今日発売のモーニング29号をめくっていて、一時期マンガ界を席巻した、
あの悪夢のような、「ツ」と「シ」の書き文字が書き分けられない問題を、
ひさかたぶりにグラゼニで再発見しました。
http://morning.moae.jp/magazine/morning?_ga=1.166802046.131184240.1422190141
「ソ」や「ン」は正しく書けているのに、なぜ「ツ」が書けないのか不思議ですが…
Yahoo！知恵袋
カタカナの”シ”と”ツ”の違いをはっきりさせる書き方を教えて書き方を教えてください。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q149274179
ニフティ 風雲！コネタ城
シ・ツ、ソ・ンが書き分けられない人はひらがなの書き方を思い出すとよい
http://portal.nifty.com/cs/catalog/portal_koneta/detail/1.htm?aid=081024085028
NAVERまとめ
子どもがよく間違える…『シ』と『ツ』の違いを教えるコツをまとめてみた
http://matome.naver.jp/odai/2138223404508107901
[PDF]シ と ツ は 、 似 て 非 な る 文 字 。 そ の 違 い を て い ね
http://family.shogakukan.co.jp/family/edu/download/images/200908-1/200908-1.pdf
人力検索はてな
なぜ大人になっても『シ』を『ツ』風に書いちゃう人がいるのでしょうか？
http://q.hatena.ne.jp/1070117824
カタカナを書き分けできない大人 [質問ID：22311] - お悩みQ
http://smcb.jp/ques/22311
席巻したというと言い過ぎで、私が目にしたのは、クールジャパンを代表するマンガ、
『陰陽師』で知られる岡野玲子が永平寺？をモデルにモンクジャパンを描いた、
『ファンシィダンス』連載中のプチフラワーに載ってた関連コラム、
『ボーズがオシャレ！』の手書き題字、岡野本人の手になる題字の「シ」の二点が、
上下でなくヨコに並んでいたのがいちばん強く印象に残っています。
関係ありませんが、関川夏央『ソウルの練習問題』によると、
ハングルには「ツ」という字がない（少なくとも南の韓国では）。
日式料理店のメニューで、トンカツはトンカスと書いてあるんだとか。
でも、吉林省の朝鮮族の村に行った時、「春」をチュンと読まず、
ツンと読んだりしてたので、北はまた違うんじゃないかと思う所存です。
で、はなしを戻すと、学校の指導教材などで、「シ」のはらいって、
ちゃんと説明されてない気がします。だから教師も説明せず、
「ツ」のはらいを「氵」のように書いたりするのか、と想像しました。
[PDF]書写指導サポートブック - 横浜市
http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/kenkyu/es-kokugo/kakubu/shosha-support_200803.pdf
サンスクリットやチベット文字なんかだと、上から下、の書き順ルールはけっこう厳格ですが、
https://sites.google.com/site/chrisfynn2/home/tibetanscriptfonts/howtowritethetibetanscript
（勿論そうでない字も多いみたいです）
漢字は草書で文字通り崩してますし、ひらがなも草書がもとだから、
下から上へはらいあげて円を描く字が多い。
書の書き順は基本上から下ということですが、「氵」がイキナリ例外であることを、
もっと教えてもいいのかも、なぜ例外かの説明は、言葉は生き物で、
理屈じゃない、うざいと思ったら理系に行け、で終わればいいのかも、
と思いました。
【後報】
今週のグラゼニ。
読めますが、やっぱり下から上にはねあげて、
「シ」のはねと同じ書き方してると思います。
これって、筆書きだと、どう書くべきかより分かりやすいと思います。
以下ほかのマンガより。
↑
今週の鬼灯の冷徹より。
↑
今週のへうげものより。
試しに、今日のモーニングとビッグコミック全部見てみたのですが、
この問題は、若いからどうこう、昔の人だからどうこうでなく、
多分日本の文化大革命、授業を自主討論の時間にあてて、
教師に自己批判を求めて総括とか、そういう世代も弱い気がします。
ジャイキリがヒトコマ、野部利雄がヒトコマ、そして、
大御所の国際的スナイパー、金髪美女がアオオとかのけぞるマンガもヒトコマ、
ちょっとあれって感じでした。本人か仕上げのアシスタントか、
どちらかは分かりませんけれど。
（2015/6/25）
【後報】
上溝
（2016/4/28）
