも昔、
ひき肉に生タマゴを落したUFOカレーってあったと思います。
本キャンの、大隈講堂とかから三朝庵、文キャンに行く途中のキッサ店かなんか。
UFO研究会が考案したカレーじゃなかったかな。
いま検索しても、日清のカップ焼きそば以外何も出ません。
ほんとにデジタル時代まえのあの豊饒な情報がいま断絶されてるのは、
やんぬるかなです。おえん。コストから有料コンテンツになっても、
誰も知らん利用せえへんまま朽ちる。過剰なコンテンツの中で、いらん情報になる。

頁222に、明治の大阪を紹介した本に婦人の立小便があると書いていて、
松田道雄の、花洛かなんかに、京都の婦人立小便が書いてるの思い出しました。
ダイコかなんかの肥料にするんで、近在の百姓が辻辻にコエオケ置いとくと、
ゲイコはんが立ったままおそそしやはんのどっせ、みたいな。

文ちゃんというパートナーを京女だと思ってましたが、大阪と書いてあるのに、
なぜそう思ったかな。よく分かりません。以上 鮮明
(同日)